愛月ひかる主演の『東京物語』朗読劇が2025年2月に三越劇場で上演

Classic Movie Reading Vol.4『東京物語』の上演決定

株式会社キョードーメディアスは、2024年10月26日12時00分に、名作映画を朗読劇として上演する「Classic Movie Reading」シリーズの第4弾として、小津安二郎監督の名作『東京物語』を2025年2月に上演することを発表しました。

このシリーズは、世界的に評価されている名作映画を映像や創作的な演出を交えて朗読劇として再構築する試みであり、これまでに『ローマの休日』や『自転車泥棒』、『風と共に去りぬ』、さらには『若草物語』などが上演され、好評を博しています。

演出と脚本を担当するクリエイターたち

今回の『東京物語』の演出は、ノサカラボの代表であり、数多くのミステリー作品やシチュエーションコメディを手がける演出家、野坂実が担当します。彼の手腕によって、名作の新たな解釈が期待されています。

脚本は、自らが主宰する演劇ユニット「劇団東京都鈴木区」で活躍する劇作家、鈴木智晴が担当します。彼は近年、2.5次元舞台や朗読劇、さらにはTVアニメのシナリオにも携わっており、独自の視点で『東京物語』に新たな息吹を吹き込むことでしょう。

主演キャストの紹介

主演を務めるのは、宝塚歌劇団星組を退団後、舞台やミュージカル、朗読劇など幅広く活躍する愛月ひかるです。彼女は紀子役を演じ、役柄に込められた優しさや切なさを丁寧に表現する意向を示しています。

共演には、実力派のキャストが名を連ねており、次のような俳優たちが参加します：

• 中尾隆聖
• 白石珠江（劇団民藝）
• 斉藤レイ
• 平田裕香
• 広瀬登紀江
• 馬場良馬
• 内海光司

これらのキャストが集結し、名作『東京物語』を令和の時代に新たに蘇らせることに期待が寄せられています。

『東京物語』の背景とあらすじ

『東京物語』は、戦後日本における家族生活の変化と崩壊を描いた不朽の名作です。小津安二郎監督の代表作として、人生の悲哀と深淵が見事に表現されています。この作品は、家族同士の心の距離や血の繋がりを超えた絆、年老いた親が成長した子供たちを訪ねることで確認される親子の情愛をテーマにしています。

物語は、戦後すぐの復興期を舞台に、尾道の静かな海辺に暮らす老夫婦・周吉ととみが、東京にいる子供たちの顔を見るために二十年ぶりに上京するところから始まります。子供たちは初めは両親の来訪を歓迎しますが、忙しさから不実な態度をとってしまいます。

家族に蔑ろにされる老夫婦は、戦死した次男の妻・紀子に助けられ、東京観光を楽しむことになります。血の繋がりのない義理の娘の優しさに触れた二人は、彼女に感謝の言葉を口にします。物語は、老夫婦が子供たち全員と触れ合うことで、様々な思いを抱えつつも、今ある幸福を噛み締める様子を描いています。

公演概要とチケット情報

『東京物語』の公演は、2025年2月5日（水）から9日（日）までの期間、三越劇場にて行われます。公演日程は以下の通りです：

受付開始・ロビー開場、客席開場は開演45分前を予定しています。上演時間については、公演時期が近づきましたら公式サイトにて発表される予定です。

チケットは全席指定で税込9,900円となっており、前売りおよび当日の取り扱いについては後日発表される予定です。

公演に関する情報は、公式サイトや公式X（旧Twitter）で随時更新されるため、興味のある方はチェックしておくことをお勧めします。

まとめ

『東京物語』は、名作映画を基にした朗読劇として、愛月ひかるをはじめとする実力派キャストが集結し、戦後日本の家族の姿を描く作品として注目されています。演出には野坂実、脚本には鈴木智晴が携わり、作品に新たな解釈を加えることで、観客に深い感動を与えることでしょう。

公演は2025年2月5日から9日まで、三越劇場で行われます。詳細な情報やチケットの購入方法については、公式サイトにて確認できます。

このように、名作映画を新たな形で楽しむことができる機会となる『東京物語』の公演は、多くの人々にとって貴重な体験となることでしょう。詳細情報は公式サイトを通じて随時発表されるため、ぜひ注目しておくことをお勧めします。