2024年12月1日、アダストリアが新会社「アンドエスティ」を設立
ベストカレンダー編集部
2024年10月24日 11:03
アンドエスティ設立
開催日:12月1日
新会社「株式会社アンドエスティ」の設立について
株式会社アダストリアは、2024年12月1日付で新会社「株式会社アンドエスティ」を設立し、同社のECモール運営を中心としたand ST関連事業を新会社へ承継することを決定しました。この新会社設立により、アダストリアは「Play fashion!」というミッションを掲げ、グッドコミュニティ共創カンパニーとしての成長を加速させることを目指します。
新会社名の「and ST」は、以前の「.st」から変更され、より多くの企業との連携を図るための基盤として機能します。アダストリアグループは、2022年からand STプラットフォームを外部企業向けにオープン化し、現在では17社22ブランドが参画しています。
新会社設立の目的と背景
新会社「株式会社アンドエスティ」の設立は、アパレル業界の変化に対応し、顧客の消費スタイルが単純なモノ消費からコト・トキ消費へと進化している中で、さらなる成長を目指すものです。2024年にはサービス開始から10周年を迎え、流通総額は約360億円、会員数は約1,800万人に達しています。
アダストリアグループは中期経営計画において“アパレルカンパニーから、グッドコミュニティ共創カンパニーへ。”というテーマを掲げており、これを実現するための重要なステップとして新会社を設立しました。新会社は、ECモール運営を中心に独立した事業運営を行うことで、外部企業の参画を加速させることを目指します。
「株式会社アンドエスティ」の事業概要
「株式会社アンドエスティ」は、アパレルを含むライフスタイル市場の成長に応じて、物販のECサイトから「ファッショントータルプラットフォーム」へと進化します。これにより、取引先企業との連携を強化し、ファッション業界全体に新たな価値を提供することを目指します。
具体的には、以下のような事業を展開します:
- モール&メディア事業:新規パートナー企業の出店拡大を図り、OMO型店舗「and STストア」を全国に展開します。
- プロデュース事業:ブランド開発や店舗運営など、様々なリテールビジネスのプロデュースを行います。
- ソリューション事業:データ連携や物流倉庫連携などのマーケットプレイス機能を提供し、顧客体験の向上を図ります。
OMO型店舗「and STストア」の展開
アンドエスティは、デジタルとリアルの融合を図るため、OMO型店舗「and STストア」を展開します。2025年には旗艦店の出店を予定しており、これにより顧客により良いショッピング体験を提供します。
また、業界初の試みとして、and STポイント、dポイント、楽天ポイントのトリプルポイント付与を開始する予定です。これにより、顧客は様々なポイントを一つのプラットフォームで利用できるようになります。
アダストリアグループのシナジーと今後の展望
新会社設立により、アダストリアグループ全体でのシナジー創出が期待されます。現在手掛けるBtoBプロデュース事業やデジタルソリューション事業においても、and ST参画企業との連携を強化し、新たな価値の創出を目指します。
具体的には、商品企画や販促施策、店舗運営などの支援を通じて、参画企業の事業拡大を図ります。例えば、アクアワールド茨城県大洗水族館のスタッフ制服や、餃子の王将のノベルティエコバッグなどのプロジェクトがその一例です。
アダストリアと「and ST」の特徴
アダストリアは、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、30以上のブランドを展開するカジュアルファッション専門店チェーンです。2023年には創業70周年を迎え、ファッションを通じて人々の生活を豊かにすることを目指しています。
「and ST」は、全国約1,500店舗のブランド店舗とWEBストアが共通で利用できるポイントシステムを提供し、4,000名を超えるスタッフが最新のコーディネートを更新する「スタッフボード」も特徴です。
まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
新会社名 | 株式会社アンドエスティ |
設立日 | 2024年9月18日 |
本店所在地 | 東京都渋谷区渋谷二丁目21番1号 渋谷ヒカリエ27階 |
流通総額 | 約360億円(2024年2月期) |
会員数 | 約1,800万人(2024年2月期) |
主な事業内容 | モール&メディア事業、プロデュース事業、ソリューション事業 |
このように、株式会社アンドエスティの設立は、アダストリアの成長戦略の一環として位置づけられ、ファッション業界全体に新たな価値を提供することを目指しています。今後の展開に注目が集まります。