縦型ショートドラマ「闇に光」佐野史郎×大沢健 ラヴクラフトの翻案
ベストカレンダー編集部
2026年3月7日 22:07
闇に光配信開始
開催期間:3月7日〜3月21日
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ラヴクラフトの『ピックマンのモデル』を縦型で再構築した「闇に光」が始動
2026年3月7日、アブジェクトホラー制作集団よろずず(運営:広報代理店 株式会社シニスケープ/本社:東京都港区、代表取締役:吉岡大輝)は、縦型ショートドラマシリーズ「闇に光」の第1話を公開した。原作はH・P・ラヴクラフトの短編「ピックマンのモデル」を現代に翻案したもので、全4話を3週間にわたり各種SNSで順次公開する形式をとる。
公開スケジュールは以下の通りで、各話は縦型(スマートフォンの縦画面)に最適化された短編映像として配信される。予告編はX(旧Twitter)で20万以上のインプレッションを獲得している。
- 第1話:公開済み — 2026年3月7日(土)
- 第2-1話・第2-2話:同時公開 — 2026年3月14日(土)
- 第3話(最終):公開 — 2026年3月21日(土)
リンク(第1話):https://youtube.com/shorts/Vq1MoRY0nXU
物語の骨格と登場人物──取材が引き起こす不穏さ
「闇に光」は、出版社に勤める記者・久我正樹(大沢健)が、ベテランホラー作家・蓮水幸志(佐野史郎)のもとを取材に訪れるという設定から物語が始まる。作品の中心には、作中作=ホラー作品の描写と現実の境界が徐々に曖昧になる構造が据えられている。
第1話では久我が蓮水へのインタビューを行う場面が描かれ、佐野が演じる蓮水の語りや背景描写により、久我の違和感が少しずつ膨らんでいく。やがて蓮水の描いてきた恐怖の対象と現実世界の接点が明らかになり、久我は物語に巻き込まれていく流れが提示される。
作品の構造とラヴクラフト的要素
原作「ピックマンのモデル」は、画家とその描く不気味な絵画を巡る物語だったが、本作では画家が小説家に置き換えられている。表現者と表現物の相互浸食、虚実の転倒というテーマは踏襲されつつ、現代のメディア環境(縦型のスマホ画面)に合わせた再構成が行われている。
ラヴクラフト由来のクトゥルフ神話的な「古くて名状しがたいもの」の語り口を下敷きにしながらも、本作は直接的なジャンプスケアではなく、日常の違和感を積み重ねる「アブジェクトホラー」の手法で恐怖を描写する。
主演の佐野史郎と大沢健──経歴と今回のコメント
主演は佐野史郎と大沢健という二人のベテラン俳優によるダブル主演である。両名とも演技歴が長く、それぞれ異なる観客層や舞台・映画での経験を持ち寄ることで、短時間の縦型映像に深みを与えている。
以下にそれぞれのプロフィールと、本作についてのコメントを要点ごとにまとめる。
佐野史郎(蓮水幸志役)
佐野史郎は1955年3月4日生まれ、島根県松江市出身。俳優業のほか写真・読書を趣味とし、舞台を経て映画・テレビで広く活躍している。代表作や活動のハイライトを列挙すると以下の通りである。
- 身長:176cm
- 1975年:劇団「シェイクスピア・シアター」創設メンバーとして参加
- 1980年:唐十郎「状況劇場」入団(1984年まで)
- 1986年:林海象監督『夢みるように眠りたい』で映画初出演(主演)
- 1992年:TBS金曜ドラマ『ずっとあなたが好きだった』桂田冬彦役(社会現象)
- ライフワーク:『小泉八雲・朗読のしらべ』(2007年より、ギタリスト山本恭司と共に)
佐野によるコメントは、縦型ドラマやデジタル時代と虚構・現実の関係について深い省察を含む。デジタル化が進む現代において、書物や映画館が身体に触れる機会が減少する一方で、掌の縦長スクリーンが新たな物語受容の場となること、虚構の中に真実を描く可能性などを語っている。
また、ラヴクラフトや小泉八雲への言及を通じ、虚構と現実の転倒が「知らされなかった真実」を露わにするという視点を示している。
大沢健(久我正樹役)
大沢健は1974年12月28日生まれ、東京都出身。趣味は鉄道・写真・野球、特技は日本舞踊・殺陣・所作指導。身長は178cmで、舞踊劇や映画・テレビと幅広く活動してきた俳優である。主な経歴は以下の通りである。
- 1988年:映画「ぼくらの七日間戦争」で注目を浴びる
- テレビ:連続テレビ小説「梅ちゃん先生」ほか出演多数
- 映画出演:『ファンシイダンス』『海辺の映画館-キネマの玉手箱-』、近年は『国宝』など
- 特技の日本舞踊は花柳流師範(花柳恵右衛門)としての顔も持つ
大沢は縦型ドラマへの参加が初めてであることを明かし、日常の中で気軽に観られる形式の特徴、縦型映像がもたらす臨場感や表現上の可能性について言及している。また自身の信仰観や神話観(日本の神話や劇場に宿る「神様」への畏敬)を述べ、虚実の境界線の扱いについてもコメントしている。
制作陣・音楽・アブジェクトホラーの位置づけ
「闇に光」はよろずず企画・制作、監督に川延幸紀、脚本に畑中翔太という制作陣により作られている。主題歌には南壽あさ子の「オン・ザ・スクリーン」(アルバム『AMULET』収録)を採用し、演奏参加メンバーにも著名なミュージシャンが名を連ねる。
作品全体は「アブジェクトホラー」というジャンル性を明確に打ち出しており、これは精神分析用語「アブジェクション(abjection)」を参照した概念で、直接的な恐怖の対象を描かずに日常の違和感や「もしかしたら」を怖がらせる手法を指す。
主題歌と楽曲参加メンバー
主題歌:南壽あさ子「オン・ザ・スクリーン」(『AMULET』収録)。
楽曲参加メンバーは以下のとおりで、楽曲の音像も本作の不穏な空気づくりに寄与している。
- Guitar:鈴木 茂(はっぴいえんど、ex. ティン・パン・アレー)
- Bass:伊賀 航(benzo、冬にわかれて)
- Drums:坂田 学(ex. Polaris)
- Keyboards:山本哲也(anonymass)
制作スタッフ一覧(主要クレジット)
主要スタッフは多岐にわたるが、ここではプレスリリースに明記されたスタッフを網羅的に記載する。
| 役割 | 氏名 |
|---|---|
| 企画・制作 | よろずず |
| Producer / Planner | 吉岡大輝(シニスケープ) |
| Director(監督) | 川延幸紀 |
| Writer(脚本) | 畑中翔太 |
| Producer / Assistant Director / Online Editor | 波多柾之(TICKET:) |
| Production manager | 小沼歩海(TICKET:) |
| DOP(撮影監督) | 若月海都(TICKET:) |
| Camera(撮影) | 吉田悠太、玉貴 州統 |
| Lighting(照明) | テリーマン(ヒカルンデスLLC)、村上不比等 |
| Sound Recording(録音・音声) | 渡部雅人 |
| Stylist(衣裳) | 中島エリカ |
| Costume coordination(衣裳協力) | イキジ |
| Hair & Make(ヘアメイク) | 吉野舞 |
| Set Cooperation(美術協力) | Shutoca |
| Location(ロケ) | 畏怖 咽び家(オバケン) |
| Advisor(アドバイザー) | ホドウ(東大特撮研) |
| Design(デザイン) | 神戸雄平(PERIMETRON) |
| Song(主題歌) | 南壽あさ子 |
| Executive Producer | 小竹克昌(Mewgull) |
配信窓口と関連情報の整理
「闇に光」はよろずず公式の各種SNSで公開される。第1話はYouTubeショートで公開済みで、今後も同プラットフォームおよびInstagram、TikTok、Facebookなどで短尺映像を主軸に配信される予定である。SNSと公式サイト、グッズストアのリンクは下記のとおりである。
公式関連リンクは作品の視聴および追加情報確認に利用できる。公式が示すグッズストアでは関連物販も扱う。
- 公式ホームページ
- https://yorozuzu.com
- YouTube
- https://www.youtube.com/@yorozuzu
- https://www.instagram.com/yorozuzu2025/
- TikTok
- https://www.tiktok.com/@yorozuzu
- https://www.facebook.com/yorozuzu
- 公式グッズストア(セブンネットショッピング)
- https://7net.omni7.jp/general/010007/000000yorozuzu
以上を踏まえ、「闇に光」はラヴクラフトの原作を下敷きにしつつ、日本的な違和感やアブジェクト的表現を持ち込んだ短編縦型ドラマとして公開されている。公開済みの第1話はYouTubeショートで視聴可能であり、残る配信は3月14日と3月21日に予定されている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 闇に光 |
| 原作着想 | H・P・ラヴクラフト「ピックマンのモデル」より翻案 |
| 制作 | よろずず(運営:株式会社シニスケープ、代表:吉岡大輝) |
| 形式 | 縦型ショートドラマ(全4話) |
| 公開スケジュール | 第1話:2026/03/07(公開済)、第2-1・2-2:2026/03/14、第3話:2026/03/21 |
| 主演 | 佐野史郎(蓮水幸志役)、大沢健(久我正樹役) |
| 監督 | 川延幸紀 |
| 脚本 | 畑中翔太 |
| 主題歌 | 南壽あさ子「オン・ザ・スクリーン」(演奏:鈴木茂、伊賀航、坂田学、山本哲也) |
| 視聴リンク | YouTube(第1話) |
| ジャンル | アブジェクトホラー(不気味さ・違和感を主題にしたホラー) |
| 公式窓口 | 公式サイト、YouTube、Instagram、TikTok、Facebook、セブンネットグッズストア |
本稿はよろずずのプレスリリースに基づき、作品の概要、キャスト・スタッフの情報、配信スケジュールおよび公式窓口を整理して伝えるものである。短い尺の中で虚実を交錯させる構成と、縦型という媒体選択がどのように物語体験に影響するかは、残る配信回の公開によりさらに検証されるだろう。