先着10施設無償!ESDを再現する内視鏡VR『EIRβ』
ベストカレンダー編集部
2026年3月11日 10:58
EIRベータ無償提供
開催期間:3月11日〜3月31日
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ESD教育の現場が抱える制約とVRでの解決策
早期がん治療の柱であるESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は、技術習得に高いハードルがある手技です。若手医師が習熟するためには平均で200症例以上、かつ3〜5年という長い期間が必要とされます。一方で、2024年4月に本格化した「医師の働き方改革」による時間外労働の上限規制の導入により、若手医師の自己研鑽時間の確保は一段と困難になっています。
従来のトレーニング手法として行われてきた動物胃(ブタの胃等)を使った練習は、準備に30分以上を要すること、衛生管理や廃棄処理の負担など教育現場にとって大きな制約となってきました。国内のESD実施施設数は約1,200施設、年間症例数は約4万件に達しており、技術習得の効率化は医療界全体の喫緊の課題です。
こうした背景を踏まえ、XR Japan株式会社は物理的制約を越えてESDの反復練習を可能にする内視鏡VRトレーニングシステム「EIR(エイル)ベータ版」を開発しました。本ベータ版は先着10施設に対して無料提供され、現場の声を開発に反映することを目的としています。
「EIR(エイル)ベータ版」の主要機能と再現性
本システムはESDにおける一連の手技フローを高精度にシミュレーションします。とくに食道のような動的な術野で生じる「蠕動運動」までリアルに再現することで、静止した模型や摘出臓器では得られない変化する環境下でのデバイス操作を体験できる点が特徴です。
以下の手技を段階的かつ反復して学習可能に設計されています。各項目は実機での手技習得に直結する操作感の再現を重視しています。
- マーキング:病変部位の範囲を正確にマーキングする技術
- 局所注射(局注):粘膜下層への薬液注入の感覚
- 全周切開:病変周囲を切開する精密操作
- 粘膜下層剥離:最も難易度の高い剥離手技をステップで習得
物理的操作感の復元と専用コントローラー
XR JapanはVR専用の内視鏡コントローラーを開発中で、実際の内視鏡スコープと同等の操作感を目指しています。アングル操作の抵抗感など、スコープワーク特有のフィードバックを再現する設計で、2026年夏のローンチを予定しています。
なおベータ版の段階でも標準のVRコントローラーを用いたトレーニングは可能で、専用コントローラーは最終調整後、2026年夏季以降に順次発送される見込みです。専用コントローラーの最終調整には、本モニタープログラムからのフィードバックが反映されます。
利用の利便性とデータ更新
VRモードにより物理的な準備や後片付けが不要で、24時間365日いつでもトレーニング可能です。時間や場所に制約されないため、夜間の自主練習時間が確保できない若手医師にとって有効なツールとなります。
症例データは定期的にアップデートされ、最新の手技トレンドを学習できる体制が整えられています。地方の施設においては指導医不足の問題に対して、標準化されたトレーニングを提供することで医療格差の緩和に寄与する可能性が示唆されています。
ベータ版無償提供プログラムの構成と参加条件
本ベータ提供は先着10施設限定で実施されます。応募多数の場合は選考審査が行われます。対象は大学病院、拠点病院、研修指定病院および医療系教育機関など、ESD教育を実施している施設です。
無償提供の目的は、医療現場からの実践的なフィードバックを製品開発に反映し、正式版および専用コントローラーの最終仕様を決定することです。参加施設には以下の項目で協力が求められます。
- 月次オンラインミーティングでの使用感共有(30分程度)への参加
- 新機能の優先体験とフィードバック提供
- 追加してほしい症例・機能のリクエスト提出
- 教育カリキュラムへの組み込み方法の共有
提供内容は完全無料で、内視鏡VRシステム利用料およびサポート費用も含まれます。必要機器としては参加施設側でのゲーミングPCおよびVRゴーグルの準備が条件です。
申込期限は2026年3月31日(先着順、定員に達し次第終了)となっており、募集数は先着10施設限定です。モニター希望の施設はプレスリリース内の申し込みリンクから問い合わせが可能です。
製品パッケージ、価格、連絡先および関連情報
XR JapanはEIR(エイル)βの導入後すぐに高度な修練を開始できる「ESDフルパッケージ」をワンストップで提供します。パッケージにはソフトウェアから必要なハードウェアまでが含まれます。
以下にパッケージの詳細と価格、発送に関する注意点を示します。
- パッケージ名称
- EIR(エイル)β 内視鏡トレーニングシステム ESDフルパッケージ
- 販売価格
- 1,760,000円(税込)
- パッケージ内容
-
- EIR ESDトレーニングソフトウェア(食道ESDを皮切りに順次アップデート)
- ゲーミングPC(高精細な物理シミュレーションを遅延なく実行する最適化済みモデル)
- Meta Quest 3 VRヘッドセット(高没入感で長時間使用にも配慮した軽量モデル)
- 手技連動型フットスイッチ(電気メス等の操作を足元で再現)
- 専用内視鏡デバイスコントローラー(※2026年夏季より順次発送予定)
- ハードウェア発送に関する注意
- 専用内視鏡デバイスコントローラーは最終調整段階にあり、2026年夏季以降の発送を予定しています。コントローラー到着までの間は標準のVRコントローラーでのトレーニングが可能です。
問い合わせ先および関連リンクは以下のとおりです。申込や詳細確認は指定の窓口へお願いします。
- 詳細ページ:https://xrjapan.co.jp/endoscope-vr-training
- お問い合わせ:contact@xrjapan.co.jp
- TEL:03-5404-3427(受付時間 11:00~17:00、土日祝除く)
企業情報とこれまでの反響
本システムを開発するXR Japan株式会社の代表者は立石万弓氏、本社所在地は東京都港区虎ノ門4丁目3-20 神谷町MTビル14Fです。事業内容はVRトレーニングコンテンツの開発です。
開発中のEIRは国内外の消化器専門医からの評価を受けており、世界最大級の消化器関連学会「DDW 2025(Digestive Disease Week)」にも出展しています。同学会や国内の医療機関からは次のような評価が寄せられています。
- 「若手医師が動物胃での練習に移る前の効率的なステップになる。VRで反復練習することで実際の手技への移行がスムーズになると感じた。」
- 「働き方改革で夜間の自主練習時間が確保できない中、このシステムは若手にとって極めて有用である。」
- 「地方病院では指導医不足が深刻だが、このVRシステムにより標準化されたトレーニングを全国どこでも提供できる可能性がある。」
本記事の要点整理(表)と締めくくり
以下の表は本リリースで示された主要な情報を整理したものです。導入条件、提供範囲、スケジュール、価格などを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供製品 | 内視鏡VRトレーニングシステム EIR(エイル)ベータ版 |
| 無償モニター募集数 | 先着10施設限定(応募多数の場合は選定審査) |
| 対象施設 | 大学病院、拠点病院、研修指定病院、医療系教育機関等 |
| 応募条件 | 月1回のオンラインフィードバック参加(30分程度)、使用感の報告など |
| 申込期限 | 2026年3月31日(先着順、定員に達し次第終了) |
| 必要機器(施設側) | ゲーミングPC、VRゴーグル(施設側で用意) |
| パッケージ価格 | 1,760,000円(税込) |
| パッケージ内容 | ソフトウェア、ゲーミングPC、Meta Quest 3、フットスイッチ、専用コントローラー(後送) |
| 専用コントローラー納期 | 最終調整中、2026年夏季より順次発送予定 |
| 問い合わせ先 | contact@xrjapan.co.jp / 03-5404-3427(11:00~17:00、土日祝除く) |
| 関連リンク | https://xrjapan.co.jp/endoscope-vr-training |
以上の要約は、XR Japanが示したベータ提供の範囲と条件、製品仕様、スケジュール、ならびに医療現場の課題把握に基づいています。興味がある施設は、公開されている問い合わせ窓口から詳細を確認することが可能です。