ユナイテッド、12月中旬にベストコを子会社化し教育事業を拡大

ベストコ子会社化

開催日:12月15日

ベストコ子会社化
ユナイテッド株式会社は何を決定したの?
ユナイテッド株式会社は、株式会社ベストコを子会社化するため、グローバルアシストホールディングスの株式を取得することを決定しました。
ベストコはどんな事業をしているの?
ベストコは小学生から高校生を対象とした個別指導塾「ベスト個別」を運営し、東北エリアを中心に111教室を展開しています。

ユナイテッド株式会社による株式会社ベストコの子会社化

ユナイテッド株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 執行役員:早川 与規、証券コード:2497)は、2024年11月13日に開催された取締役会において、株式会社ベストコ(本社:福島県郡山市、代表取締役:井関大介、以下「ベストコ」)の子会社化を決議しました。この決定は、ベストコの持株会社である株式会社グローバルアシストホールディングス(本社:福島県郡山市、代表取締役:井関大介、以下「グローバルアシストホールディングス」)の株式を取得することを目的としています。

この子会社化は、ユナイテッド株式会社が掲げるパーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」に基づいており、今後の成長をけん引するコア事業として、投資事業、教育事業、人材マッチング事業を設定しています。特に教育事業においては、「テクノロジー×人」による学習効果の最大化を目指し、プログラミング領域での事業展開を進めています。

ベストコの教育事業と成長戦略

ベストコは、「B with you 君のベストを一緒につくる」という企業理念のもと、小学生から高校生を対象とした個別指導塾「ベスト個別」を運営しています。現在、東北エリアを中心に111教室を展開し、創業以来13期連続で増収を達成しています。ベストコは独自のデジタル教材や学習アプリを活用し、運営効率化を図るとともに、郊外中心の教室展開によりローコスト運営を実現しています。

このような取り組みにより、競合他社と比較して低価格なサービスを提供できるようになっています。加えて、生徒自らが考える学習機会を提供し、デジタルネイティブ世代にあわせた短尺動画を活用することで、学習に対するモチベーションを維持することに成功しています。これにより、ベストコは競争優位性を確立しています。

今後の展開と教育事業の拡大

ユナイテッド株式会社は、教育事業の成長方針の一つとして、コア・コンピタンスである「テクノロジー×人」による学習効果最大化ノウハウを、プログラミング領域以外にも展開し、領域拡大を図ることを目指しています。ベストコをグループに迎えることで、個別指導塾領域への新規参入が実現し、これまでの教育事業で培ったノウハウやリソースを活用して、テクノロジー活用のさらなる強化と教室数の拡大を進める計画です。

また、将来的にはコア・コンピタンスに基づいて、成長が見込める他の領域への事業展開についても検討を行っていく方針です。これにより、ユナイテッド株式会社の教育事業はさらなる成長を目指します。

株式会社グローバルアシストホールディングスの概要

株式会社グローバルアシストホールディングスは、福島県郡山市に本社を構える持株会社です。設立は2017年5月15日で、代表取締役は井関大介氏です。資本金は10百万円で、現在は井関大介氏が100%の株式を保有しています。グローバルアシストホールディングスは、ベストコのバックオフィス業務を受託しており、連結財務諸表を作成していません。

最近の経営成績については、以下の表にまとめています。

決算期 純資産(千円) 総資産(千円) 売上高(千円) 営業利益(千円) 経常利益(千円) 当期純利益(千円)
2022年6月期 212,522 221,686 57,818 14,759 14,765 10,613
2023年6月期 224,468 231,473 57,818 16,058 16,452 11,946
2024年6月期 235,571 241,801 57,818 14,030 15,338 11,102

株式会社ベストコの概要と業績

株式会社ベストコは、福島県郡山市に本社を置く個別指導塾の運営会社で、設立は2009年4月22日です。代表取締役は井関大介氏で、資本金は10百万円です。現在、グローバルアシストホールディングスが100%の株式を保有しています。

ベストコの最近の経営成績は以下の通りです。

決算期 純資産(千円) 総資産(千円) 売上高(千円) 営業利益(千円) 経常利益(千円) 当期純利益(千円)
2022年6月期 395,203 1,018,586 1,985,454 27,968 55,518 29,782
2023年6月期 481,674 1,193,671 2,229,049 137,415 138,245 86,471
2024年6月期 544,512 1,047,602 2,304,674 94,343 98,647 62,837

株式取得の詳細と今後の見通し

ユナイテッド株式会社は、井関大介氏から510株(議決権の数:510個)を976,674千円で取得し、デュー・デリジェンス費用等を含めた合計は993,557千円となります。これにより、ユナイテッド株式会社はグローバルアシストホールディングスの51.0%の株式を保有することになります。

取締役会決議日および株式譲渡契約締結日は2024年11月13日、株式譲渡実行日は2024年12月中旬(予定)です。現在、子会社化による当期連結業績への影響について精査中であり、今後開示すべき事項が生じた場合には改めてお知らせする予定です。

まとめ

ユナイテッド株式会社による株式会社ベストコの子会社化は、教育事業の成長戦略の一環として位置付けられています。ベストコの個別指導塾事業とユナイテッドのテクノロジーを活用した教育ノウハウの融合が期待され、今後の展開が注目されます。

以下に、本記事で紹介した内容をまとめました。

項目 内容
子会社化の目的 教育事業の拡大と成長戦略の一環
ベストコの事業内容 個別指導塾の運営
株式取得の詳細 510株を976,674千円で取得
今後の見通し 教育事業のノウハウを活用した成長戦略の推進

このように、ユナイテッド株式会社のベストコ子会社化は、教育事業における新たな展開を意味しており、今後の動向が注目されます。

参考リンク: