旧平安邸が耐震補強を経て2024年10月12日から見学再開、展示会も開催

旧平安邸見学再開

開催日:10月12日

旧平安邸見学再開
旧平安邸の耐震補強工事ってどんな感じだったの?
旧平安邸の耐震補強工事は、2023年10月から約1年間行われ、地域の文化財の保護と安全性向上を目的としています。
見学再開後にはどんなイベントがあるの?
見学再開後には、和紙ちぎり絵展や耐震補強工事報告展が開催され、文化財の理解を深めるイベントが行われます。
川西市郷土館 旧平安邸が耐震補強改修を終え、見学受け入れを再開 / 兵庫県川西市 画像 2

川西市郷土館 旧平安邸の耐震補強改修が完了

兵庫県川西市に位置する郷土館の旧平安邸が、令和5年10月から行われていた耐震補強および改修工事を終え、2024年10月12日(土)から見学受け入れを再開しました。この改修工事は、地域の文化財の保護と安全性向上を目的としており、川西市の重要な文化財の一つとして位置づけられています。

旧平安邸は、国登録有形文化財に指定されており、兵庫県の景観形成重要建造物にも選ばれています。この施設は、地域の歴史を物語る貴重な建物であり、多くの市民や観光客に親しまれています。

耐震補強改修の詳細と工事の背景

耐震補強の改修工事は、令和5年10月3日から約1年間にわたって行われました。この工事を手掛けたのは、㈱金剛組です。金剛組は飛鳥時代に創業した世界最古の企業であり、四天王寺の再建工事や国宝住吉大社本殿の保存修理など、数多くの重要文化財の工事を手掛けてきた実績があります。

今回の改修工事では、旧平安邸の耐震性能を向上させるための様々な工法が採用されました。これにより、訪れる人々が安全に文化財を楽しむことができる環境が整いました。

竣工記念講演会の開催

見学受け入れ再開に際し、10月12日には「旧平安家住宅耐震補強改修等工事竣工記念講演会」が開催されました。この講演会では、改修工事の設計業務を担当した特定非営利活動法人 阪神文化財建造物研究会の俵 嘉久氏による工事の概要報告が行われ、神戸大学名誉教授で川西市文化財審議委員会委員長の足立 裕司氏による講演も行われました。

講演会には35名が参加し、旧平安邸の価値や改修工事の重要性について理解を深める貴重な機会となりました。

展示会の開催

見学再開にあわせて、以下の展示も行われています。これらの展示は、地域の文化に対する理解を深めるための重要なイベントです。

  • 和紙ちぎり絵 アサコテン
    日時: 令和6年10月12日(土)~ 12月14日(土)
    内容: 國廣アサ子さんの和紙ちぎり絵展。5年間首相官邸に飾られていた「雷神像」をはじめ、受賞作品や仏像画、風景画、動物画など約20点を展示。
  • 旧平安邸の耐震補強改修等工事報告展
    日時: 令和6年10月12日(土)~ 11月27日(水)
    内容: 改修工事の様子を写真や資料で報告。また、工事前に使用されていた鬼瓦や銅板なども展示。

郷土館の基本情報

川西市郷土館の基本情報は以下の通りです。訪問予定の方は、事前に確認しておくことをお勧めします。

項目 詳細
開館時間 午前10時から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
休館日 月曜日(祝日の場合はその翌平日)
駐車場 普通車13台分
入館料 18歳以上: 300円(団体料金 200円)
18歳以下: 150円(団体料金 100円)

入館料には、地域の文化財を守るための重要な役割が含まれています。詳細な減免等については川西市の公式ホームページで確認できます。

まとめ

川西市郷土館の旧平安邸は、耐震補強改修工事を経て、見学受け入れを再開しました。多くの催しや展示が行われており、地域の文化を深く理解するための貴重な場となっています。今後も、旧平安邸を訪れることで、歴史的な価値や地域の文化を体感することができるでしょう。

項目 詳細
見学再開日 令和6年10月12日
耐震補強工事期間 令和5年10月3日から約1年間
講演会参加人数 35名
展示会期間 和紙ちぎり絵: 10月12日~12月14日
工事報告展: 10月12日~11月27日

このように、川西市郷土館の旧平安邸は、地域の文化を支える重要な施設として、今後も多くの人々に利用されることが期待されます。

参考リンク: