西田明男氏、11月3日に旭日小綬章を受章 - ゴールドウインの社会貢献
ベストカレンダー編集部
2024年11月3日 14:25
西田明男氏受章
開催日:11月3日
西田明男氏が「旭日小綬章」を受章
2024年11月3日、株式会社ゴールドウインの代表取締役会長である西田明男氏が、令和6年秋の叙勲において「旭日小綬章」を受章したことが発表されました。この栄誉ある勲章は、国家または公共に対して顕著な功績を残した人物に授与されるものであり、特に企業経営者においては経済社会の発展に大きく寄与した企業の最高責任者が対象となります。
西田氏は、スポーツを通じた社会貢献活動や、一般社団法人日本スポーツ用品工業協会(JASPO)での役員としての貢献、さらには北陸地区における地域経済・社会の発展への尽力が評価され、今回の受章に至りました。
西田明男氏の経営理念と実績
西田氏は、2000年6月に株式会社ゴールドウインの代表取締役社長に就任し、「強い経営・速い経営・きれいな経営」という経営行動指針のもとで、経営体質の強化や改革を推進してきました。彼のリーダーシップのもと、アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」の直営店が原宿に開店し、自主管理売り場の展開が進められました。
この取り組みにより、顧客のニーズや消費動向を把握し、生産計画から販売までの全過程において効率的な在庫管理を実現する「実需型ビジネスモデル」が確立されました。このモデルは、ゴールドウインの成長を支える重要な要素となっています。
ゴールドウイン テック・ラボの設立
2017年11月には、富山県小矢部市に研究開発拠点「ゴールドウイン テック・ラボ」を開設しました。この施設では、3Dスキャナやモーションキャプチャのデータを活用したデジタル設計が行われ、熟練技術者の経験やアイデアを取り入れた製品開発が進められています。
特に、ラグビー日本代表のウエア開発においては、最新の技術と伝統的な技術が融合し、高品質な製品が生み出されています。
地域貢献と社会的活動
西田氏は、地域経済や社会の発展にも力を入れています。一般社団法人富山県繊維協会の会長として、毎年繊維総合見本市「JFWジャパン・クリエーション」に出展し、富山県内の繊維企業の技術開発や新規市場開拓に貢献しています。
また、寬仁親王記念杯 北陸ウェルフェアゴルフトーナメント大会の会長を務め、障がい者福祉への支援活動にも尽力しています。これらの活動は、地域社会の発展に寄与するだけでなく、企業の社会的責任を果たす重要な取り組みとなっています。
スポーツ振興と教育支援
西田氏は、公益財団法人ゴールドウイン西田東作スポーツ振興記念財団および公益財団法人ゴールドウイン西田育英財団の理事長も務めており、スポーツ振興に関する事業を推進しています。これにより、すべての人がスポーツを楽しむことができる共生社会の実現に寄与しています。
さらに、アスリート支援や服飾・ファッション関連分野を学ぶ学生への奨学援助を実施し、地域社会の発展と人材育成に寄与しています。
受章に関する西田明男氏のコメント
西田氏は、受章に際して「旭日小綬章」という身に余る栄誉をいただき、大変光栄に存じますと述べています。彼は、創業者の意志を受け継ぎ、創業時の熱い想いと努力を重ねてきたことを強調し、今後もスポーツを通じて人々の生活を豊かにするという企業文化を次世代に継承していく決意を表明しました。
また、受章はお客さまや関係者、役員・従業員など、共に歩んできたすべての方々の支援の賜物であるとし、長年のご指導とお力添えに感謝の意を表しています。
西田明男氏の略歴と公職
西田明男氏の略歴は以下の通りです:
| 年 | 役職 |
|---|---|
| 1953年11月6日 | 富山県小矢部市生まれ |
| 1977年 | 株式会社ゴールドウイン入社 |
| 1989年 | 取締役就任 |
| 1992年 | 常務取締役就任 |
| 1997年 | 専務取締役就任 |
| 2000年 | 代表取締役社長就任 |
| 2020年 | 代表取締役会長就任 |
また、主な公職としては、一般社団法人日本スポーツ用品工業協会の副会長、一般社団法人富山県繊維協会の会長、日本繊維産業連盟の富山県支部長、公益財団法人ゴールドウイン西田東作スポーツ振興記念財団の理事長、公益財団法人ゴールドウイン西田育英財団の理事長を務めています。
ゴールドウインの企業理念
株式会社ゴールドウインは、モノづくり、コトづくり、環境づくりの3つを軸に、スポーツやアウトドアの領域を中心に人々の新たな挑戦を支え、その可能性を広げていくライフスタイルクリエイティブカンパニーです。日々の研究を通じて、素材や技術、環境に関する知見を深め、多様な専門性を持ったブランドのアイディアを共有し、モノづくりとコミュニケーションを進化させています。
ゴールドウインは、人間のパフォーマンスを最大化し、環境負荷を可能な限り減らすことを目指し、自然環境をより豊かなものにしていく取り組みを行っています。企業としての責任を果たしながら、より良い未来を作るための努力を続けています。
以上の内容をまとめると、西田明男氏の受章は、彼の長年にわたる努力と貢献の結果であり、株式会社ゴールドウインの企業理念や社会貢献活動の重要性を再確認する機会となりました。