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3月10日開始|FOODEXで示すイベリコハムの透明性

FOODEXでのイベリコ説明

開催期間:3月10日〜3月13日

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FOODEXでのイベリコ説明
FOODEXでイベリコ側は具体的に何を見せるの?
欧州で運用される生産管理やトレーサビリティ、Real Decretoに基づく表示、衛生対策、デエサに基づく生産モデルを資料や試食、個別説明で示し運用例や監査データも提示します。
これで日本の輸入停止は解除されるの?
目的は透明性向上と規制当局や業界との対話による信頼構築で、展示会だけで解除が決まるわけではありません。審査や協議の継続が必要です。

イベリコハムがFOODEX JAPAN 2026で示す「透明性と信頼性」の姿

イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は、2026年3月10日から13日に開催される日本最大級の食品見本市「FOODEX JAPAN 2026」に参加し、日本市場におけるイベリコハムの信頼強化を目的とした制度的ミッションを実施します。プレスリリースは2026年3月9日08時に公開されており、同協会は欧州で運用されている生産・管理体制、衛生管理、トレーサビリティの仕組みを日本側関係者に対して厳格かつ正確に説明する計画です。

今回の参加は、2024年から日本で展開されている欧州プロモーションキャンペーン「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」の一環として行われます。FOODEXを通じて、メディア、行政、食品業界、外食産業の専門家との対話を行い、特にアフリカ豚熱(ASF)に関する予防措置や輸入一時停止に関連する透明性の確保を重点に据えています。

展示会参加の背景と目的

日本がスペイン産豚肉の輸入を一時停止したことを受け、ASICIは欧州生産モデルの下で実施される管理・予防・食品安全の仕組みを明確に示す場としてFOODEXを位置づけています。展示会期間中、業界代表は日本の報道関係者や行政関係者、食品産業のリーダーと直接会合を重ね、制度面での説明と技術的な意見交換を行います。

この一連の活動により、イベリコハムの原産地・生産工程・識別管理の具体的な仕組みが日本市場向けに可視化されることが狙いです。資料提供、試食を伴う情報セッション、個別取材を通じて、消費者や事業者が求める情報へ応答する方針が示されています。

FOODEXでの具体的プログラムと参加者構成

FOODEX初日(3月10日)には、日本のメディア向けプログラムが重点的に実施されます。ASICIは試食を伴う情報セッションを開催し、イベリコハムに適用されている欧州の食品安全システムやその文化的背景(地中海のガストロノミー、デエサ生態系)について参加者に説明します。

同セッションには、日本駐在スペイン大使 イニゴ・デ・パラシオ・エスパーニャ氏と、在日スペイン大使館経済商務部長 ゴンサロ・ラモス・プイグ氏が出席予定です。両名は日本による地域主義(リージョナライゼーション)原則の認識や関係機関との制度的対話の現状について報道関係者に説明する立場をとります。

会期中の主なスケジュール(概要)

会期の各日には、メディア向け説明、個別取材、制度・技術面の会合が予定されています。特に2日目以降は日本の食品産業関係者や制度関係者との会合が中心となり、実務的な議論が行われます。

  • 3月10日(初日):メディア向けプログラム、試食を伴う情報セッション、報道対応
  • 3月11日〜13日:政府関係者、輸入業者、流通事業者、外食・宿泊業界関係者、小売バイヤー等との一連の会合
  • 終日:製品の真正性・安全性を担保する制度的要素の詳細説明、個別取材対応

これらの会合は、規制協力、衛生管理、品質管理制度、将来の市場発展可能性などを議題に据え、在日スペイン大使館も協力して業界の対話を支援します。

イベリコ生産モデルの中身 — 法令・トレーサビリティ・デエサ

展示会で説明される生産モデルは、法的根拠と現場の監視体制を併せ持つ総合的なシステムです。具体的には、イベリコ品質規範(Real Decreto 4/2014)の適用、製品を個別に追跡できる識別・監視システム、衛生・品質管理の基準などが含まれます。

また、環境持続性や動物福祉、何世紀にもわたる畜産の伝統を反映した独自の生態系であるデエサ(dehesa)との結びつきも重要な要素として紹介されます。これらは単に文化的説明にとどまらず、製品の真正性や品質評価に直結する要件として説明される予定です。

制度的・技術的な要点

法令
イベリコ品質規範(Real Decreto 4/2014)に基づく表示と分類基準が適用される。
トレーサビリティ
生産チェーン全体を通じて各製品を個別に追跡できる識別・監視システムが導入されている。
衛生管理
欧州の食品安全システムに基づき、公的機関および民間の監査プロセスが組み合わされる。
環境・動物福祉
デエサにおける放牧・飼育方法、持続可能な土地利用、動物福祉基準が生産モデルに組み込まれる。

これらの要素は、アフリカ豚熱(ASF)に関連する予防措置や輸入規制の文脈において、特に重要な説明項目となります。ASICI側は、制度的な説明とともに実際の運用例や監視データ等を提示する見込みです。

日本市場の意義と輸出動向 — 数字が示す成長の実態

FOODEX参加は、日本という戦略的市場でイベリコハムの認知とポジショニングを強化する一連の取り組みの一部です。国際貿易における熟成ハム・肩肉カテゴリ全体の伸長は、イベリコ製品の世界的存在感の拡大を裏付けます。

ICEX-ESTACOM(スペイン政府公式輸出統計)によると、2025年のスペイン産熟成ハム・肩肉の輸出額は7億5,057万ユーロに達し、2024年比で3.94%増64.01%の成長を記録しています。地域別では欧州が全体の73.63%を占めますが、アジア市場も拡大を続け、輸出額は6,150万ユーロ(全体の8.19%)となっています。

アジアの中でも特に日本は重要な市場であり、2025年の日本向け輸入額は2,186万ユーロでした。短期的にはわずかな調整(−0.83%)が見られるものの、長期的には強い成長を示しており、2021年から2025年までの累計成長率は194.19%に達しています。

統計データの要約

指標 数値 期間/備考
総輸出額(熟成ハム・肩肉) 7億5,057万ユーロ 2025年(ICEX-ESTACOM)
前年比増加率 +3.94% 2025年 vs 2024年
2019年以降累計成長 +64.01% 2019年基準
アジア向け輸出額 6,150万ユーロ(8.19%) 2025年
日本向け輸入額 2,186万ユーロ(−0.83%) 2025年、2021–2025累計成長率 194.19%

日本市場との親和性

イベリコハムへの関心の高まりは、日本の文化的価値観と合致する要素が多い点に起因します。具体的には、産地への敬意、職人的な工程の重視、時間をかけて熟成する価値といった点が評価されています。欧州プロモーションプログラムでは、専門マスタークラスやレストラン企画、原産地へのプレス訪問などを通じて、こうした価値を伝えてきました。

今回のFOODEX参加は、その一連の活動の重要な節目に位置づけられています。展示や説明を通じて得られる情報は、日本市場での規制や商慣行を踏まえた対話に資することが期待されます。

関係組織と参考情報の整理

イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は1992年に創設され、1999年にスペイン農業・漁業・食料省より農産食品分野連携団体として認定されています。ASICIは非営利組織で、生産者(養豚農家)と加工・流通業者が参画しています。

本件に関連する公式情報として、プロモーションキャンペーンの公式サイトおよびASICIの公式サイトが示されています。詳細は以下のリンクで確認できます。

用語と関係者(簡潔な紹介)

ASICI
Asociación Interprofesional del Cerdo Ibérico。イベリコ豚に関する業界団体。
デエサ(dehesa)
地中海圏に見られる独特の牧草地生態系。放牧と樹木の融合が特徴で、イベリコ豚飼育に関わる重要な環境要素。
Real Decreto 4/2014
イベリコ品質に関するスペイン国内の規定。表示・分類基準を含む法的根拠。

要点の整理と記事の締め

以下の表は、本記事で触れた主要な内容を整理したものです。展示会の日時、目的、主要な制度的説明項目、参加する代表者、関連統計などを一目で確認できます。

項目 内容
プレスリリース日 2026年3月9日 08:00
展示会 FOODEX JAPAN 2026(開催期間:2026年3月10日〜13日)
主催・出展団体 イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)による制度的代表団
主な目的 日本市場に対するイベリコハム生産モデルの透明性・信頼性の説明、ASF関連の予防措置に関する情報提供
初日の内容 日本のメディア向けプログラム、試食を伴う情報セッション、駐日スペイン大使・経済商務部長の出席
2日目以降の内容 政府関係者、輸入業者、流通事業者、外食・宿泊業界、小売バイヤー等との会合
説明予定の制度的要素 Real Decreto 4/2014、識別・監視システム、衛生管理、品質管理、デエサに基づく生産モデル
主要関係者(予定) イニゴ・デ・パラシオ・エスパーニャ氏(駐日スペイン大使)、ゴンサロ・ラモス・プイグ氏(在日スペイン大使館経済商務部長)
関連統計(2025年) 輸出額:7億5,057万ユーロ(前年比+3.94%、2019年以降+64.01%)、アジア向け6,150万ユーロ(8.19%)、日本向け2,186万ユーロ(−0.83%、2021–2025累計成長率194.19%)
公式リンク Awaken Your Ibérico Sense 公式サイトASICI 公式サイト

本件は、イベリコハム業界が日本市場との対話を制度面・技術面から再確認する機会として位置づけられます。展示会を通じて提示される法令、トレーサビリティ、衛生管理に関する具体的な情報は、輸入規制や防疫措置の文脈における議論を支える基礎資料となる見込みです。