3月2日オープン|ういろう別館杏林亭のひとり鍋
ベストカレンダー編集部
2026年2月25日 13:05
杏林亭開業
開催日:3月2日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
室町期から受け継がれる「養生」の精神と、新たな食の継承
1368年(応安元年)創業、小田原のシンボルとして知られる株式会社ういろうは、薬屋と菓子屋の二つの顔を持つ歴史ある老舗です。歌舞伎十八番『外郎売』にも名を残すこの店は、単なる菓子店ではなく、もともと「くすりや」として人々の健やかな暮らしを支えてきた経緯があります。
このたび、箱根で旅館5店舗・飲食店3店舗を運営する株式会社金乃竹(本社:神奈川県箱根町、代表取締役社長:八幡 正昭)は、ういろうの飲食店運営を継承し、歴史と地域に根ざした価値を次世代へつなぐ取り組みとして、隣接する本店の隣に新店舗を開業します。室町時代から25代続く伝統と、金乃竹がこれまで積み重ねてきた滞在型のおもてなしを重ね合わせ、新たな食体験を打ち出す方針です。
ういろうの歴史的背景と養生思想の継承
ういろうは「薬と菓子で人々の健やかさを支える」という理念のもと、地域の生活に寄り添ってきました。薬屋としての側面は、食を通じた健康観や養生の思想につながり、今回の継承はその思想的延長線上に位置します。
金乃竹は旅館づくりにおいて「心身が整う滞在」を大切にしてきた実績があり、両者に共通する「人の心と体に寄り添う」という考え方を基に、新たな飲食の場づくりを進めます。
漆黒のスープを味わう「黒楽鍋」——ひとり鍋という選択
新店舗「ういろう別館 杏林亭(きょうりんてい)」の中核となるのは、美と健やかさをテーマにした「食べる養生鍋」です。中心メニューの「黒楽鍋(ごくらくなべ)」は、漆黒のスープを用い、出汁の力や森の滋味、素材本来の味わいを丁寧に引き出すことを意図しています。
従来の複数人で囲む鍋とは異なり、杏林亭はあえてひとり鍋の形式を採用しています。これは、食事を通じて自分の体調や気分と向き合い、心身を整える時間を提供するための設計です。薬膳素材を選べる仕立てになっており、個々のニーズに合わせた養生的な食体験を実現します。
提供メニューの詳細(全て鍋コース、アラカルト無し)
店舗では鍋料理に特化した3種のコースを用意しています。アラカルトの販売は行われませんので、コースでの利用が前提となります。
- 喜楽(きらく):5,500円(税込) — 内容:天然きのこ・野菜
- 舞楽(ぶがく):8,800円(税込) — 内容:天然きのこ・野菜・海鮮(ホタテ・海老団子)・鶏肉
- 雅楽(ががく):11,000円(税込) — 内容:天然きのこ・野菜・海鮮(ホタテ・海老団子)・石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ・アグー豚
各コースは天然きのこを中心に据え、野菜や海鮮、肉などの素材構成を段階的に増やす形で設計されています。黒楽鍋のスープは出汁の深みと素材の旨味を引き出すために調整され、薬膳素材の選択により体調に合わせた味わいの変化が可能です。
立地・営業情報と利用シーンの提案
杏林亭は小田原城とかまぼこ通りの中間に位置し、観光で街を巡る方が立ち寄りやすい立地にあります。本店の隣接地に位置することで、ういろう本店での買い物の前後に利用できる点も特徴です。
散策途中のランチや旅の合間の休息として、あるいは日常の中で自分の体調を整えるための時間としても利用できます。営業時間は昼帯に絞られており、滞在時間が限られた観光客にも利用しやすい設定です。
- 店名
- ういろう別館 杏林亭
- 開業日
- 2026年3月2日(月)
- 所在地
- 神奈川県小田原市本町1丁目13-16(ういろう本店隣)
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 定休日
- 水曜日・木曜日
利用の留意点
提供は鍋コースに特化しており、アラカルトはありません。ひとり鍋という形式のため、一人での利用が想定されていますが、観光での立ち寄りや買い物の合間に気軽に利用できる設計です。
立地が観光導線に近いことから、散策や周辺施設の利用と組み合わせた回遊につながることが期待されます。
運営会社・代表の見解と地域における役割
運営する株式会社金乃竹は、1947年に箱根町仙石原で最初の温泉旅館を開業し、1999年には貸切露天風呂といった新しい滞在体験を導入するなど、宿泊と飲食を通じた価値創出を続けてきました。現在は5つの旅館施設と3つの飲食店を運営し、新規事業としてクラフトビールなども手掛けています。
金乃竹代表取締役社長の八幡 正昭氏は、今回の継承に関して次のように述べています。
- 代表コメント(抜粋)
- 小田原のシンボルであり、室町時代から25代もの長きにわたり「養生」の精神を繋いでこられた株式会社ういろう様の飲食店運営を継承させていただけることを、大変光栄に、そして身の引き締まる思いでおります。私たち金乃竹は、これまで箱根の地で、非日常の空間と時間を通じて「心身が整う滞在」を追求してまいりました。ういろう様が大切にされてきた「薬と菓子で人々の健やかさを支える」という志は、私たちが目指すおもてなしの在り方と深く共鳴するものです。新たに誕生する「杏林亭」が、地域の方々のセルフケアの場として、また観光客の方々が心身を整える「現代の養生所」として広く親しまれ、小田原の新たな魅力となるよう、全力を尽くしてまいります。
金乃竹は今後、地域との連携を強めながら「食によって体を整える」という日本古来の養生の考え方を、現代の外食文化の中で伝えていく方針です。出汁の力や素材の滋味を生かし、観光の合間にほっと一息付ける時間を提供することで、町への滞在時間の延長や回遊性向上にも寄与することが見込まれています。
要点の整理
以下に本記事で扱った内容を表形式で整理します。店舗の基本情報、メニュー構成、運営会社の背景や代表のコメントを含め、主要な事実をまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | ういろう別館 杏林亭(きょうりんてい) |
| 開業日 | 2026年3月2日(月) |
| 所在地 | 神奈川県小田原市本町1丁目13-16(ういろう本店隣) |
| 営業時間 | 11:00~17:00 |
| 定休日 | 水曜日・木曜日 |
| 提供形式 | ひとり鍋(鍋コースのみ、アラカルトなし) |
| 主要メニュー |
|
| コンセプト | 漆黒のスープで味わう「黒楽鍋」を中心とした「食べる養生」。個々の体調に合わせた薬膳素材選択とひとり鍋形式による心身を整える食体験。 |
| 運営会社 | 株式会社金乃竹(本社:神奈川県箱根町/代表取締役社長:八幡 正昭) |
| 運営会社の背景 | 1947年創業の旅館事業を起点に、貸切露天風呂の導入など宿泊価値を創出。現在は旅館5施設・飲食店3店舗を展開、クラフトビール等の新規事業も進行。 |
本文では、室町時代から続くういろうの養生思想と金乃竹の滞在型おもてなしが結び付き、2026年3月2日に小田原で開業する「ういろう別館 杏林亭」が提供する食の方針、メニュー構成、店舗情報、運営会社の背景と代表の考えを網羅的に整理しました。漆黒のスープで味わう黒楽鍋を中心に、個々の体調や気分に合わせた「食べる養生」を体現する新店舗としての位置づけが明確です。