ASTRO GATEが11月9日に支援したFOXロケット打ち上げの詳細

ASTRO GATEが民間ロケット打ち上げを支援

2024年11月9日、福島県南相馬市において、ASTRO GATE株式会社が民間ロケット会社AstroXの打ち上げを支援しました。この取り組みは、宇宙産業の発展と地域活性化を目指すものであり、ASTRO GATEの代表取締役CEOである大出大輔氏と、AstroXの代表取締役CEOである小田翔武氏が共にプロジェクトに関わっています。

今回の打ち上げは、ASTRO GATEがAstroX社のロケット打ち上げ支援を行う2回目の事例であり、前回は2024年8月25日に実施されたkogitsuneの打ち上げでした。両社は今後も連携を強化し、宇宙へのアクセス確立を目指した取り組みを続ける意向を示しています。

高度10km級ハイブリッドロケット「FOX」の打ち上げ

今回打ち上げられたロケットは、高度10km級のハイブリッドロケット「FOX」で、全長約6.3m、直径33cmのサイズを持ちます。このロケットは、気球からの空中発射方式であるロックーン（Rockoon）方式を採用しています。打ち上げは南相馬市沿岸部から行われ、成功裏に実施されました。

ASTRO GATEは、打ち上げに関する各種調整や調達業務、打ち上げ作業の支援、さらには写真や動画の撮影など多岐にわたる支援業務を行いました。これにより、AstroX社のロケット打ち上げが円滑に進行したことが期待されます。

福島イノベーション・コースト構想の支援

本ロケットの打ち上げ作業支援業務は、福島イノベーション・コースト構想推進機構による令和6年度Fukushima Tech Create（イノベーション創出プラットフォーム事業）アクセラレーションプログラムの支援を受けて実施されています。このプログラムは、東日本大震災や原子力災害によって影響を受けた地域の新たな産業基盤を構築することを目的としています。

ASTRO GATEは、スペースポートや周辺地域の開発をソフト・ハード両面からサポートし、宇宙関連ビジネスの創出やコンサルティングを提供しています。これにより、地域経済の活性化と宇宙産業の発展を目指しています。

AstroXのビジョンと取り組み

AstroXは、「宇宙開発で“Japan as No1”を取り戻す」というビジョンを掲げ、福島県南相馬市に本社を置く民間宇宙スタートアップ企業です。日本の宇宙開発において直面している衛星打ち上げロケット不足を解決し、日本が宇宙開発のリーダーになることを目指しています。

AstroXは、気球で成層圏までロケットを放球し、そこからロケットの空中発射を行うロックーン方式での衛星軌道投入サービスの研究開発を進めています。これにより、従来の打ち上げ方式に比べてコストを削減し、より効率的な宇宙アクセスを実現することを目指しています。

まとめ

以上の内容から、ASTRO GATEとAstroXの連携による民間ロケット打ち上げの支援は、宇宙産業の発展に寄与する重要な取り組みであることがわかります。両社の今後の活動にも注目が集まります。