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親の遺言は半数不明 300人調査が示す備えの現状

親の相続意識調査

開催期間:1月5日〜1月15日

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親の相続意識調査
親にどうやって遺言書を作ってほしいって切り出せばいい?
元気なうちの備えという前向きな言い方が有効。まずはエンディングノートや資産の棚卸しを一緒に始め、必要なら専門家に相談しようと提案すると切り出しやすい。
遺言書がないと具体的にどんな問題が起きるの?
遺言書がないと分配で家族間の争いが起きやすく、名義変更や口座凍結など手続き負担が増えて時間と費用がかかる可能性が高まる。

相続は身近な問題に――300人アンケートが示した現状

株式会社AZWAYが2026年1月5日から1月15日にかけて実施した、親の相続・遺言に関するインターネット調査(回答者数300人)の結果が公表されました。本調査は20代〜60代以上の男女を対象に行われ、回答者属性や経験、意識の傾向を詳細に集計しています。

調査では、相続トラブルを当事者として経験、または身近で見聞きした人が合計46.7%(140人)に上る一方で、親の遺言書が「ない」51.7%(155人)、「分からない」38.0%(114人)と、遺言の有無や具体的内容が家庭内で共有されていない実態が明らかになりました。調査の比率は小数第1位で四捨五入されている点も注記されています。

【親に遺言書を作って欲しい?】回答者300人アンケート調査 画像 2

誰が答えたか:回答者の属性と調査設計

本章では調査対象と属性の内訳を示します。意識や経験が年代や親の状況によってどのように分布しているかを把握するための基本情報です。

調査はインターネットで実施され、回答者300人の構成は以下の通りです。調査期間は2026年1月5日〜2026年1月15日、対象年齢層は20代〜60代以上です。

【親に遺言書を作って欲しい?】回答者300人アンケート調査 画像 3

性別・年代・親の状況

性別では女性が64.7%(194人)、男性が33.3%(100人)、回答しないが2.0%(6人)でした。年代別では20代が22.3%(67人)、30代が29.3%(88人)、40代が27.3%(82人)、50代が13.7%(41人)、60代以上が7.3%(22人)でした。

親(実親)の存命状況は、両親とも存命が66.0%(198人)、母のみ存命が22.7%(68人)、両親とも他界が6.7%(20人)、父のみ存命が4.0%(12人)、分からない/答えたくないが0.7%(2人)でした。両親が他界している層も一定数存在するため、「備えの話」と「経験からの学び」が同じ調査内に共存している点が特徴です。

【親に遺言書を作って欲しい?】回答者300人アンケート調査 画像 4

主な調査結果と解釈:トラブル経験・遺言への期待と障壁

ここでは調査で明らかになった主要な結果を整理します。相続トラブルの身近さ、遺言書を作ってほしいと考える割合、遺言書の有無把握状況、親との対話状況、作成を望む理由と作らない理由まで網羅しています。

数値は原文の集計を尊重しており、複数回答設問は合計が100%にならない設問がある点に注意してください。

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相続トラブルに関する経験

相続トラブルを当事者として経験、または身近で見聞きした人は46.7%(140人)でした。具体内訳は「身近で揉めたのを見聞きした(親族・友人など)」が38.0%(114人)、「実際に当事者として経験した」が8.7%(26人)、「ニュース等で見た程度で、身近にはない」が33.3%(100人)、「ない」が18.7%(56人)、「分からない」が1.3%(4人)です。

当事者経験と身近で見聞きした合計が目立ち、相続トラブルが「遠いニュース」ではなく、家庭において現実的に起こる可能性のある事象として認識されていることがうかがえます。

【親に遺言書を作って欲しい?】回答者300人アンケート調査 画像 6

親に遺言書を作ってほしい割合と背景

「親に遺言書を作ってほしい」と考える人は64.3%(193人)でした。内訳は「どちらかといえば思う」39.3%(118人)、「強く思う」25.0%(75人)です。「思わない」は13.3%(40人)、「どちらともいえない」13.0%(39人)などが続きます。

遺言書を望む理由の上位は「相続でもめるのを防ぎたい」65.8%(127人)と「手続き(名義変更・口座凍結等)の負担を減らしたい」54.9%(106人)で、感情的な衝突を避ける目的と実務負担の軽減が主要な関心であることが示されています。

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親の遺言書の有無と家族内対話の実態

親の遺言書の把握状況は、「ない」51.7%(155人)、「分からない」38.0%(114人)、「ある(自筆証書遺言)」4.7%(14人)、「ある(形式は不明)」3.3%(10人)、「ある(公正証書遺言)」2.3%(7人)で、合計で「ある」と把握している人は10.3%(31人)に留まりました。

親と相続・遺言について話したかについては「軽く触れたことはある」37.7%(113人)、「具体的に話した(分け方・手続き・希望まで)」は5.0%(15人)で、話題に触れても合意形成や詳細の共有に至っていない傾向が見られます。「話したいが切り出せていない」21.3%(64人)という回答も目立ちます。

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遺言書を作らない・作れない理由

親の遺言書が「ない」と答えた人(有効回答139人)に作らない理由を1つ選ばせたところ、最多は「まだ元気で必要性を感じていない」33.1%(46人)でした。他には「手続きが面倒」17.3%(24人)、「家族間の空気が悪くなりそう」9.4%(13人)、「財産の全体像を整理できていない」8.6%(12人)、「何を書けばいいか分からない」7.2%(10人)などが続きます。

心理的ハードル(縁起の悪さや緊急性の欠如)と実務的障壁(手続きの煩雑さ、費用、相談先不明)の双方が作成の阻害要因になっていることが明確です。

切り出し方の工夫と自由記述から読み取れる実務的示唆

親に遺言書作成を勧める際の切り出し方について自由記述を募ったところ、いくつかの共通点が見られました。多くの回答は「前向きな備え」として伝える工夫や、エンディングノートなど遺言以外の入口を用いる方法を示しています。

ここでは自由記述の代表例を原文のまま抜粋して紹介します。個別のエピソードからは、言い方や順序次第で合意形成を進めやすくなることがうかがえます。

  • (男性/30代)「残された兄弟たちで揉めたくないからお願いします。財産があるのか、ないのかをはっきりさせてほしい。残してほしいものはしっかり書いていてほしい。これからのわたしたちを思ってよろしくお願いします。頼みます。」
  • (男性/20代)「そういえばさ、友達が相続関係の会社に勤めてるんだけど、最近、遺言書がないせいで家族が揉めるケースが本当に多いって聞いたから、うちはそうならないように、 どう考えてるか念のため聞いてみたくて。」
  • (男性/40代)「縁起でもないし今はまだ全然考えてもいないし想像もつかない話なんだけど 兄弟でこの後家をどうしたら分からないんだけどどうしたらいいのかな? 全くそういうことわからないし兄弟で揉めたくもないから教えて欲しいなと。」
  • (男性/40代)「ストレートに「親2人が亡くなったら財産の分配などで兄弟間で揉めたくないから元気なうちに遺言書を作成して」と切り出します、遠回しに伝えると後回しにされ作成してくれないと思うので分かりやすくストレートに両親に伝えます。」
  • (女性/30代)「縁起でもない話に聞こえたらごめんね。ただ、もしもの時に私たちが困らないよう、元気な今だからこそ準備できたら安心だと思ってる。財産だけでなく、気持ちや希望を残す意味で、一度一緒に考えてみない?と、相手を思う気持ちを理由に切り出す。」
  • (女性/20代)「「万が一のときに家族が困らないように、元気な今のうちに準備しておくと安心だと思うんだけどどうかな」と伝えたいです。縁起が悪い話ではなく、家族みんなが安心して過ごすための前向きな備えとして、落ち着いて相談するようにしたいと思います。」
  • (女性/40代)「遺言書だと、抵抗があるかもしれないので、もしもの時に備えて、まずは、エンディングノートを書くことを勧めたい。遺産相続はほぼ決まっているが、形として残し、証拠としたいとはっきり伝える。曖昧に伝えると余計こじれる気がするから。」
  • (女性/50代)「両親が亡くなった後、兄弟の間でもめないために、事前に遺言書を作っておいた方がいいのではないかしらと聞くと思います。両親にも何か考えがあるかもしれないので、元気なうちに聞いておいてもいいかなと思います。」

自由記述からは、「トラブル予防」「手続き負担の軽減」という目的を、相手の不安や抵抗感を刺激しない言葉で包む工夫が多く見られ、切り出し方次第で家庭内の合意形成が進みやすくなる可能性が示唆されます。

調査の要点を表で整理

最後に、本記事で取り上げた主な数値と調査の基本情報を表にまとめて整理します。各項目を一覧で確認できます。

項目 結果
調査主体 株式会社AZWAY
調査期間 2026年1月5日〜2026年1月15日
調査方法 インターネット調査
回答者数 300人
性別(内訳) 女性64.7%(194人)、男性33.3%(100人)、回答しない2.0%(6人)
年代(内訳) 20代22.3%(67人)、30代29.3%(88人)、40代27.3%(82人)、50代13.7%(41人)、60代以上7.3%(22人)
親の存命状況 両親とも存命66.0%(198人)、母のみ存命22.7%(68人)、両親とも他界6.7%(20人)ほか
相続トラブルの経験・見聞き 46.7%(140人)※「身近で見聞きした」38.0%(114人)、「当事者として」8.7%(26人)
親に遺言書を作ってほしい 64.3%(193人)
親の遺言書の把握 ない51.7%(155人)、分からない38.0%(114人)、ある(合計)10.3%(31人)
遺言書を望む理由(複数回答上位) 相続でもめるのを防ぎたい65.8%(127人)、手続き負担の軽減54.9%(106人)、不動産の分け方明確化32.1%(62人)
遺言書を作らない理由(該当者回答) まだ元気で必要性を感じていない33.1%(46人)、手続きが面倒17.3%(24人)ほか
出典・詳細データ https://azway.co.jp/news/6421/(株式会社AZWAY)

本記事は株式会社AZWAYの発表した調査リリースに基づく報告です。転載・引用される際は出典として「株式会社AZWAY」を明記してください。調査結果の各数値は、リリース記載の通り小数第1位で四捨五入されています。

相続や遺言に関する関心は、トラブル回避や実務負担の軽減という現実的な動機から広がっていることが、本調査から読み取れます。家庭内で話題にできる入口を工夫することが、将来的な負担を減らす一歩になると考えられます。