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SpiralAIが発表、IP特化LLM「Geppetto2」登場

資金調達とGeppetto2発表

開催日:3月4日

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資金調達とGeppetto2発表
Geppetto2って何が新しいの?
Geppetto2は日本発のIP向けに設計されたLLMで、世界観やキャラクター性を厳守し嘘や架空固有名詞を出さない“公式品質”の会話を実現。軽量でローカル展開や権利保護にも配慮している点が特徴です。
今回の出資で何が変わるの?
Spiral Capitalに加えコーエーテクモやScrum Venturesの出資で、IPホルダーとの共創体制が強化され、Geppetto2の商用化や権利を守った商品化・多言語展開、技術改良が加速します。

資金調達とコーエーテクモグループとの戦略的連携

SpiralAI株式会社は、2026年3月4日 10時11分付けで資金調達を実施したことを発表しました。今回のラウンドはSpiral Capitalをリード投資家とし、株式会社コーエーテクモキャピタル(コーエーテクモグループ)およびScrum Venturesからの出資を受けています。発表文では、これらの出資を通じてIP企業と「共創」する体制を強化すると明記されています。

資金調達に関する発表は、SpiralAIがIPホルダーと協働してエンタテインメント領域の新たな体験価値を創出する戦略を加速するための重要な一手であると位置づけられています。コーエーテクモグループは“創造と貢献”の理念を持つエンタテインメント企業であり、業界を代表するパートナーとして国内外での世界展開を支援する意向が示されています。

  • リード投資家:Spiral Capital
  • 新規出資:株式会社コーエーテクモキャピタル(コーエーテクモグループ)
  • 継続出資:Scrum Ventures

この章では、出資スキームそのものに加え、出資先とSpiralAIが目指す協業領域の方向性について報告します。資本参加により、技術開発だけでなく、実際のIPを用いた商品化やサービス展開が加速される見込みです。

SpiralAI、コーエーテクモグループおよびVC複数社より資金調達を実施。新LLMサービス「Geppetto2」を発表 画像 2

IP特化型LLM『Geppetto2』の設計思想と主要機能

同社はこの調達と同日に、新たなLLM基盤「Geppetto2(ゼペット2)」を発表しました。Geppetto2は、ゲームやアニメ、マンガなどの日本発IPを対象に設計されたIP特化型大規模言語モデルで、作品の世界観やキャラクター性を損なわないことを最重要視しています。

汎用LLMとは異なり、Geppetto2はIPごとの設定・性格・語り口を深く理解し、IPホルダーが“公式として出せる品質”を目標に開発されています。設計上の方針や強み、こだわりが明確に示されています。

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Geppetto2の主な強み

発表文はGeppetto2の強みを箇条書きで提示しています。ここではそれらを整理して示します。

  1. 世界観の厳守:キャラクターが知るはずのない情報を語らせない設計。
  2. 嘘と架空固有名詞の排除:存在しない固有名詞を創作しないよう設計され、誤情報の生成を抑制。
  3. キャラクター再現度:キャラクター固有の設定を反映した会話を実現。
  4. 軽量・高効率:コンパクトなモデルサイズで高い応答品質を確保。
  5. ローカル展開の想定:将来的にゲーミングPCやスマートフォンでの動作も視野に。
  6. 権利保護の強化:他社IPの著作権・商標権等の侵害を未然に防ぐ設計。

これらの強みは、単に性能指標を伸ばすだけでなく、IPホルダーの信頼性確保とユーザー体験の品質維持に焦点を当てている点が特徴です。

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学習手法と会話表現へのこだわり

Geppetto2は、会話学習を重視することで「関係性」の再現を図っています。Q&A形式ではなく口語会話の流れを学習することで、初対面から親密化に至る過程など、時間をかけた関係性の深化を表現する設計となっています。

また感情表現においては、1つのセリフに込められた意図や感情、関係性の裏側までを学習データ作成時に丁寧に付与することで、同じ台詞でも複雑な感情や文脈を反映した出力を目指しています。キャラクター独自の会話表現や少数データからの高品質学習も重視されており、余計な汎用知識を削ぎ落とすことでIPの世界観を守る点が明示されています。

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出資者と経営陣のコメント

プレスリリースには出資者およびSpiralAI代表のコメントが全文掲載されています。各コメントは本出資の評価、期待、およびSpiralAIの技術的優位性に関する見解を示しています。

以下に登場する各氏の肩書きと発言要旨を整理して転載します。

株式会社コーエーテクモホールディングス 代表取締役 社長執行役員CEO 鯉沼 久史 氏
SpiralAIの独自LLM『Geppetto』やカスタムLLM開発を高く評価し、AIを活用した新たなエンタテインメントへの挑戦を支援するために出資したと述べています。今回の戦略的パートナーシップにより、エンタメとAIを掛け合わせた新体験創出を支援する意向を表明しました。
Spiral Capital, General Partner 千葉 貴史 氏
今回も引き続きの追加投資を行ったことを説明し、日本のエンタメ産業の国際的地位と、SpiralAIのEQに強いLLMが世界展開を促進すると確信している旨を述べています。
Scrum Ventures, General Partner 宮田 拓弥 氏
日米での投資経験から日本のエンタメ産業の評価の高さを改めて確認し、SpiralAIの独自LLMが日本のIPの可能性を広げると期待し、継続出資を行ったと述べています。
SpiralAI株式会社 代表取締役 佐々木 雄一
SpiralAIは「人間らしさに、技術の力で挑戦する」ことを掲げ、エンタメとAIの掛け合わせで日本発の独自体験を世界にアピールする方針を示しています。世界でのAI活用の潮流と比較して日本のAI産業の現状に言及し、投資家との共感に感謝する旨も述べています。
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今後の取り組みと要点の整理

プレスリリースでは、今後の取り組みとして具体的な方向性が示されています。主な取り組み項目は、戦略的パートナーとの共創強化、エンタメ領域での拡張、グローバル展開の加速、そして技術基盤の進化です。

これらはGeppetto2を中心とした事業展開を想定しており、IPライセンス協力を軸に長期的な共同開発を進めること、ゲーム・アニメ・マンガ・声優など多様なIPとの共創により応用範囲を広げること、多言語対応による海外ファンへのリーチ拡大、さらにGeppetto2自体の品質向上と応用領域の拡大に取り組むことが明示されています。

項目 内容
発表日時 2026年3月4日 10時11分
発表社 SpiralAI株式会社(代表取締役 CEO 佐々木 雄一)
資金調達 リード:Spiral Capital、出資:株式会社コーエーテクモキャピタル、Scrum Ventures
新サービス IP特化型LLM「Geppetto2」
Geppetto2の特徴 世界観厳守、嘘・架空固有名詞抑制、キャラクター再現、軽量高効率、ローカル展開想定、権利保護
今後の重点領域 戦略的共創、エンタメ領域拡張、グローバル展開、技術基盤の進化
会社所在地 〒101-0031 東京都千代田区東神田2-2-5 PMO秋葉原Ⅲ5階
設立 2023年3月1日
会社URL https://go-spiral.ai/

上の表は本稿で扱った主要情報を整理したものです。今回の資金調達とGeppetto2の発表は、IPを中心としたAI応用を具体化する動きとして注目されます。SpiralAIは技術面と権利保護の両面に配慮した設計を掲げており、今後のIP連携や多言語展開などによって、日本発のエンタテインメント技術がより広く展開される可能性が示されています。