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奈良・平城宮跡で観客が演じる地域共創イマーシブ劇が本格始動

平城遷都誘宵記上演

開催期間:2月28日〜3月22日

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平城遷都誘宵記上演
これっていつどこでやるの?
奈良・平城宮跡歴史公園の平城京いざない館で上演。2026年は2月28日と3月21・22日に各3回(11時/13時/15時)、各回60分。参加無料だが事前申込が必要で、申込は公式フォームか管理センターへ。
観客が出演するって本当?どうやって参加するの?
観客が物語の登場人物としてセリフを発し参加する形式で、過去に観劇した“元観客”がオーディションで新キャストになった例もある。今回のオーディションは既に実施済みだが、今後の参加希望や取材は管理センターで案内。

観光体験が担い手を生む仕組み──奈良・平城宮跡での地域共創型イマーシブシアター

奈良・平城宮跡で上演される地域共創型イマーシブシアター「エンタビ(R) 平城遷都誘宵記」が、地元住民を新たな担い手として取り込む実践例として本格的に稼働を始めました。本作は「地元の人が、地元の歴史を演じ、観光客に伝える」をテーマに、観光客が物語の登場人物として実際にセリフを発し、歴史を体験する参加型の観光コンテンツです。

この取り組みは観光体験の来場にとどまらず、観客自身が地域に深く関わる「担い手」へと転換する循環を意図して設計されています。プレイング株式会社(大阪府堺市)代表・山本知史が2020年に実証実験を開始した「エンタビ(R)」は、地方観光地の過疎化に歯止めをかける試みとして位置づけられています。

観光体験が“担い手”を生む。応募者の半数が出演応募した地域共創モデル、奈良で本格始動 画像 2

イマーシブ体験の特徴と運用の骨子

「エンタビ(R)」は、地元住民が演者となって地域に伝わる伝説や伝承をドラマ化し、観光客をそのドラマの登場人物として巻き込む没入型(イマーシブ)体験です。舞台は全国の観光施設や地域資源で、来訪者の滞在価値向上と地域経済の活性化を目指しています。

体験は参加型ドラマアトラクションとして設計されており、観客が能動的にセリフを発し、演者と直接やり取りする場面が含まれます。館内施設や展示物を場面道具として活用するなど、臨場感の高い演出が特徴です。

  • 企画開始:2020年(実証実験開始)
  • 発案者:プレイング株式会社 代表 山本知史(添乗員としての18年の経験を背景)
  • 狙い:観光客→関係人口→地域の担い手の創出
観光体験が“担い手”を生む。応募者の半数が出演応募した地域共創モデル、奈良で本格始動 画像 3

オーディション結果と参加意欲の可視化

2025年12月20日に実施された地元出演者オーディションには、合計14人が応募し、そのうち9人が新キャストとして選出されました。注目すべき点は、応募者のうち半数がこれまでに「エンタビ(R)」を観劇・体験した“元観客”だったことです。

この実績は、観客が体験を経て演じる側の担い手へと転換する可能性を示しています。来場者を対象に実施したアンケートでは、「このキャストオーディションに参加したいと思いますか?」という設問に対して、回答者48人中26人(約54%)が「参加したい」と回答しました。体験者の過半数が担い手側への参加意欲を示している点は、本取り組みの重要な成果です。

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応募状況の内訳と広がり

オーディションへの応募は奈良県内に留まらず横浜市や名古屋市からの応募も確認されており、地域外からの関心が寄せられていることが明らかになりました。これは、観光体験をきっかけに地域と継続的につながる「関係人口」を生み出す可能性を示唆しています。

オーディションに関する数値を整理すると以下の通りです。

  1. 応募者:14人
  2. 合格者:9人(新キャスト)
  3. アンケート回答:48人中26人(約54%)がオーディション参加意欲あり
  4. 応募地域:奈良県内のほか横浜市、名古屋市など
注目点
観客体験→担い手化が現実に起きていること、地域外からの応募で波及効果が確認できること。
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上演の具体的なスケジュールと関係団体

本作「エンタビ(R) 平城遷都誘宵記」の2026年上演は、平城宮跡歴史公園 平城宮いざない館を会場に実施されます。2026年2月28日と3月21日・22日の各日3回公演が予定されており、各回の上演時間は60分を予定しています。なお、2月28日・3月21日の公演は既に全回満席となっていますが、取材依頼は受け付けています。

上演に関わる主な公表情報は以下の通りです。

項目 内容
タイトル 平城宮跡歴史公園 平城宮いざない館 エンタビ(R)「平城遷都誘宵記」
会場 平城宮跡歴史公園 平城京いざない館(奈良県奈良市)
日時 2026年2月28日(土)11時/13時/15時、2026年3月21日(土)11時/13時/15時、2026年3月22日(日)11時/13時/15時(各回60分予定)
参加費 無料
事前申込 電話またはHPイベント申込フォーム(https://www.heijo-park.jp/event/entabi_at_heijo1109/)、平城宮跡管理センター 0742-36-8780
主催 / 企画運営 / 企画制作 主催:「古都奈良の文化財」を守り伝えるプロジェクト実行委員会/企画運営:平城宮跡管理センター、令和7年度文化庁文化芸術振興補助金(地域文化財総合活用推進事業)/企画制作:株式会社ノムラメディアス、プレイング株式会社
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当日の観客参加イメージと館内演出

かつての上演写真では、演者が観客に対して物語で使用するアイテムを手渡す場面や、観客にセリフを言ってもらう場面、展示室や館内施設を舞台にした臨場感ある演技が記録されています。来場者は役者から直接語り掛けられ、物語の一員として動くことで、単なる見学を超えた体験を得ます。

このような参加形態は、観光客と地域住民の交流機会を増やすだけでなく、観光客の再訪や地域への関与を促進する点で、観光庁の報告や関係人口創出の政策的文脈にも合致する取り組みです(参考:観光庁『観光地域づくりデータ集(2023年度)』、総務省『関係人口創出・拡大モデル事業 成果報告書(2022年度)』)。

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参加組織・連携先、問い合わせ先と参考情報

本プロジェクトには地域の公的施設と民間の企画制作会社が連携しています。主催・運営側には平城宮跡管理センターと文化庁の補助事業が関与し、企画制作は株式会社ノムラメディアスとプレイング株式会社が担当しています。

プレイング株式会社の事業情報と問い合わせ先は次の通りです。プレスリリース原文に記載の連絡先をここに整理します。

プレイング株式会社(企画制作)
代表取締役:山本知史
設立:2024年4月25日
所在地:大阪府堺市堺区向陵東町3-1-14
TEL:072-254-1020
事業:旅行業/イベント業
広報・担当:岩田りん(E-mail:info@entabi.jp)
公式サイト:https://www.gekidanplaying.com/

平城宮跡管理センター(イベント受付・問合せ窓口)電話番号:0742-36-8780。イベント申込フォームは上記表にあるとおりです。

満席の回が多い旨は公表されていますが、報道目的の取材依頼は受け付けています。取材希望は上記問い合わせ先へ連絡する形で対応されます。

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記事の要点整理

以下の表は、本記事で触れた主要情報を整理したものです。観客から担い手へと転換する仕組み、オーディション結果、上演スケジュール、運営体制、問い合わせ先などを一望できるようにしています。

項目 内容(要点)
事業名 エンタビ(R) 平城遷都誘宵記(地域共創型イマーシブシアター)
会場 平城宮跡歴史公園 平城京いざない館(奈良県奈良市)
上演日時 2026年2月28日(11/13/15時)、2026年3月21日(11/13/15時)、2026年3月22日(11/13/15時) 各回60分予定
参加費 無料(要事前申込)
申込方法 平城宮跡管理センター 電話 0742-36-8780 またはイベント申込フォーム(https://www.heijo-park.jp/event/entabi_at_heijo1109/)
オーディション応募・合格 応募14人、合格9人。応募者の約半数が過去にエンタビを観劇・体験した“元観客”
アンケート結果 回答48人中26人(約54%)がキャストオーディションへ参加したいと回答
企画運営・制作 主催:「古都奈良の文化財」を守り伝えるプロジェクト実行委員会/企画運営:平城宮跡管理センター/企画制作:株式会社ノムラメディアス、プレイング株式会社
制作会社連絡先 プレイング株式会社(代表 山本知史)E-mail:info@entabi.jp TEL:072-254-1020 公式サイト:https://www.gekidanplaying.com/
参考 観光庁『観光地域づくりデータ集(2023年度)』、総務省『関係人口創出・拡大モデル事業 成果報告書(2022年度)』、NHK放送文化研究所『地域報道と視聴傾向に関する調査(2022)』

本稿では、上演の目的・設計、オーディションの結果とその意義、具体的な上演情報、関係団体や問い合わせ先までを整理しました。観光体験が地域の担い手を生み出す構造が、奈良の現場で実際に機能し始めている事例として理解できる内容になっています。