嘉悦大学主催、高校生が地域の魅力を競う広報アイデアコンテスト結果発表

嘉悦大学が主催する「第1回高校生広報アイデアコンテスト」について

2024年11月3日、嘉悦大学（東京都小平市）は、国内の高校生を対象にした「第1回高校生広報アイデアコンテスト」の入賞作品を決定し、表彰式を行いました。このコンテストは「あなたが住んでいる街の良さを伝えよう」というテーマで、未来の“広報クリエイティブ人材”を育成することを目的としています。

昨今のSNS社会では、広告と広報の境目が曖昧になってきており、企業広報が新たなコミュニケーション手段として重要視されています。嘉悦大学では、マーケティングスキルに加え、クリエイティブな広報アイデアを持つ人材が必要だと考えています。そのため、アクティブラーニング型のマーケティング講義や大手PR代理店の現役社員を講師に招くなど、広報人材の育成に力を入れています。

コンテストの概要と応募作品

このコンテストでは、高校生が自らの住む街の魅力を様々な表現形式で伝えることが求められました。応募作品はイラスト、写真、動画、キャッチコピーなど多岐にわたり、全国から38点の応募がありました。審査基準は、地域の魅力を伝えること、受け手の興味を引くこと、一目で内容が理解できること、そして高校生らしい独創性があることの4点です。

入賞作品は以下の通りです：

• 最優秀賞：「千住の魅力」（足立区）東京都立第一商業高等学校3年生
• 準優秀賞：「青にあるJK保護区思ひ出に 春の終わりも煙のこして」（西宮市）兵庫県立西宮今津高等学校3年生
• 優秀賞：
  • 「いいじゃん北区王子」（北区）三輪田学園高等学校1年生
  • 「帰り道」（杉並区）東京都立第一商業高等学校3年生
  • 「黒壁スクエアに遊びにきゃんせ♪」（長浜市）伊香高等学校1年生
  • 「ソメイヨシノ」（小金井市）東京女子学院高等学校2年生
  • 「夏の小平」（小平市）都立五日市高等学校1年生
• 特別賞：
  • 「スカイツリーと夕焼け」（江東区）三輪田学園高等学校1年生
  • 「夏音」（長瀞町）東京都立第一商業高等学校3年生
  • 「秘密の道」（多治見市）帝京大学可児高等学校2年生
• 入選作品：
  • 「暖かい、優しい市、だから大好き！（西東京市）明聖高等学校中野キャンパス1年生
  • 「綺麗な輝」（調布市）東京都立第一商業高等学校3年生
  • 「暮れゆく空と賑わう三宮」（神戸市）専修学校クラーク高等学院大阪梅田校3年生
  • 「サイバーパンクシティ立川」（立川市）精華学園高等学校東京芸術学部立川校2年生
  • 「深呼吸」（青梅市）東京都立第一商業高等学校3年生
  • 「懐かしさ溢れる私の街」（葛飾区）三輪田学園高等学校1年生
  • 「練馬で練りませんか？」（練馬区）大妻中野高等学校2年生
  • 「初春」（目黒区）東京都立第一商業高等学校3年生
  • 「夜の公園」（豊島区）東京都立第一商業高等学校3年生
  • 「私の「一番好きな時間」（さいたま市）角川ドワンゴ学園N高等学校2年生

表彰式の詳細と審査結果

表彰式は2024年11月3日12時から嘉悦大学のカエツホールで行われました。審査員の岩月基洋 嘉悦大学経営経済学部准教授が入賞者一人ひとりに表彰状と賞品を手渡しました。最優秀賞受賞者からは受賞の感想が述べられ、審査委員長の國田圭作 経営経済学部教授が講評を行いました。

國田教授は、今年初めての企画にも関わらず38点の応募があったことに驚き、選考が難航したことを述べました。特に最優秀賞作品は、地域の魅力を伝えるだけでなく、視覚的な完成度も高いと評価されました。今後の応募者には、さらに高いレベルの作品を期待したいとのことです。

今後の展望と嘉悦大学について

嘉悦大学は、2025年に第2回高校生広報アイデアコンテストを実施する予定です。詳細は嘉悦大学の公式HPで発表される予定です。このコンテストは、高校生が自身の街の魅力を再発見し、表現する機会を提供するものであり、広報スキルの向上にも寄与することを目指しています。

嘉悦大学は、1903年に設立された日本初の女子を対象とした商業学校が前身であり、120年以上の歴史を有しています。時代に先駆けた実学教育を展開し、多くの有為な人材を輩出してきた大学です。

このように、嘉悦大学が主催する高校生広報アイデアコンテストは、地域の魅力を発信する素晴らしい機会であり、参加者全員が自分の街に対する理解を深める良い機会となったことが伺えます。