唐津南高校の北方心遥さん、11月10日に全国大会で優秀賞を受賞
ベストカレンダー編集部
2024年11月10日 23:16
北方心遥さん優秀賞受賞
開催日:11月10日
唐津南高校の虹の松原プロジェクトチームが全国大会で優秀賞を受賞
2024年11月10日、岩手県で開催された農業高校の全国大会「国土保全・環境創造部門」において、唐津南高校の虹の松原プロジェクトチームに所属する食品流通科の3年生、北方心遥さんが優秀賞を受賞しました。この受賞は、地域の環境保全活動に取り組む北方さんの努力が評価された結果であり、彼女の活動は地域社会における環境教育や持続可能な開発の推進に寄与しています。
波戸岬ビーチクリーン活動の意義
北方さんの受賞の背景には、彼女が高校1年生の時に行った「食品ロス削減」をテーマにした授業がありました。その授業中、小学生からの「ゴミはどやんすると?」という質問が、彼女の活動の出発点となりました。この疑問に対する答えを模索する中で、地域のゴミ問題の調査を行い、波戸岬で目にしたプラスチックゴミの現状に衝撃を受けた北方さんは、「何とかしたい!」という強い思いを抱くようになりました。
その後、北方さんはゴミ拾いやプラスチックゴミの再利用を進めるプロジェクトに取り組むことになります。この活動を通じて、NPO法人唐津Farm&Foodとの出会いが大きな転機となり、彼女の環境保全活動は一層広がりを見せることとなりました。
フラワーポットプロジェクトの成果
北方さんは、環境保全活動の一環として、ペットボトルキャップを利用したフラワーポットプロジェクトを主催しました。このプロジェクトでは、学校や企業と協力し、18万個以上のペットボトルキャップを回収し、これを使用して全国高校総体や国民スポーツ大会の会場装飾に活用するフラワーポットを開発しました。
このポットには1個につき29個のキャップが使用されており、CO₂の削減効果も期待されています。これまでに約3,000人がワークショップに参加し、世代を超えた環境啓発活動として高い評価を得ています。
国際交流と地域活動の拡大
虹の松原プロジェクトチームの活動は、国内外に広がりを見せています。昨年11月には、インドネシアから訪れた子ども環境大使に対してリサイクルとESD(持続可能な開発のための教育)教育の取り組みを伝え、国際的な環境保全活動にも貢献しました。
さらに、今年5月にはNPO法人唐津Farm&Foodが唐津で初めて地域ESD拠点に認定され、来年の大阪万博では環境ブースの出展・登壇も決定しています。このように、地域から世界へと広がる活動は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となっています。
未来への決意
北方さんは、活動を通じて「一人ひとりの行動が未来の環境を変える」ということを実感しています。今回の受賞を受けて、持続可能な社会を目指した活動をさらに推進する決意を新たにしました。
唐津南高校の虹の松原プロジェクトチームは、今後もその活動を続けていくことでしょう。彼らの挑戦は、未来の環境保全に向けた重要な取り組みとして、多くの人々に影響を与えることが期待されます。
活動内容のまとめ
活動名称 | 内容 | 成果 |
---|---|---|
波戸岬ビーチクリーン | 地域のゴミ問題を調査し、ビーチのプラスチックゴミを拾う活動 | 環境保全意識の向上 |
フラワーポットプロジェクト | ペットボトルキャップを使用したフラワーポットの開発 | 約3,000人が参加し、CO₂削減効果を期待 |
国際交流活動 | インドネシアの子ども環境大使への教育活動 | 国際的な環境保全活動への貢献 |
以上のように、唐津南高校の虹の松原プロジェクトチームは、地域環境の保全から国際的な活動まで幅広く取り組んでおり、持続可能な未来に向けたその挑戦は今後も続いていくでしょう。
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