2024年11月1日発表!働く女性の推し活がキャリアに与える影響とは

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推し活って何?
推し活とは、特定のアイドルやアーティスト、キャラクターなどを応援する活動のこと。生活の一部として浸透しています。
推し活が仕事にどう影響するの?
推し活はスキル習得やキャリアチェンジのきっかけとなり、働く女性の約4割が推し活を通じてキャリアを変えることを考えています。
SHE、いい推しの日を前に「働く女性の推し活実態」を調査|推し活をきっかけに働く女性の「6割がビジネススキルや勉強を開始したい/4割以上がリモートワーク開始や職場・職種の変更など働き方を変えた」と回答 画像 2

働く女性の推し活実態調査の背景

2024年11月1日、SHE株式会社が発表した「働く女性の推し活実態調査」によると、推し活が働く女性のキャリアやスキルに与える影響が明らかになりました。調査は、11月4日の「いい推しの日」を前に、500名の働く女性を対象に実施されました。この調査の背景には、推し活市場が8,000億円規模に成長し、生活の一部として浸透している現状があります。推し活は単なる消費活動にとどまらず、個人やコミュニティを巻き込む多様な活動へと進化しています。

調査の目的は、働く女性がどのように推し活を実践し、それが仕事や生活にどのように影響しているかを把握することです。具体的には、推し活に関する消費や時間の使い方、キャリアへの影響を探るためのアンケート調査が行われました。

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調査概要

調査は、以下のような方法で実施されました。

  • 調査目的:働く女性と推し活に関する行動や意識、キャリアへの影響を把握する。
  • 調査方法:一般女性とSHE会員へのWebアンケート調査。
  • 調査対象:20〜50代の有職女性(20代 42%、30代 47%、40代 10%、50代 1%)。
  • 回答者数:500名(一般女性300名、SHElikes受講生200名)。
  • 調査期間:2024年10月18日〜10月22日。

調査結果は、小数点以下第2位を四捨五入して報告されています。

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調査結果の概要

調査結果は以下の7つのポイントにまとめられています。

  1. 働く女性の推し活の有無:働く女性の約59%が推し活を実践中で、推しの対象はアイドルがトップ。
  2. 推し活と消費:推し活にかける出費は、66.4%が1万円以下であり、最も多いのはグッズ購入。
  3. 推し活で身につけたスキル:推し活をきっかけに、34%の女性が新たなスキルや勉強を実施。
  4. 今後身につけたいスキル:約59%の女性が推し活を通じてスキル獲得を希望し、動画編集が人気。
  5. 推し活と仕事の両立:87.4%の女性が仕事と推し活を両立できていると回答。
  6. 推し活とキャリアチェンジ:4割以上の女性が推し活をきっかけにキャリアチェンジを実施または検討中。
  7. 調査結果の所感:推し活は自己投資やキャリア選択に影響を及ぼす存在となっている。
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詳細な調査結果

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1. 働く女性の推し活の実態

働く女性に「推し活をしているか」を尋ねたところ、約59%が推し活を実践していると回答しました。推しの対象としては、アイドルが18.8%でトップとなり、アーティストやアニメ・漫画が続きました。

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2. 推し活にかける消費

推し活にかける月平均の出費について尋ねた結果、5,000円以下が29.5%、5,000円〜1万円が26.2%で、全体の66.4%が1万円以下の出費であることがわかりました。特にグッズ購入が41.1%で最も多く、イベント参加や遠征費も一定の割合を占めています。

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3. 推し活で身につけたスキル

推し活を通じて身につけたスキルについては、34%の女性が何らかのスキルや勉強を実施したと回答。特に写真・カメラが28.4%でトップ、次いでブログやSNSの運営・運用、デザイン、語学が同率で23.9%でした。

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4. 今後身につけたいスキル

今後、推し活をきっかけに身につけたいスキルについては、約59%が希望しており、動画編集が18.2%で最も多く挙げられました。SNSやVlogなど、動画コンテンツの発信が身近になったことが影響していると考えられます。

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5. 推し活と仕事の両立

推し活を実践している女性の87.4%が「仕事と両立できている」と回答する一方で、推し活における課題として「お金が足りない」が38.7%、「時間が足りない」が28.5%と続きました。

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6. 推し活とキャリアチェンジ

推し活をきっかけにキャリアチェンジを実施または実施予定の女性は40.1%に達しました。特に在宅ワークやリモートワークが29.3%で最も多く、フレックス勤務が22.0%と続きます。

7. 調査結果の所感

推し活は、自己投資やキャリア選択において重要な位置を占めており、特に時間や仕事の融通を求める傾向が強まっています。これにより、リモートワークやフレックス勤務が選ばれるケースが増えています。

まとめ

今回の調査結果を以下の表にまとめました。

項目 結果
推し活を実践している女性の割合 約59%
月平均の推し活出費 66.4%が1万円以下
身につけたスキルの割合 34%が何らかのスキルを獲得
今後身につけたいスキル 59%が希望、動画編集がトップ
仕事と推し活の両立 87.4%が両立できている
キャリアチェンジを検討している女性の割合 40.1%

この調査結果から、推し活が働く女性の生活やキャリアに与える影響が明らかになりました。推し活は単なる趣味にとどまらず、自己成長やキャリアの選択肢としても重要な役割を果たしていることが伺えます。

参考リンク: