Duolingoが2024年10月29日から国内で音楽と数学の新コースを提供開始

Duolingo、音楽コースと数学コースを日本国内で提供開始

2024年10月29日、Duolingo, Inc.（本社：米国ペンシルベニア州ピッツバーグ）は、日本国内のユーザー向けに音楽コースおよび数学コースの提供を開始したと発表しました。これにより、Duolingoは語学学習で培った知見を活かし、総合教育アプリとしての新たな学習体験を提供します。

Duolingoはこれまでに、42の異なる言語にわたって100以上のコースを提供してきました。ひとくちサイズのレッスンや、ゲームのような仕掛け、独自の世界観を持つ学習法が多くのユーザーに支持されています。今回の新たな音楽コースと数学コースも、言語学習での経験を活かした「Duolingoメソッド」を基にしています。

音楽コースの特徴

音楽コースでは、リズムや楽譜の読み方から有名アーティストの楽曲演奏までを網羅しています。音楽学習には「学習にかかる費用の高さ」や「継続の難しさ」といった課題が存在しますが、Duolingoはこのコースを無料で提供し、ゲーム感覚で楽しく学べるひとくちサイズのレッスンを用意しています。

具体的には、以下のようなスキルを学ぶことができます：

• 拍子や拍といったリズムを読む
• 音符の名前と、鍵盤上での音符の位置を知る
• 楽譜の読み方を学ぶ
• キーや音の聞き分けを行う
• 画面上のキーボードを使用して有名な曲を演奏する

さらに、Sony Musicとの提携により、音楽コース内で60曲以上の楽曲を演奏できる機能も追加されました。これにより、ホイットニー・ヒューストンやP!nk、メーガン・トレイナーなどの楽曲を学ぶことができます。

Sony Musicとの提携による楽曲例

デジタルピアノの販売開始

Duolingoは、ポータブル楽器メーカーLoogとの提携により、初のハードウェアとなるデジタルピアノの販売も開始しました。このデジタルピアノは、3オクターブの音域、高品質なサウンド、USB経由のMIDI接続、内蔵充電式バッテリー、内蔵スピーカー、ヘッドフォンコネクターを備えています。これにより、実際の鍵盤で演奏する体験を提供し、アプリでのタッチ操作とは異なる深みのある音楽体験が可能です。

販売価格は249ドルで、先行予約を受け付けており、11月以降に米国から発送される予定です。

数学コースの内容

Duolingoの数学コースは、日常生活で役立つ基礎的な数学スキルを身につけることを目的としています。数学に対する不安を抱える人々に向けて、四則演算や分数・小数の計算、面積や角度の問題などを学ぶことができます。これにより、誰でも楽しく学べる環境を提供します。

以下は、数学コースで学べるトピックの一例です：

• 掛け算（九九、可換性、連想性、多因数）
• 割り算（割り算表、偶数と奇数）
• 分数（仮分数、帯分数、分数の比較）
• 面積と周囲長
• 幾何学（角度、平行線と垂線、四角形の分類）

Duolingoが行った調査によると、日本においても67.4%の人が自分の計算力に自信がないと回答しています。これを受けて、Duolingoは数学を楽しく学べる方法を提供し、学習者の自信を向上させることを目指しています。

調査結果の概要

まとめ

Duolingoは、音楽と数学という新たな科目を追加することで、総合教育アプリとしての進化を遂げました。音楽コースでは、リズムや楽譜の読み方を学び、Sony Musicとの提携により有名な楽曲を演奏することができます。また、数学コースでは、日常生活で役立つ基礎的なスキルを楽しく学ぶことができます。

これらの新しいコースは、ユーザーにとって学びの機会を広げ、より豊かな学習体験を提供するものとなっています。今後もDuolingoは、語学学習アプリとしての知見を活かし、効率的な学習の提供を目指していくでしょう。