3/3開幕:日立の未来店舗『IKUKO Mart』体験
ベストカレンダー編集部
2026年3月2日 11:16
リテールテックJAPAN出展
開催期間:3月3日〜3月6日
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日立が描く2035年の店舗体験 ― 「IKUKO Mart」で示すフィジカルAIの未来
株式会社日立製作所は、2026年3月2日09時36分付のプレスリリースにて、第42回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2026」への出展を発表しました。出展テーマは「AIが人を解放し買い場は顧客を知りに行く」で、店舗を単なる購買の場ではなく、顧客の体験価値を生み出す場に変革するためのソリューションを紹介します。
会場ブースでは、日立が想定する2035年の架空ショールーム店舗「IKUKO Mart」を設け、フィジカルAIによる未来の店舗体験を来場者が直接体感できるようにします。ブースイメージには無人コミュニケーションの仕組みや、リアルタイムでの顧客理解を深める技術が組み込まれています。これにより、来場者は“買わなくても満足する店舗体験”や“気づきのある楽しいお買い物”といったビジョンを具体的に確認できます。
- IKUKO Mart:架空のショールーム店舗でフィジカルAIを体験
- CO-URIBA:日立の無人コミュニケーション店舗ソリューションの展示
- ポッドキャスト連携:日立公式ポッドキャスト「スナック育子のInnovation Night」とのコラボレーション
- GlobalLogicの開発協力:イベント向けデモ実装を担当
IKUKO Martで体験できる顧客理解の深度化
ブース内ではデジタルサイネージ上に表示される「育子ママ」のアバターが来場者に語りかけ、対話を通じてその日の気分や価値観、こだわりを診断します。さらに、棚前でのしぐさや迷い、選択など“今この瞬間”の文脈を検出して、従来の購買履歴では得られなかった深い顧客理解に基づく体験を提示します。
この体験は、最先端のAI技術と人間の感性を融合させたもので、来場者は実際の店舗シチュエーションに相当するデモにより、新しい顧客接点やサービスの在り方を確認できます。GlobalLogicが本イベント向けに開発したデモにより、実装イメージの具体性が高められています。
「AIペルソナ2.0」を中心にした個別最適化の考え方
AIペルソナ2.0は、過去の行動履歴という“点”の情報に加え、来店時のしぐさ・迷い・選択などその場の文脈をAIが能動的に捉える“進化したペルソナ”です。この技術により、一人ひとりの「今の状態」と「これから」を予測し、フィジカル店舗において顧客へのより深い理解と共鳴に基づいた体験価値を創出します。
AIペルソナ2.0は、対話型アバターや行動検知データと組み合わせることで、個々の顧客に対して適切な情報提示や案内を可能にします。これにより、顧客が求める情報を的確に提供するだけでなく、顧客自身が気づいていないニーズに応答する手法が検討されています。
- 入力データ
- 過去の購買履歴に加え、来店時のしぐさ、棚前での滞留、会話内容などのリアルタイム文脈
- 出力
- 個別化された提案、会話を通じた価値診断、未来の行動予測
- 連携要素
- デジタルサイネージ、無人決済・案内ソリューション、店舗内センサー
物流・発注業務の効率化を支える技術とサービス
日立は店舗体験の改善だけでなく、小売・流通業を支える物流センターや発注業務の最適化にも注力しています。代表的なソリューションとして、AI搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM(ロジリズム)」と、店舗単位の需要を予測して発注を自動化する「Hitachi Digital Solution for Retail/需要予測型自動発注サービス」を出展します。
LogiRiSMは、物流センター内の自動倉庫やマテハン機器の状態をリアルタイムに把握・予測し、複数の設備をシームレスに連携させてピッキング業務を効率化します。この結果、物流DXの実現により作業効率の向上とコスト低減を目指します。
- LogiRiSMの対象
- 小売業・流通業の物流センター全体(自動倉庫、コンベア、フォークリフト等のマテハン機器)
- マテハンの定義
- 物流業務における原材料や製品の「移動」「保管」「仕分け」などの取り扱い全般、およびそれを担う設備(フォークリフト、コンベア、自動倉庫など)
また、Hitachi Digital Solution for Retail/需要予測型自動発注サービスは、店舗ごとの売場スペースや商品配置の違い、取引先ごとの注文ロット・納品条件、さらに天候などイベント要因を勘案して需要を予測します。これにより発注業務の省力化を図り、労働力不足の緩和や売れ残りによる値引き・廃棄ロス削減に貢献します。
マーケティングや経営支援へ広がるAI活用とID基盤
日立はマーケティング支援や経営判断の高度化に資するサービスも披露します。Station Finder for Area Marketingは、東日本旅客鉄道株式会社の首都圏約600駅における「駅カルテ」を活用して、駅ごとの利用動向を把握することで企業のエリアマーケティングを支援します。2026年1月にリリースした新レポート「駅カルテ イベントレポート」も本出展で紹介されます。
さらに、株式会社ハピネスプラネットと共同開発した「Happiness Planet FIRA」は、600種類の専門分野を持つ自己成長型AIサービスです。複数のAIエージェントが相互に議論することで深い洞察と創造的な視点を得られる仕組みで、経営計画策定、IR対応、新規事業構想、営業戦略立案など幅広いシーンでの活用が想定されています。
- Station Finder for Area Marketing:駅利用者数や性年代、伸び率などの分析によるマーケティング支援(約600駅の「駅カルテ」)
- Happiness Planet FIRA:600種類の専門分野を持つAIエージェント群による協調的な洞察生成
- SAKULaLa:生体認証を活用したデジタルアイデンティティの共通プラットフォームで、業種横断の安全な共通利用を想定
SAKULaLaはデジタル格差の解消や不正防止に資する生体認証ベースのプラットフォームです。登録情報をカードやスマートフォンに依存せず業種横断で安全に共通利用できる点が特徴で、買い物や本人確認を“手ぶら”で行うための基盤となります。
導入が想定される業務と効果
これらのソリューションは、現場のオペレーション効率化だけでなく、顧客体験の向上とロス削減、マーケティング施策の精度向上や経営判断の迅速化に寄与します。業務適用例としては、発注自動化による在庫適正化、物流センターにおけるピッキング最適化、駅利用データを用いた出店戦略立案、経営シミュレーションへのFIRA活用などが挙げられます。
それぞれの技術やサービスは既存システムとの連携を前提とし、段階的な導入計画を策定することで運用負荷を抑えつつ効果を発現させる設計が可能です。
展示会の開催情報、ステージプログラムと参照情報
日立グループの出展概要は以下の通りです。会期は2026年3月3日(火)から6日(金)まで、会場は東京ビッグサイト 東展示棟(東京都江東区有明3-10-1)です。主催は日本経済新聞社となります。
特設ステージでは、日立公式ポッドキャスト番組「スナック育子のInnovation Night」が4日間にわたり日立ブース内で約30のステージプログラムを実施します。番組パーソナリティーである中川育子(育子ママ)を中心に、日立社員で構成される劇団「スナック育子」による演劇、日立の最新ソリューション紹介、外部ゲストを招いたトークセッションなどが予定されています。
ステージや出展の詳細情報、プログラム一覧は日立のデジタルハイライトページで案内されています。特設サイトや各製品ページへのリンクも公開されており、事前確認が可能です。
- リテールテックJAPAN 2026 会期:2026年3月3日~6日
- 会場:東京ビッグサイト 東展示棟(東京都江東区有明3-10-1)
- 主催:日本経済新聞社
- 特設ステージ:スナック育子のInnovation Night in リテールテック(約30ステージ)
出展に関する参照リンクや関連製品ページは以下の通りです。各ページでは製品の詳細や導入事例、技術解説が閲覧できます。
- スナック育子のInnovation Night 特設案内
- LogiRiSM
- Hitachi Digital Solution for Retail
- Station Finder for Area Marketing
- Happiness Planet FIRA(株式会社ハピネスプラネット)
- SAKULaLa(生体認証プラットフォーム)
- Lumada Innovation Hub Tokyo
- 日立公式サイト
また、出展に関するお問い合わせは株式会社日立製作所 製造業・流通業向けソリューションのお問い合わせフォームをご利用ください。プレスリリースの商標注記として、記載の会社名や製品名はそれぞれの商標もしくは登録商標である旨の明記があります。
出展内容の要点整理
この記事では、日立がリテールテックJAPAN 2026で提示する主なソリューションを整理しました。以下の表は会期・会場、主な出展物、関係する技術や提供価値を短く一覧化したものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース日時 | 2026年3月2日 09時36分(株式会社日立製作所発表) |
| 会期 | 2026年3月3日(火)~6日(金) |
| 会場 | 東京ビッグサイト 東展示棟(東京都江東区有明3-10-1) |
| 主催 | 日本経済新聞社 |
| 出展テーマ | AIが人を解放し買い場は顧客を知りに行く |
| 主な展示 | IKUKO Mart(2035年想定ショールーム)、CO-URIBA、AIペルソナ2.0、LogiRiSM、需要予測型自動発注サービス、Station Finder、Happiness Planet FIRA、SAKULaLa |
| ステージ | 「スナック育子のInnovation Night in リテールテック」約30ステージ(演劇、ソリューション紹介、トークセッション) |
| 関連リンク(代表) | LogiRiSM Hitachi Digital Solution for Retail Station Finder Happiness Planet FIRA SAKULaLa |
| 問い合わせ | 株式会社日立製作所 製造業・流通業向けソリューション お問い合わせフォーム |
| 商標注記 | 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。 |
上表は出展の主要事項と関連リンクをまとめたものです。会場での展示は、フィジカルAIを中心に顧客理解の深化、物流や発注業務の効率化、マーケティングや経営支援に至るまで幅広い領域をカバーします。特設ステージでは番組コンテンツと連動した実演や解説が行われるため、技術的な導入イメージの把握に適した機会となります。