ウイスキー検定合格者限定ボトル「YUZA 2019 5年」10月24日発売開始

ウイスキー検定合格者限定ボトルにジャパニーズウイスキーが登場

ウイスキーの楽しみを深めるための検定試験「ウイスキー検定」を運営する株式会社ウイスキー文化研究所は、合格者のみが購入できる限定ボトルとしてジャパニーズウイスキー「YUZA 2019 5年」を2024年10月24日に発売しました。この特別なボトルは、ウイスキー検定に合格した方々に向けた特典として提供され、ウイスキーの魅力をさらに引き立てるものとなっています。

この新しい限定ボトルは、遊佐蒸溜所が手がけたもので、ウイスキー文化研究所の代表である土屋守が樽の選定を行い、カスクストレングス・シングルカスクでボトリングされています。また、ラベルには「グラバー魚譜」の日本画が施されており、ウイスキー検定限定ラベルとして特別感を演出しています。

ボトルの詳細と特徴

新たに発売された「YUZA 2019 5年」のボトルには、以下のような詳細が含まれています。

このウイスキーは、香りにかすかなピートを感じつつ、心地よいフレーバーが特徴です。特に和三盆のような上品さが際立ち、度数が高いため、少量の加水をすることで、よりスムーズで温かみのある味わいが楽しめます。食事との相性も良く、塩焼きにした魚や刺身のアラ汁との組み合わせが推奨されています。

クロダイのラベルとその背景

ラベルに描かれているクロダイは、遊佐蒸溜所が位置する山形県の庄内地方において非常に重要な存在です。この地域はクロダイ釣りで有名であり、歴史的には江戸時代に庄内藩が武士の鍛錬の一環としてクロダイ釣りを奨励していました。鶴岡の城下から武士たちが竹ののべ竿を持ち、山道を越えてクロダイを釣りに出かけたという逸話もあります。

土屋守は、このラベルの図柄がクロダイ以外考えられない理由を説明しています。クロダイは磯での引きが強く、肉体的な鍛錬だけでなく、精神的な成長にも寄与したとされています。このような背景が、ウイスキー検定合格者限定ボトルに選ばれた理由の一つです。

ウイスキー検定の概要

ウイスキー検定は、ウイスキーに関する知識を深め、楽しむことを目的とした試験です。2014年から開始されて以来、今年で10年目を迎え、2024年9月に実施された第19回では、累計申込者数が31,000人を超えました。この検定では、ウイスキーの製法や歴史、文化、さらにはスコッチウイスキーの生産地域に関する問題が出題され、受験者はウイスキーの深い理解を得ることができます。

ウイスキー検定は、趣味として楽しむ方だけでなく、酒類を扱う職業の方々にも好評で、テキストを通して体系的に学ぶことができるため、知識の再確認にも役立ちます。検定はマークシート択一形式で、一部の級には記述問題も含まれており、ウイスキー初心者でも気軽に挑戦できる内容となっています。

ウイスキー文化研究所について

株式会社ウイスキー文化研究所は、ウイスキー評論家の土屋守が代表を務める団体で、ウイスキー文化の普及を目的としています。2001年3月に設立され、以来、国内外のウイスキー・酒文化を深く学ぶための研究を行っています。また、ウイスキー愛好家や飲み手の育成に向けた取り組みを積極的に実施しています。

同研究所は、国内唯一のウイスキー専門誌『Whisky Galore』の編集・発行や、ウイスキーフェスティバルの企画・運営、ウイスキーに関する資格認定制度を運営しています。さらに、2019年からは日本で唯一の品評会「東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション（TWSC）」も運営しており、ウイスキーの魅力を広めるための活動を続けています。

まとめ

今回のウイスキー検定合格者限定ボトル「YUZA 2019 5年」は、ウイスキー文化研究所の取り組みの一環として、合格者に特別な体験を提供するものです。ボトルは遊佐蒸溜所の手によるもので、クロダイをモチーフにしたラベルが特徴です。ウイスキー検定を通じて得られる知識は、ウイスキーをより楽しむための大きな手助けとなります。

ウイスキー文化研究所は、ウイスキーの楽しみを広げるために、今後も様々な取り組みを続けていくことでしょう。ウイスキー検定を受験し、知識を深めることで、ウイスキーの世界がより豊かになることが期待されます。