ジャンカラのTOAIがAI前提の経営へ、CAIO新設と年俸1億円規模

AI移行開始 | 開催日情報なし

AI移行開始
TOAIは何をAI化するの?
店舗の売上予測や需要分析、マーケティング施策の立案、各種オペレーションなどを対象に、AIによる判断・実行・最適化を段階的に広げる方針です。
新設するCAIOの報酬はいくら?
TOAIはCAIOの責務と市場価値を踏まえ、年俸1億円規模も想定した報酬体系を準備する見通しです。社外からの招聘も含む体制構築を視野に入れています。

ジャンカラを運営するTOAIが、事業の前提をAIへ

全国で「ジャンカラ」を211店舗展開する株式会社TOAIは、事業運営と社内のあらゆる業務プロセスを、AIを前提とする形へ根本から組み替える新たな経営方針を決定しました。業務を効率化するための道具としてAIを導入するだけでなく、事業の根幹にAIを組み込み、ビジネスそのものをAIで推進する「AIネイティブ企業」への変革を目指します。

方針の実行を率いる役職として、全社横断のAI戦略に関する最高意思決定を担う「CAIO(Chief AI Officer:最高AI責任者)」を新設します。TOAIはグローバル水準の高度な知見を持つ人材の参画を想定し、このポジションに年俸1億円規模の報酬レンジを用意する見通しです。社外からの招聘も含めて体制を構築し、経営陣の一翼として全社変革を率いる人材を迎える方針です。

背景にあるのは、リアル店舗のDXが、一部のオペレーション自動化にとどまりやすいという課題です。TOAIは全国211店舗の運営規模と、公式アプリなどに蓄積される会員データを強みと捉え、事業モデル自体をAIネイティブへ刷新しようとしています。

売上予測から現場の運営まで、AI主導の領域を広げる

新方針では、店舗の売上予測や需要分析、マーケティング施策の立案、各種オペレーションを含む事業運営について、まずAIが状況を判断し、事業を推進することを前提とした体制づくりを計画しています。業務の一部分にAIを付け加えるのではなく、事業運営をゼロベースで見直し、AIが主体となって実行・最適化する領域を段階的に広げる考えです。

この転換にあたってCAIOは、AI戦略とデータ基盤の再構築を担うほか、事業および全社オペレーションをどの順番でAIへ移行するかを決め、最終意思決定を行います。どの領域からAI主導に切り替えるか、事業や組織の構造をどう最適化するかといった実行計画全般を指揮する中枢ポジションです。

TOAIが目指すのは、AIの判断・実行・最適化を事業運営に取り入れ、実店舗ビジネスの可能性を広げることです。店舗やアプリなどに蓄積されるデータをAIへシームレスに連動させる基盤の整備も、全社規模で加速させるとしています。AIを事業推進の中核エンジンとしながら、人間ならではのホスピタリティや創造性を掛け合わせ、「もっと楽しく、もっと感動」という顧客体験につなげる方針です。

社内コンテストやAI留学制度を経て、移行を順次開始

TOAIは今回の方針に先立ち、AI活用を組織文化として定着させるため、制度と組織の両面から取り組みを重ねてきました。2025年12月には、パート・アルバイトを含む全従業員を対象とした「AI活用社内コンテスト」の開催を発表し、現場からAI活用のアイデアを生み出す機会を設けています。

2026年7月には、全社のデータ統合とAI実装を推進する専門組織「AI・データ戦略部」を新設。続く2026年9月には、各部門のメンバーが期限付きで同部門に加わり、実務を通じて高度なAIスキルを身につけた後、自部門でAI主導の事業推進を担う「社内AI留学制度」を開始しました。

2026年10月以降は、事業運営と社内オペレーションの各領域で、AIによる判断・実行・最適化への移行を順次始める計画です。これまでの取り組みから、専門組織によるデータ・AI実装、部門を越えた人材育成を経て、実際の業務や事業運営へAI主導の仕組みを広げる流れが示されています。

  • 2025年12月:全従業員を対象にしたAI活用社内コンテストの開催を発表
  • 2026年7月:「AI・データ戦略部」を新設
  • 2026年9月:実務を通じてAIスキルを習得する社内AI留学制度を開始
  • 2026年10月以降:事業運営・社内オペレーションでAIによる判断、実行、最適化への移行を順次開始

店舗とアプリのDXを土台に、事業ポートフォリオも展開

ジャンカラは1990年にカラオケ事業を開始しました。歌い放題・飲み放題や料金の明朗化を特徴として事業を拡大し、現在は全国200以上の店舗を運営する西日本最大規模のカラオケチェーンです。コンセプトルームや、店舗全体にコンセプトを持たせた新店に加え、個室に限らず利用者同士が交流できるオープンカウンターや「BAL UTAO」も展開しています。

DXでは、業界で初めて無人受付精算機を全店に導入。公式アプリには、スマートフォンひとつで予約・受付から精算まで行える業界初の機能「すぐカラ」を搭載し、飲食オーダー機能や選曲機能も導入しています。アプリで一連の利用を完結できる次世代のカラオケ体験を提供してきたことが、店舗とデジタルを組み合わせる事業基盤の一つです。

TOAIはカラオケ事業のほか、オンラインカラオケアプリ、女性専用フィットネス、買物代行、バーチャルレストラン(10業態300店舗以上)、温浴施設、飲食店、トランクルームなども展開しています。カラオケ事業で培ったノウハウとリソースを生かして新しい体験を生み出し、新事業への挑戦を通じて経営者人材を創出しながら、ダイナミックな事業ポートフォリオを構築する方針です。

同社は、社名のTOAIが体現する「To→AI」、すなわち「AI時代に向かう」という全社戦略を掲げています。グループビジョンは、世界中のお客様に素晴らしいエクスペリエンス(感動的な顧客体験)を提供すること。リアル店舗の強みとAIテクノロジーを融合し、AIを軸にした事業運営を進めるという今回の方針は、ジャンカラを含む幅広いサービスの運営にも関わる全社的な取り組みです。

株式会社TOAIの代表取締役社長は東原元規氏、設立は昭和61年6月17日です。コーポレートサイトはhttps://www.toai.co.jp/、ジャンカラのサービスサイトはhttps://jankara.ne.jp/です。関連サービスと本件の問い合わせ先を含め、発表内容を以下に整理します。

項目 内容
新経営方針 事業運営・業務プロセスをAI前提へ再構築し、AIネイティブ企業への変革を推進
新設ポスト CAIO(Chief AI Officer:最高AI責任者)。AI戦略、データ基盤再構築、AI移行の優先順位付けと最終意思決定を担う
報酬の見通し CAIOに年俸1億円規模の報酬レンジを用意する見通し
移行開始 2026年10月以降、事業運営および社内オペレーションで順次開始
ジャンカラ 1990年にカラオケ事業を開始。全国211店舗を展開
問い合わせ 株式会社TOAI 人事部 AI組織開発・広報担当/メール:pr-inquiry@toai.co.jp/電話:075-223-6660
関連リンク UTAO:https://utao.jp/ HELP!:https://help-solutions.jp/ PORT:https://port-fitness.jp/ 湯快のゆ:https://yukainoyu.jp/ Le NAPOLI:https://tl-corp.co.jp/lenapoli/ スマートボックス:https://www.sbox-ss.com ジャンオク:https://www.instagram.com/janokukoshiki/?hl=ja ENTERTAINMENT HUB KYOTO:https://entertainment-hub-kyoto.com/

店舗運営の経験や会員データ、既存のアプリ・DX施策を基盤に、AIが事業を判断し実行する領域を広げようとするTOAI。CAIOの新設と人材・組織づくりを伴うこの方針は、カラオケを含む同社の事業運営をAI中心へ移す取り組みとして発表されました。