森本啓太の個展が銀座で開催！11月9日から新作を含む展示を楽しむ

森本啓太の初作品集刊行を記念した個展「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」開催

現代アーティスト・森本啓太は、2024年11月9日（土）から11月27日（水）まで、銀座 蔦屋書店（東京都中央区 GINZASIX 6F）にて個展「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」を開催します。本展は、彼の活動12年を振り返る初の作品集の刊行を記念するものです。

今回の展覧会では、未発表の新作を含む絵画作品13点と、初制作の木版画作品2点が展示されます。特に、作品集の表紙となる2枚組の大作《Between Our Worlds》（2024）も展示される予定です。

展覧会の概要と作品のテーマ

森本啓太は、風景画や人物画を通じて、ドラマチックな光の表現を用い、日常の風景を特別な物語へと変貌させるアーティストです。彼の作品は、レンブラントやエドワード・ホッパーの影響を受けつつ、現代の生活における構造的な脆弱性や道徳的規範に疑問を投げかけています。

本展では、2021年に日本に活動拠点を移した後の作品が中心に展示され、日常の中で感じる葛藤や孤独感、逃避感をテーマにしています。森本は、自動販売機やファストフード店、駐車場など、ありふれた日常の主題に焦点を当て、観る人に深い感情や問いを投げかけています。

アーティストステートメント

森本は、今回の作品集と展覧会について次のように述べています。「僕の作品には、あえて決まった物語を持たせていませんが、それはただ空白を残すわけではありません。それぞれの作品は、観る人が心の奥底にある感情や問いに気づく『装置』のようなものです。」

彼の作品は、観る人に自身の記憶や感情と結びつけることを促し、誰もが持つ特別な物語を思い起こさせる力を持っています。森本は、都市の中で感じる微かな不安や孤独感を表現し、観る人に新たな視点を提供することを目指しています。

展覧会の詳細情報

以下に、展覧会の詳細情報をまとめます。

特別イベントとサイン会

展覧会に合わせて、11月8日（金）17:00～18:00にサイン会が開催されます。この時間はどなたでも入場でき、作品集をご購入されたお客様には、作家がサインを行います。

作品集の詳細と販売情報

森本啓太の初の作品集は、活動12年の代表作約100点を収録しています。作品集は、カナダで発表した初期作品から最新作までを網羅し、彼の作品世界に没入できる一冊となっています。

作品集の詳細は以下の通りです。

作品集は11月9日（土）から銀座 蔦屋書店にて先行発売されます。また、数量限定の版画作品付き特別限定版も販売予定です。

木版画作品について

今回の展覧会では、森本の初の木版画作品も展示されます。木版画作品は、彼が絵画で表現してきた技法やテーマを基に制作されており、特に油彩画の豊かな質感や色彩を木版画という異なるメディウムに落とし込む挑戦がなされています。

木版画作品の詳細は以下の通りです。

森本啓太のプロフィール

森本啓太（KEITA MORIMOTO）は、1990年に大阪で生まれ、2006年にカナダへ移住。2012年にオンタリオ州立芸術大学を卒業後、カナダで活動し、2021年に日本に帰国しました。彼は、バロック絵画や20世紀初頭のアメリカン・リアリズム、古典的な風俗画の技法に強い関心を持ち、これらを参照しながら現代の都市生活を特別な物語へと変貌させる作品を創作しています。

森本の作品は、トロント・カナダ現代美術館やK11 MUSEA、宝龍美術館などで展示されており、滋賀県立美術館やアーツ前橋、ハイ美術館（アメリカ）などにコレクションされています。

まとめ

森本啓太の個展「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」は、彼の活動12年を振り返る貴重な機会です。展覧会では、未発表の新作や初制作の木版画作品が展示され、彼の作品が観る人の心情や記憶と重なり合う瞬間を提供します。また、作品集の刊行を記念した特別なイベントも併せて開催されるため、アート愛好者にとって見逃せない内容となっています。

以下に、この記事で紹介した内容を整理しました。

この展覧会を通じて、森本啓太の作品が持つ深いメッセージや感情に触れることができる機会となるでしょう。