2024年9月9日開始の調査で明らかに!高専進学の決断時期と勉強開始の傾向
ベストカレンダー編集部
2024年10月28日 09:42
高専進学二極化調査
開催期間:9月9日〜9月11日
高専進学への決断と勉強開始時期の二極化
じゅけラボ予備校が実施した調査によると、高専(高等専門学校)への進学を決めるタイミングと、そのための受験勉強を開始する時期において、明確な二極化が見られることが明らかになりました。本調査は、高専卒業生261名を対象に行われ、中学時代の進路決定と受験勉強の開始時期に関するデータを収集しました。
調査の結果、約6割の学生が中2までに受験勉強を始めており、進路決定のタイミングには早期スタート派とラストスパート派の二つの傾向があることが示されています。
調査概要と結果
調査は2024年9月9日から11日にかけてインターネットで行われました。具体的な調査内容は、高専受験を決定した時期と、実際に受験勉強を開始した時期に関するもので、261名の有効回答が得られました。
以下の表は、進路決定時期に関するデータを示しています。
時期 | 割合(%) |
---|---|
中学校に入学する前 | 5.7% |
中1の4~6月 | 1.9% |
中1の7~9月 | 11.1% |
中1の10~12月 | 10.3% |
中1の1~3月 | 10.3% |
中2の4~6月 | 9.2% |
中2の7~9月 | 3.1% |
中2の10~12月 | 4.2% |
中2の1~3月 | 6.9% |
中3の4~6月 | 8.8% |
中3の7~9月 | 6.5% |
中3の10~12月 | 4.2% |
中3の1月以降 | 17.6% |
この結果から、中学入学前および中1までに高専受験を決めた生徒は39.3%を占めており、特に中3での進路決定者も37.1%に達しています。これは、進路選択において早い段階から高専を意識している生徒が多いことを示しています。
受験勉強の開始時期とその傾向
次に、受験勉強を始めた時期についての調査結果を見てみましょう。受験勉強を開始した時期と進路決定時期には、同様の傾向が見られました。
以下の表は、受験勉強を始めた時期に関するデータです。
時期 | 割合(%) |
---|---|
中学校に入学する前 | 3.8% |
中1の4~6月 | 3.4% |
中1の7~9月 | 7.7% |
中1の10~12月 | 11.1% |
中1の1~3月 | 10.3% |
中2の4~6月 | 11.1% |
中2の7~9月 | 4.6% |
中2の10~12月 | 3.1% |
中2の1~3月 | 4.6% |
中3の4~6月 | 12.6% |
中3の7~9月 | 8.8% |
中3の10~12月 | 4.2% |
中3の1月以降 | 14.6% |
この結果から、中学入学前および中1で受験勉強を始めた生徒は36.3%であり、中2までを含めると約6割(59.7%)が早期に受験勉強を開始していることがわかります。
一方で、中3になってから受験勉強を始めた生徒は40.2%に達し、特に「中3の1月以降」に始めた生徒が14.6%と最も多く、直前期の追い込みが見て取れます。このようなラストスパート派は、他の進路から高専受験に切り替えた生徒や、短期間で集中して成果を上げた生徒が多いと考えられます。
高専受験のための勉強開始時期の推奨
高専受験のための勉強をいつから始めるのが良いかについても調査が行われました。以下の表は、受験勉強の最適な開始時期に関するデータです。
時期 | 割合(%) |
---|---|
中学校に入学する前 | 5.4% |
中1の4~6月 | 7.3% |
中1の7~9月 | 10.7% |
中1の10~12月 | 13.8% |
中1の1~3月 | 12.3% |
中2の4~6月 | 6.1% |
中2の7~9月 | 2.7% |
中2の10~12月 | 4.6% |
中2の1~3月 | 7.3% |
中3の4~6月 | 5.0% |
中3の7~9月 | 3.4% |
中3の10~12月 | 1.5% |
中3の1月以降 | 1.5% |
わからない | 18.4% |
調査結果によれば、最も多かった回答は中1の10~12月で、13.8%の回答者がこの時期が最適であると考えています。中1までに勉強を始めることが推奨されており、これは受験準備が早ければ早いほど有利であるという考え方に基づいています。
また、進路決定に不安を抱いている生徒も多く、特に18.4%が「わからない」と回答しています。これは、進路選択に関する情報や学習の進め方についての知識不足が影響している可能性があります。
まとめ
今回の調査結果から、高専受験を決めた時期と受験勉強を始めた時期には明確な傾向が見られました。中学入学前や中1で受験を決めた生徒が39.3%、中3で決断した生徒も37.1%に達し、早期派と直前派の二極化が確認されました。
受験勉強の開始時期も同様に、早期スタート派が約60%を占め、特に中1までに勉強を始めるべきと考える意見が49.5%に達しました。この結果は、基礎力を早めに固めることが高専受験の成功に寄与することを示しています。
一方で、実際に中3で受験勉強を始めるべきだと考える割合は11.4%と少数派であり、実際の開始時期とのギャップが示されています。このギャップは、進路決定の遅れや、適切な勉強開始時期についての情報不足が影響していると考えられます。
これらの結果は、高専進学を目指す生徒やその保護者にとって、進路決定や勉強計画を考えるうえでの参考材料となるでしょう。
参考リンク: