3月17日開幕|曲がる太陽電池とBIPVが集うPV EXPO
ベストカレンダー編集部
2026年3月10日 16:19
スマートエネルギーWEEK
開催期間:3月17日〜3月19日
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次世代技術が描く「曲がる・建材一体化」する太陽光の景色
RX Japan合同会社は2026年3月10日13時10分に発表したプレスリリースで、2026年3月17日(火)〜19日(木)に東京ビッグサイトで開催される「スマートエネルギーWEEK【春】/サステナブル経営 WEEK【春】」の構成展の一つである「PV EXPO【春】 -第22回 [国際] 太陽光発電展-」において、次世代太陽光技術の展示が一堂に会すると伝えた。出展社は国内外合わせて約1,600社が見込まれている。
目立つのは、薄型・軽量で可撓性を持つペロブスカイト太陽電池と、建築材料として太陽電池を直接組み込むBIPV(建材一体型太陽光)である。これらは従来の設置スペースの制約を変えるだけでなく、建物の外装やガラス部位自体を発電体にすることで都市部における導入可能性を大きく広げる。
出展製品の主な特徴と出展社情報
各社は技術的な差別化を図りつつ、実装に向けた製品や施工法を示す。ここでは報道資料に記載された出展社と出品物の特徴を整理する。
以下のポイントは出展資料に基づき、製品の用途や技術的特性を明確に示したものである。
- 光翼新能源 (株)
- ペロブスカイトを用いた電動ロールスクリーンを出展。フレキシブルペロブスカイトモジュールは厚さ0.1mmと報じられ、巻取り可能な世界最薄クラスという特長を持つ製品を示す。
- (株) SILFINE JAPAN
- シリコンモジュールでありながら曲げ可能な次世代フレキシブル太陽光パネル。湾曲面や壁面への適用を想定し、低重量・低電圧・低反射を掲げる。
- AGC (株)
- 発電セルを2枚のガラスで挟み込む建材一体型の太陽光発電ガラスを出展。建築用ガラスとしての機能を保ちながら、両面受光・自由設計・高耐久性を訴求している。(同社は同時開催の「脱炭素経営EXPO【春】」にも出展)
- 台湾ペロブスカイト研究産業協会
- 発電窓を提示。複層ガラスと合わせ安全ガラスの組合せによる独自構造で、発電・省エネ・安全・快適性の“四位一体”を実現すると説明。複合構造によって有害紫外線を99%以上遮断する点も強調されている。
- Microquanta Semiconductor (Zhejiang) Co., Ltd.
- 色彩を用いたデザイン性の高いBIPVを展示。建築美と発電性能を両立させ、カスタマイズ性を訴求する製品群を紹介する。
- 日揮 (株)
- 特許出願中の「張る」太陽電池を出展。ペロブスカイト太陽電池を遮熱シートと一体化し短時間・低コストで屋根や壁へ施工する技術を示す。(同社は「脱炭素経営EXPO【春】」にも出展)
普及の裏側にある「大量廃棄」の現実とリサイクル技術
太陽光発電が主力電源化へ向かう一方、プレスリリースは2030年代に使用済みソーラーパネルの大量廃棄が本格化すると予測している点を指摘している。導入段階だけでなく、廃棄や再資源化までを含めたライフサイクル設計が必要になる。
展示会場では破砕・分離・再資源化・品質評価など、循環インフラに関わる最先端技術が展示され、導入から出口まで一貫した視点でソリューションを確認できる場となる。
展示されるリサイクル技術の具体例
リサイクル分野の出展企業は、廃パネルを単なる廃棄物とせず、素材ごとに分別して有価物として回収する実装レベルの機器や工程を提示する。
以下にプレスリリースで言及された企業と技術を整理する。
- 廃ガラスリサイクル事業協同組合
- 太陽光パネルをそのまま投入し、アルミ枠やガラスを自動で分別する装置を出展。剥離したガラスから異物を除去し、きれいなガラス製品を回収する一体型システムを提示している。各素材は有価物として販売可能とされる。
- (株) 浜田
- フレームやジャンクションボックスを除去した後、ガラスと発電シート(EVシート)を分離する技術を紹介。これまで埋立処分が中心だった太陽光パネルに対して、100%リサイクルの選択肢を提示する独自工法を持つことを報告している。環境省のガイドラインでも取り上げられている点が触れられている。
- (株) タイガーチヨダ
- 壊す・剥がす・分けるという工程を一台で行うリサイクル装置を出展。廃棄太陽光パネルをガラス原料化に適した粒度で処理し、後工程の負荷を軽減する設計を示す。
- 東芝環境ソリューション (株)
- 性能診断からリユース、最終リサイクル処理までを一貫提供する総合環境ソリューションを提示。高精度な診断とトレーサビリティを組合せ、資源価値の最大化とCO2削減を目指すモデルを解説する(同社は「脱炭素経営EXPO【春】」にも出展)。
展示会の構成、開催情報と参加案内
本展示会は世界最大級の新エネルギー総合展を自認する規模で、GX(グリーントランスフォーメーション)に関わる多様な分野を一堂に集めることを目的としている。構成展示会は水素、太陽光、二次電池、スマートグリッド、洋上風力、バイオマスやゼロエミッション火力などを含む。
具体的な開催概要はプレスリリースに基づく以下の通りである。
- 展示会名:第25回 スマートエネルギー WEEK【春】
- 会期:2026年3月17日(火) – 19日(木) 10:00 – 17:00(火・水・木の開催)
- 会場:東京ビッグサイト
- 主催:RX Japan合同会社
- 出展社数:約1,600社(国内外)
構成展示会と同時開催展
構成展示会としてPV EXPO【春】(第22回 [国際] 太陽光発電展)のほか、以下の展示会が並行して行われる。これにより、再エネの導入から供給網・資源循環に至る広範囲な技術動向を一会場で把握できる。
同時開催のイベントや特別企画も、企業の出展と連動したセッションやデモが予定されている。
- H2 & FC EXPO【春】― 第25回 [国際] 水素・燃料電池展
- PV EXPO【春】― 第22回 [国際] 太陽光発電展
- BATTERY JAPAN【春】― 第20回 [国際] 二次電池展
- SMART GRID EXPO【春】― 第19回 [国際] スマートグリッド展
- WIND EXPO【春】― 第17回 [国際] 風力発電展
- BIOMASS EXPO ― 第11回 [国際] バイオマス展
- ZERO-E THERMAL EXPO ― 第10回 ゼロエミッション火力発電 EXPO
また、[特別企画] BIPV WORLD ― 建材一体型太陽光発電ワールド、同時開催展として第8回 サステナブル経営 WEEK【春】、第8回 脱炭素経営 EXPO【春】、第6回 サーキュラー・エコノミーEXPO【春】~ CE JAPAN ~ などが予定されている。
公式情報や来場登録は主催側が指定するウェブページで案内されている。プレスリリース中では「公式ホームページはこちら ▶」と案内され、一般来場希望者向けの登録リンクも示されている。詳細は主催者の公開URLを参照されたい:公式ホームページ(スマートエネルギーWEEK【春】)
展示内容の要点整理と一覧表
この記事ではプレスリリースで示された主な技術領域と出展企業、および展示会の開催情報を整理した。以下の表は記事内で触れた主要事項を一覧にしたもので、展示の全体像を俯瞰するための要約である。
表の後に簡潔な総括を付す。掲載データはプレスリリース(発表日:2026年3月10日13:10、発信元:RX Japan合同会社)に基づく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示会名 | 第25回 スマートエネルギー WEEK【春】(構成展:PV EXPO【春】 等) |
| 開催日時 | 2026年3月17日(火) – 19日(木) 10:00 – 17:00 |
| 開催場所 | 東京ビッグサイト |
| 主催 | RX Japan合同会社 |
| 出展社数(予定) | 国内外 約1,600社 |
| 注目技術(発電) | ペロブスカイト太陽電池(可撓性、薄膜)、BIPV(建材一体型太陽光) |
| 注目技術(リサイクル) | 破砕・分離・再資源化装置、性能診断とトレーサビリティ、100%リサイクル工法 |
| 主な出展企業(発電系) | 光翼新能源、(株) SILFINE JAPAN、AGC (株)、台湾ペロブスカイト研究産業協会、Microquanta、日揮 (株) |
| 主な出展企業(リサイクル系) | 廃ガラスリサイクル事業協同組合、(株) 浜田、(株) タイガーチヨダ、東芝環境ソリューション (株) |
| 関連情報 | 公式サイト:https://www.wsew.jp/spring/ja-jp/about.html?utm_campaign=prtimes_260310&utm_medium=other&utm_source=other |
今回の展示会は、次世代の可撓性太陽電池や建材一体型発電と、これに伴う廃棄物処理・リサイクル技術を同一会場で確認できる点に特徴がある。太陽光発電の普及は発電資源の多様化を促す一方、2030年代の廃棄フェーズに備えた循環インフラの整備が喫緊の課題として顕在化している。本稿はプレスリリースに基づいて事実を整理したものであり、興味がある場合は主催者の公式案内を確認のうえ、出展企業情報やセッションの詳細を参照されたい。