小林エリカ『女の子たち風船爆弾をつくる』5月15日発売決定!

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小林エリカさんの受賞作品ってどんな内容?
『女の子たち風船爆弾をつくる』は、戦争の影響を受けながら成長する女の子たちの生活を描いた物語です。
この本の発売日はいつ?
小林エリカさんの著作『女の子たち風船爆弾をつくる』は、2024年5月15日に発売されます。
小林エリカさんの『女の子たち風船爆弾をつくる』が、第78回毎日出版文化賞を受賞! 画像 2

小林エリカさんの受賞作品について

株式会社文藝春秋が刊行した小林エリカさんの著作『女の子たち風船爆弾をつくる』が、第78回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞しました。この賞は1947年に創設され、毎年優れた著作物や出版活動を顕彰するものです。

受賞作は、日露戦争30周年の春に、ある女の子たちの生活を描いた物語です。彼女たちは小学校に上がり、華やかな東京宝塚劇場の少女歌劇団の公演に夢中になり、ウールのフリル付きの大きなワンピースを着て市電の走る大通りをスキップで渡ります。しかし、戦争の足音が近づくにつれ、彼女たちの生活は変わっていきます。

作品の概要

物語は、女の子たちが戦争の影響を受けながら成長していく様子を描写しています。彼女たちの生活は、次第に戦争の影響を受けるようになり、憧れていたオリンピックは来ず、制服は国民服に取って代わり、夏休みには勤労奉仕をすることになります。

特に印象的なのは、彼女たちが東京宝塚劇場に集められ、風船爆弾の製造に従事する場面です。ここでは、彼女たちの日常生活が一変し、戦争に巻き込まれていく様子が描かれています。

作品のテーマとメッセージ

この作品は、膨大な記録や取材から掬い上げた「彼女たちの声」をポエティックな長篇に織り上げた意欲作です。戦争という厳しい現実の中で、彼女たちがどのように生き抜いていったのか、その姿を通じて、歴史の中で忘れ去られた声を取り戻すことを目指しています。

著者の小林エリカさんは、戦後40年近く「歴史」から忘れ去られていた風船爆弾のこと、そしてそれをつくった女の子たちの生について、記憶を呼び起こすことの重要性を強調しています。

著者プロフィール

小林エリカ(こばやし・えりか)さんは、1978年に東京都で生まれた作家、マンガ家、アーティストです。彼女は数多くの著書を持ち、『マダム・キュリーと朝食を』『トリニティ、トリニティ、トリニティ』『最後の挨拶 His Last Bow』など、幅広いジャンルで執筆しています。

特に、彼女の作品は歴史や戦争をテーマにしたものが多く、読者に深い感銘を与えています。

小林エリカさんからのコメント

受賞に際して、小林エリカさんは、「この受賞は、風船爆弾をつくった女の子たちの生を、決してなかったことにしないためのものである」と述べています。また、彼女はこの本が文化を大切にする人々に称えられたことを光栄に思っており、感謝の気持ちを表しています。

彼女は、受賞を通じて、これまでの尽力を称え、さらなる発展を願っています。

書誌情報

『女の子たち風船爆弾をつくる』の詳細は以下の通りです。

書名 女の子たち風船爆弾をつくる
著者 小林エリカ
初出 文學界 2023年7月号~11月号
発売日 2024年5月15日
定価 2750円(税込)
ISBN 978-4-16-391835-8

詳細については、こちらのリンクをご覧ください。

この作品は、歴史の中で忘れ去られた声を取り戻し、戦争という厳しい現実に生きた女の子たちの物語を通じて、読者に深い感動を与えることを目的としています。小林エリカさんの意欲的な作品が、今後どのように評価されていくのか注目されます。

参考リンク: