ENECHANGE、11月7日よりEV充電スポット情報APIを提供開始

EV充電API提供開始

開催日:11月7日

EV充電API提供開始
ENECHANGEが提供を開始したサービスって何?
ENECHANGEは「EVsmart data API」を提供開始し、日本国内のEV充電スポット情報をデジタルチャージングソリューションズに提供します。
このAPI提供の目的は何?
EVユーザーの利便性向上を目的に、充電スポットの位置情報や空き状況をリアルタイムで提供することを目指しています。

ENECHANGE、EV充電スポット情報のAPI提供を開始

ENECHANGE株式会社は、2024年11月7日、ドイツのDigital Charging Solutions GmbH(以下、DCS)に対して「エネチェンジクラウドEV」サービスの一環として「EVsmart data API」を提供し、日本国内のEV充電スポット情報のデータ提供を開始したことを発表しました。この取り組みは、国際規格であるOpen Charge Point Interface(OCPI)に対応しており、EVユーザーの利便性を向上させることを目的としています。

背景と目的

日本政府は2030年までに公共用の急速充電器を3万口含む30万口の充電インフラを整備することを目指しています。この目標達成のためには、充電器の正確な位置情報、空き状況、出力情報、価格・課金情報などの情報が、リアルタイムで事業者間で連携される必要があります。これにより、EVユーザーはより充実した情報とシームレスな充電体験を得ることが可能になります。

現在、日本国内のEV充電器は事業者独自のプロトコルでサービスを展開しており、異なるフォーマットの情報を基に充電スポットの出力情報や正確な座標情報を追加・更新する必要があります。このような状況下で、「エネチェンジクラウドEV」はAPI連携を通じて、コネクテッドカーアプリケーションやカーナビゲーションなどに情報を提供し、EVユーザーの利便性向上を図っています。

DCSとの連携の意義

ENECHANGEは、DCSの日本国内向けサービスに対して「エネチェンジクラウドEV」から「EVsmart data API」を提供し、日本国内のEV充電スポット情報のデータ提供を開始しました。DCSは、2019年からBMWグループとメルセデス・ベンツ・グループのモビリティ合弁事業の一部として、公共充電ソリューションを提供している企業であり、世界31市場に80万カ所以上の充電ポイントの情報を持つ、欧州最大級のEV充電ネットワークを有しています。

この連携により、ENECHANGEは国内外のさまざまなEV充電ネットワークや事業者、サービスプロバイダー間の通信と相互運用性を促進し、EVユーザーに対して便利で透明性の高い充電環境を提供することを目指しています。特に、OCPIに対応することで、最新かつ精度の高いEV充電器情報を提供することが可能になります。

Open Charge Point Interface(OCPI)とは

OCPIは、CPO(Charge Point Operator)とeMSP(e-Mobility Service Provider)間のEV充電ポイントのパブリックインターフェースを実現するための国際規格です。ENECHANGEが提供する「EVsmart Data API」は、このOCPIに準拠しており、EV充電器情報を国際的な自動車メーカーのコネクテッドカーやアプリケーションサービスに配信することができます。これにより、満空情報や出力情報などのデータ導入・活用が容易になります。

ENECHANGEのサービス内容

「エネチェンジクラウドEV」は、EV事業者向けのクラウドサービスとして以下の3つのサービスを提供しています。

  • EVsmart Data API: EV充電スポット情報を提供するAPI。
  • EV Navi & Charge App: EV充電スポットを検索・利用できるアプリ。
  • EV Charging Platform: 充電器管理から認証課金システムまでを含むワンストップ充電サービス。

ENECHANGEは、全国約35,000口の充電器情報を保有しており、専門チームによる巡回調査やユーザーからの口コミを基に情報を修正・更新しています。これにより、最新かつ正確な情報を提供することが可能です。

Digital Charging Solutions GmbHについて

DCSは、自動車メーカーやフリートオペレーター向けにデジタル充電ソリューションを開発している企業であり、電動自動車への移行を推進するための重要なグローバル企業です。DCSのホワイトラベル充電ソリューションを利用することで、OEMやフリートオペレーターはエレクトロモビリティ戦略を実現することができます。また、DCS独自の充電サービスCHARGE NOWにより、EVドライバーは欧州最大級の充電ネットワークへのアクセスを得ることができます。

まとめ

ENECHANGEの「EVsmart data API」の提供開始は、日本国内のEV充電スポット情報の整備と利便性向上に寄与する重要なステップとなります。この取り組みにより、EVユーザーはより便利で透明性の高い充電環境を享受できるようになるでしょう。以下に、本記事で紹介した内容を整理しました。

項目 詳細
提供サービス EVsmart data API
連携企業 Digital Charging Solutions GmbH
OCPI準拠 国際規格に基づくデータ提供
充電器情報の保有数 約35,000口

このように、ENECHANGEの取り組みはEV充電インフラの整備とユーザー体験の向上に貢献しており、今後の展開が期待されます。

参考リンク: