視覚障がい者がメイクで心の豊かさを表現する写真展が11月1日から開催

featured image
ブラインドメイクって何?
ブラインドメイクは視覚障がい者が手指の感覚を使って鏡なしでメイクする技法。自己肯定感を高める効果も。
写真展「dear face」は何をテーマにしているの?
視覚障がい者がメイクを通じて得た心の豊かさを写真で表現。多様性への理解を深めることを目的としています。
いま、あなたに知ってほしい。メイクが引き起こすポジティブな変化。写真展「dear face −自分と出逢うとき−」開催 画像 2

メイクがもたらすポジティブな変化を体感する写真展の開催

一般社団法人日本ケアメイク協会が主催する写真展「dear face −自分と出逢うとき−」が、2024年11月1日(金)から11月10日(日)まで、ノーガホテル 上野 東京の1階ロビーギャラリーと2階ライブラリーラウンジにて開催されます。このイベントは、視覚障がい者のための日本発メイク技法「ブラインドメイク」を広める活動の一環として行われ、視覚障がい者の方々がメイクを通じて得た心の豊かさを写真で表現するものです。

特に、今年の10月10日「目の愛護デー」に合わせて開催されたブラインドメイクイベントが好評を得たことから、写真展として本格的に開催されることになりました。視覚障がい者の方々が自分自身でフルメイクを行うことができるこの技法は、化粧が生活の質を向上させることに着目した大石華法氏によって2010年に考案されました。

いま、あなたに知ってほしい。メイクが引き起こすポジティブな変化。写真展「dear face −自分と出逢うとき−」開催 画像 3

ブラインドメイクとは何か

ブラインドメイクは、視覚障がいを持つ方が手指の感覚を使い、鏡を使わずに自分でメイクを行うことができる化粧療法です。この技法は、視覚に障がいを持つ方にとって、ただの美容行為にとどまらず、自己肯定感を高める重要な手段となっています。日本では、視覚障がい者として障がい者手帳を保持している方が約30万人おり、手帳を取得していないものの生活で視力に不便を感じている方が約160万人いると言われています。

このような背景を踏まえ、当協会は「ブラインドメイク」を視覚障がい者だけでなく、一般の方々にも広く認知してもらい、理解を深めることを目指しています。メイクを通じて引き出されるのは、視覚的な魅力だけでなく、内面的なポジティブな変化です。この写真展では、視覚障がい者の方々をモデルに、メイクがもたらす心の豊かさが現れた瞬間を切り取り、来場者にその魅力を伝えます。

いま、あなたに知ってほしい。メイクが引き起こすポジティブな変化。写真展「dear face −自分と出逢うとき−」開催 画像 4

写真展の開催概要と目的

写真展「dear face −自分と出逢うとき−」の開催概要は以下の通りです。

項目 詳細
タイトル dear face −自分と出逢うとき−
会場 ノーガホテル 上野 東京 1階 ロビーギャラリー、2階 ライブラリーラウンジ
会期 2024年11月1日(金)~11月10日(日)0:00~23:59
入場料 無料
主催 一般社団法人日本ケアメイク協会
協力 (株)OSAJI
企画制作 日東電化工業(株)

この写真展は、視覚障がい者の方々がメイクを通じて自己表現を行い、心の豊かさを感じる瞬間を共有することを目的としています。また、来場者に多様性が当たり前に存在する社会を考える機会を提供し、視覚障がい者への理解を深めることも目指しています。

いま、あなたに知ってほしい。メイクが引き起こすポジティブな変化。写真展「dear face −自分と出逢うとき−」開催 画像 5

参加者の声と期待される効果

写真展には、実際にブラインドメイクを体験した視覚障がい者の方々の声が集まっています。以下は参加者の一部の感想です。

  • 「久しぶりのお化粧に心が踊り出してワクワク感でいっぱい」
    化粧をしなくなって12年経ち、フルメイクを体験したことで心の豊かさを再認識できたという声が寄せられています。
  • 「メイクをするという行動が心のバロメーターに」
    見えていたころはメイクをすることで自分の心の状態を感じていたという参加者が、再びその感覚を思い出したと語っています。

これらの声からも、ブラインドメイクが視覚障がい者にとってポジティブな変化をもたらすことが明らかです。メイクを通じて自己肯定感を高め、社会参加への意欲を引き出すことが期待されています。

図録の販売と写真展の意義

写真展の開催を記念して、図録も販売されます。図録には、20代から70代の視覚に障がいを持った男女6名がモデルとして参加し、写真展では伝えきれない表情が収録されています。以下は図録の販売概要です。

項目 詳細
タイトル dear face −自分と出逢うとき−
販売場所 ノーガホテル 上野 東京 2F ライブラリーラウンジ
販売開始 2024年11月1日(金)
定価 2,500円 (税込)
仕様 A4判/60ページ(表紙4P/本文56P)
発行 一般社団法人 日本ケアメイク協会

この図録は、写真展を訪れた方々だけでなく、メイクや多様性に関心のある全ての人にとって貴重な資料となるでしょう。

一般社団法人日本ケアメイク協会は、視覚障がい者にブラインドメイクの存在を伝え、その技術を学ぶ環境を提供するために活動しており、今後もこの技術の普及を目指しています。

まとめ

写真展「dear face −自分と出逢うとき−」は、視覚障がい者がメイクを通じて得た心の豊かさを伝える重要なイベントです。ブラインドメイクという技法を通じて、自己表現や自己肯定感の向上を促し、多様性を尊重する社会を考える機会を提供します。参加者の声や図録の販売を通じて、より多くの人にその意義を伝えていくことが期待されています。

以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。

項目 詳細
イベント名 dear face −自分と出逢うとき−
開催日 2024年11月1日(金)~11月10日(日)
会場 ノーガホテル 上野 東京
入場料 無料
図録販売開始日 2024年11月1日(金)
図録定価 2,500円 (税込)

このように、写真展「dear face」は、視覚障がい者のメイクを通じた心の豊かさを伝える重要な機会であり、今後の社会における多様性の理解を深める一助となることが期待されています。

参考リンク: