個人が初めてJクレジットを売却、資産運用の新たな可能性

個人のJクレジット初売却

開催日:11月5日

個人のJクレジット初売却
カーボンクレジットって何?
カーボンクレジットは、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減価値を権利化したもので、日本では「J-クレジット」が該当します。
個人がカーボンクレジットを売却できるの?
はい、2024年11月5日に日本で初めて個人がカーボンクレジットを売却しました。これは「脱炭素貨値両替所」で行われました。
カーボンクレジット「J-クレジット」を資産運用目的で購入・所有していた個人が日本で初めて(※1)売却を実施しました。 画像 2

カーボンクレジット「J-クレジット」の個人売却が実現

脱炭素化支援株式会社が運営する個人向けカーボンクレジット販売・買取ECサイト「脱炭素貨値両替所」において、2024年11月5日に日本で初めて個人が資産運用目的で購入した「J-クレジット」を売却しました。この取引は、日本国内において個人がカーボンクレジットを売却した初の事例として注目されています。

売却を実施したのは、日本国内在住の個人で、売却したのは森林に関連する30t-CO2の「J-クレジット」です。この動きは、従来法人による取引が主流であったカーボンクレジット市場において、個人が売却に参加することで流動性を高め、需要の拡大に寄与するものと期待されています。

カーボンクレジット「J-クレジット」を資産運用目的で購入・所有していた個人が日本で初めて(※1)売却を実施しました。 画像 3

「脱炭素貨値両替所」の概要

「脱炭素貨値両替所」は、個人がカーボンクレジットを購入し、投資資産として所有、売却が可能な日本初のECサイトです。このサイトは、カーボンクレジットを簡単に購入・売却できる仕組みを提供しています。また、購入・売却の際には、1回ごとに1t-CO2を無効化することで、脱炭素社会の実現に貢献しています。

以下は「脱炭素貨値両替所」におけるカーボンクレジットの販売実績です:

種類 数量 購入者数 合計
省エネルギー 100t-CO2 8名 800t-CO2
再生可能エネルギー(再エネ電気) 100t-CO2 6名 800t-CO2
再生可能エネルギー(再エネ熱) 100t-CO2 5名 500t-CO2
森林 30t-CO2 3名 90t-CO2
農業 0t-CO2 0名 0t-CO2
合計 20名 2,190t-CO2

カーボンクレジットの重要性と制度

カーボンクレジットは、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減価値を権利化したもので、日本では「J-クレジット」がこれに該当します。この制度は、省エネルギーや再生可能エネルギーの利用によって得られたCO2削減量や、適切な森林管理によるCO2吸収量を国が認証する仕組みです。

2023年10月11日からは東京証券取引所において「カーボン・クレジット市場」が開設され、法人や自治体による「J-クレジット」の売買取引が開始されましたが、個人は参加できない仕組みとなっています。

カーボンクレジットの無効化とその意義

「J-クレジット」の無効化とは、クレジットを使用することを指し、使用済みとなることでCO2削減価値が消失します。脱炭素化支援株式会社は、購入・売却1回ごとに1t-CO2を無効化し、脱炭素社会の実現に貢献しています。これにより、環境への影響を軽減する取り組みが進められています。

以下は「脱炭素貨値両替所」及び「カーボンクレジットインベストメント」における無効化の実績です:

種類 数量 合計
無効化実績 19t-CO2 4t-CO2予定

このように、個人がカーボンクレジットを売却することによって、より多くのCO2削減プロジェクトが実施されることが期待されています。個人が市場に参加することで、カーボンクレジットの流動性が高まり、価格が上昇することにより、プロジェクトの事業採算性が向上します。

項目 詳細
売却者 日本国内在住の個人1名
売却日 2024年11月5日
カーボンクレジットの種類 J-クレジット(森林)
売却数量 30t-CO2
売却先 脱炭素化支援株式会社

このように、個人がカーボンクレジットを売却することにより、脱炭素社会の実現に向けた大きな一歩が踏み出されました。今後もこの動きが広がり、より多くの人々が環境保護に参加することが期待されています。

参考リンク: