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アバター対話×音声解析で変わる企業のメンタルチェック

アバター音声メンタルPoC

開催日:3月4日

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アバター音声メンタルPoC
この仕組みってどうやってメンタルを測るの?
アバターと会話して録音した約1分の音声をANOTHER AIのボイスアナリティクスが解析。声のトーン、間、抑揚など非言語的特徴を指標化してメンタル状態を見える化します。
会話の中身がそのまま評価されるの?
いいえ。解析は発話内容ではなく声の非言語的特徴に基づきます。発言の中身を直接評価する手法ではなく、プライバシー配慮と運用ルールが前提です。

音声アバター×ボイスアナリティクスで変わる企業のメンタルヘルスチェック

株式会社アクリートは、2026年3月4日11時00分付のプレスリリースで、株式会社キューブシステムと共同で実施した従業員向けメンタルヘルスチェックの実証実験(PoC)の結果を公表しました。本実証実験では、アクリートが提供するAI音声解析サービス「ANOTHER AI(アナザーアイ)」と、キューブシステムが開発した独自のアバターをAPIで連携させ、従業員が画面上のアバターと対話する形で音声回答を行うことで、従来の選択式アンケートや面談では見えにくかった状態の可視化を試みました。

今回の取り組みは、人的資本経営の重要性や、2024年10月に正式決定されたストレスチェック義務化の対象拡大方針を背景に、企業におけるメンタルヘルスケアの課題解決を目的としています。選択式アンケートや面談に存在する予定調和的な回答や心理的ハードルといった問題に対し、音声解析とアバターによる対話を組み合わせることで、より客観的で心理的負担の少ないチェック手法の構築を目指しました。

PoCの実施方法と技術連携の詳細

本PoCでは、キューブシステムの技術力を活かし同社オリジナルのアバターを作成し、アバターと「ANOTHER AI」をAPIで連携しました。従業員はアバターからの質問に対して音声で回答し、その音声データを「ANOTHER AI」が解析するという流れです。

実施のポイントは、以下の通りです。音声データから声の特徴(トーン、間、抑揚など)を解析し、回答内容そのものではなく音声に含まれる非言語情報を重視してメンタル状態を可視化する点にあります。アバターによる対話は対人面談に比べて心理的障壁を下げ、従業員が自然に回答しやすい環境を提供します。

具体的な仕組み

アバターが画面上で質問を提示し、従業員は音声で回答します。回答は約1分程度の音声データとして収集され、ANOTHER AIのボイスアナリティクスが解析を行います。解析は声のトーン、話す間、抑揚などの音声的特徴量を元に行われ、メンタルヘルスの指標へと変換されます。

技術連携に関するポイントは次の通りです。

  • アバター:キューブシステムが独自に開発したアバターを使用。
  • API連携:アバターシステムとANOTHER AIをAPIで接続。
  • 音声収集:従業員はPCやスマートフォンから音声で回答。
  • 解析対象:回答内容そのものではなく、音声の非言語的特徴を解析。

背景にある課題認識

プレスリリースでは、従来のメンタルチェックにおける課題として「予定調和な回答(自己評価で『真ん中』が選ばれやすい)」「心理的ハードル(上司や対面では本音が話しにくい)」の二点が挙げられています。これらを踏まえ、心理的負担を下げつつ客観的な状態把握が可能な手法として、音声解析を活用したアプローチが検討されました。

また、本PoCは単なる技術実証にとどまらず、企業の人事部門が導入可能な現実的な運用性も検証しています。API連携による拡張性や既存のコミュニケーション基盤との親和性も確認されています。

PoCの成果と評価

実証実験の結果、以下の成果が報告されました。まず、アバターを相手にすることで従業員の心理的ハードルが下がり、より自然体での回答が得られやすくなった点が挙げられます。従来の上司面談や選択式アンケートと比較して、回答者の緊張が和らぎ、率直な応答が促進されました。

また、キューブシステムの人事部からは「アンケートの手法の一つとして有効である」との評価が寄せられました。人事部門が実務で使用できるか、現場に与える影響、解析結果の活用方法などの点でも前向きな評価が得られています。

得られた知見と運用上の示唆

PoCを通じて確認された知見は複数あります。音声解析は短時間の音声データ(約1分程度)で有益な情報を得られる点、対話型のインターフェース(アバター)が心理的障壁を下げる点、API連携によるシステム拡張が現実的である点などです。これらの知見は、今後の運用設計や導入に向けた重要な示唆となります。

なお、本PoCは従業員を対象とした実証であり、解析は音声の非言語的特徴に基づくものであることから、個人の発言内容そのものを評価する手法とは異なる点が明確にされています。

ANOTHER AIの機能説明と企業情報

「ANOTHER AI」は、世界的な技術力を持つCustIntCo社からOEM提供を受け、アクリートが日本市場向けに展開するAI解析ソリューションです。ボイスアナリティクスおよびビデオアナリティクスの両面を持ち、短時間のデータからメンタル・性格・バイタル情報を取得する機能が備わっています。

具体的には、ボイスアナリティクスは約1分程度の音声データからメンタルヘルスの状態や性格・適性を分析し、世界45カ国以上で採用される指標と連携することで高い信頼性を確保しています。ビデオアナリティクスは顔の映像から約30秒で心拍数・呼吸数・血圧などのバイタルデータを、PCやスマートフォンなどの汎用デバイスで非接触に測定します。

提供企業(依頼元)
株式会社アクリート(東証グロース:4395)
代表者
代表取締役社長 株本 幸二
本社所在地
東京都千代田区神田小川町3-28-5 axle御茶ノ水3階301
設立
2014年5月
資本金
736,334千円
事業内容
A2P-SMS配信サービス事業
関連URL
https://www.accrete-inc.com/
協力企業
株式会社キューブシステム(東証プライム:2335)
代表者
代表取締役社長執行役員 中西 雅洋
本社所在地
東京都品川区大崎2-11-1 大崎ウィズタワー
設立
1972年7月5日
資本金
14億円
事業内容
システムソリューション・サービス
関連URL
https://www.cubesystem.co.jp/

問い合わせ先と補足情報

本件に関する問合せ先はアクリートの広報メールアドレス:pr@accrete-inc.comです。プレスリリースには、同社が2003年よりSMS配信サービスを提供してきた歴史や、大規模配信プラットフォームの自社開発・運用実績についての説明も含まれています。

プレスリリース内で使用された画像ファイルのダウンロードや、関連リンクの案内も提供されており、PoCの素材や追加情報を確認できる構成になっています。

今後の展開と本PoCからの整理

アクリートは、本PoCで得た知見を基に、IT業界だけでなく物流・運輸、介護、小売、コールセンターなど幅広い業界へ「ANOTHER AI」によるメンタルヘルスチェックソリューションを本格展開する意向を示しています。加えて、SMS配信事業で培ったコミュニケーション基盤とAIを組み合わせたソリューション事業の拡大により、企業の課題解決を支援する方針です。

本取り組みは、単に技術を導入するだけでなく、運用面や組織内での受容性、人事のワークフローとの連携といった実務的側面までを検証する点で意義があり、今後の導入拡大に向けた現実的な足掛かりを得たといえます。

項目 内容
発表日 2026年3月4日 11時00分
実施主体 株式会社アクリート(提供) × 株式会社キューブシステム(協力)
目的 アバター対話とANOTHER AIによる音声解析を組み合わせたメンタルヘルスチェックの有効性検証(PoC)
主な技術 ボイスアナリティクス(約1分の音声から分析)・ビデオアナリティクス(約30秒でバイタル推定)・API連携によるアバター対話
得られた成果 心理的ハードルの低減、自然な回答の促進、人事部からの有効性評価
今後の展開 IT以外の業界(物流・運輸、介護、小売、コールセンター等)への本格展開、AIを活用したソリューション事業の拡大
問合せ先 広報:pr@accrete-inc.com
関連URL https://www.accrete-inc.com/
キーワード メンタルヘルス、音声解析、アバター、人的資本経営、ストレスチェック、AI、DX、ウェルビーイング、PoC、ボイスアナリティクス

上表は本記事で触れた主要点を整理したものです。今回のPoCは、選択式アンケートや面談といった既存手法の課題に対する具体的な代替案を示すものであり、音声を中心とした非言語情報の活用がどのように実務に組み込まれるかを示す良い事例となっています。アクリートとキューブシステムは今後、得られた知見をもとに実用化に向けた検討を進める計画です。