AI薬歴作成支援サービス「corte」が11月11日から日本調剤で導入開始

AI薬歴作成支援サービス「corte」の導入について

株式会社ソラミチシステムと株式会社corteが共同開発したAI薬歴作成支援サービス「corte」が、日本調剤株式会社が運営する調剤薬局の50店舗に導入され、2024年11月11日（月）よりサービスの提供が開始されました。この取り組みは、医療の質の向上と患者への服薬指導の充実を目指したものであり、薬剤師の業務効率化を図ることを目的としています。

「corte」は、薬剤師が患者に行った服薬指導の内容を生成AIが自動で要約し、テキストとして表示する機能を持つ薬歴入力サポートツールです。このサービスを導入することで、薬歴作成にかかる時間を大幅に削減し、業務の効率化を図ることができます。これにより、薬剤師は患者とのコミュニケーションにより多くの時間を割くことができ、医療の質の向上が期待されます。

ソラミチシステムと日本調剤、corte社の協力

ソラミチシステムは、薬歴作成にかかる手間を削減し、業務効率化を図ることで、かかりつけ薬剤師・薬局としての体制づくりをサポートすることを目指しています。特に、在宅対応を含む薬剤師の役割が重要視されている中で、corte社とChatGPTを活用したAI薬歴作成支援サービス「corte」を共同開発しました。このサービスは、2024年4月の提供開始以来、累計300店舗以上の薬局で導入されています。

日本調剤は、全国47都道府県で調剤薬局を展開し、医療制度や生活様式の変化に対応しながら、質の高い医療の提供を追求しています。今回の取り組みは、医療の質向上と服薬指導のさらなる向上を目指しており、AI技術を活用した業務効率化に向けた重要なステップとなります。

AI薬歴作成支援サービス「corte」の特徴

「corte」は、薬剤師が患者への服薬指導中に会話を録音し、生成AIがその内容を要約してテキストに表示します。この機能により、薬剤師は服薬指導の前後に簡単に録音を行い、自動生成された内容を確認して必要事項を転記することで、迅速に薬歴を作成することができます。

以下は「corte」の主な特長です：

• 服薬指導時に会話を録音するだけで薬歴作成が可能
• 薬歴に不要な会話をカットし、方言にも対応
• SOAP形式のテキストを自動生成し、医療介護チームでの情報共有をスムーズに実現
• パソコン、タブレット、スマートフォンで使用可能で、在宅訪問先でも利用できる

これにより、薬剤師はメモや書き起こし作業から解放され、より多くの時間を患者とのコミュニケーションに充てることができるようになります。結果として、服薬指導の質も向上し、患者の医療体験がより良いものになることが期待されます。

関係者のコメント

日本調剤の薬剤本部 薬剤企画部長兼マーケティング部長である長島雄一氏は、「corte」の導入について「薬剤師の服薬指導業務を大幅に効率化し、対人業務の質を向上させるための強力なツールである」と述べています。また、AI技術の導入により、薬剤師が対人業務に専念できる環境が整うことが期待されています。

さらに、日本調剤の薬剤本部 薬剤企画部課長AI薬歴導入担当の永野公紀氏は、AIを活用した薬歴作成支援が医療DXを推進する一環であるとし、患者へのサービス向上に寄与することを強調しています。

株式会社corteの代表取締役社長である升澤裕介氏は、「corte」は業務効率化だけでなく、服薬指導の質の向上を目指して開発されたものであり、地域に密着した医療機関としての役割を果たすことが重要であると述べています。

最後に、ソラミチシステムの代表取締役社長である田浦貴大氏は、「corte」の導入が薬局業界に大きな影響を与えるとし、医療の質の向上に寄与することを期待しています。

まとめ

AI薬歴作成支援サービス「corte」は、株式会社ソラミチシステムと株式会社corteが共同で開発し、日本調剤株式会社が運営する調剤薬局50店舗に導入されました。このサービスは、薬剤師の業務効率化を図り、患者とのコミュニケーションを充実させることを目的としています。

以下に、この記事で取り上げた内容をまとめます：

このように、「corte」は薬剤師の業務を効率化し、患者に対するサービスの質を向上させることを目指した革新的なサービスであり、今後の医療現場において重要な役割を果たすことが期待されます。