三菱食品、2024年10月29日にJapan Food Expressへの出資を正式決定

三菱食品株式会社がJapan Food Express Ltd.に出資

2024年10月29日、三菱食品株式会社（東京都文京区、代表取締役社長：京谷裕）は、英国およびドイツで外食店舗向けにホールセラー事業や小売・外食事業を展開するJapan Food Express Ltd.（JFE）に対し、第三者割当増資を引き受けることに合意したと発表しました。これにより、三菱食品はJFEの株式の20%を取得することになります。

この出資は、三菱食品が掲げる「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」という目的に基づいています。企業は、国内外における食のインフラを支える事業基盤の強化や新しい機能の獲得、新規事業領域への取り組みを積極的に進めています。

日本食文化の輸出の重要性

近年、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことや、インバウンド需要の高まりにより、世界各国で日本食への関心が急速に高まっています。三菱食品は、このような日本の食文化を世界に届けることを企業の使命の一つと考えています。

中期経営計画「MS Vision 2030」においても、「日本食文化の輸出」を成長戦略の柱として位置付けています。特に、経済規模と日本食市場の成長性を兼ね備えた欧州市場は、重要なターゲット市場であり、三菱食品は現地に経営人材を派遣し、事業の強化を図る予定です。

Japan Food Express Ltd.の事業内容

Japan Food Express Ltd.は、英国ロンドンを本拠地とし、約2,000種類の日本食材や飲料を取り扱っています。高級レストランを中心に、約3,000社近い顧客販売網を有する日本食輸入卸会社です。2018年にはドイツ支社を設立し、英国で培ったノウハウを基に欧州全土への展開を目指しています。

JFEが保有する外食店舗への販売網や直営の小売店舗・外食店舗を活用することで、日本食のトライアル販売や本格的な日本食体験を提供し、新たな需要を創出することを目指しています。これにより、日本食文化の輸出拡大に貢献していく考えです。

出資先会社の概要

以下に、Japan Food Express Ltd.の概要を示します。

このように、Japan Food Express Ltd.は日本食文化を広めるための重要な役割を果たしており、三菱食品の出資によってさらにその活動が強化されることが期待されます。

以上の内容から、三菱食品はJapan Food Express Ltd.への出資を通じて、日本食文化の輸出拡大に向けた新たなステップを踏み出しました。今後の展開に注目が集まります。