三菱UFJ銀行にLayerXのAi Workforceが11月14日より導入開始
ベストカレンダー編集部
2024年11月14日 11:41
Ai Workforce導入
開催日:11月14日
LayerXが開発する「Ai Workforce」、三菱UFJ銀行に導入開始
2024年11月14日、株式会社LayerX(代表取締役CEO 福島良典)は、同社が提供する生成AIプラットフォーム「Ai Workforce(エーアイワークフォース)」が株式会社三菱UFJ銀行(取締役頭取執行役員 半沢淳一)に導入されたことを発表しました。この導入により、三菱UFJ銀行は社内のナレッジシェアを促進し、効率的な営業活動と質の高い提案活動の実現を目指します。
「Ai Workforce」の導入は、金融業界におけるナレッジシェアの重要性を再認識させるものであり、特に複雑化する社会課題や経営課題に対応するために、営業担当者の提案力向上と業務効率化を図るための施策として位置づけられています。
Ai Workforce導入の背景
三菱UFJ銀行は、様々な業界・規模の企業を取引先としており、それぞれの業界や企業ごとの課題やニーズに応じた適切なソリューションの選択が求められています。このような中、営業担当者が効果的に提案を行うためには、個人や部署に閉じたナレッジやノウハウを組織全体で共有することが不可欠です。
そのため、三菱UFJ銀行はナレッジ・ノウハウを収集・蓄積できる提案書データレイクシステムを構築しました。このシステムは、営業活動を効率化し、より質の高い提案を実現するための基盤となります。
Ai Workforceが実現すること
LayerXの生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」を活用することで、三菱UFJ銀行はデータレイクシステムにおいて生成AIが自動でマスキングや検索用タグ付けを行い、セキュアかつ効率的なナレッジシェアを実現します。
具体的には、営業担当者は蓄積された提案ナレッジやノウハウを学習し、提案内容の質を向上させることが可能です。現段階ではマスキングとタグ付けの2つの機能が導入されていますが、将来的には提案書の自動作成も視野に入れ、さらなる活用範囲の拡大が期待されています。
Ai Workforceの機能
Ai Workforceは、「企業と成長を共にするAIプラットフォーム」というビジョンのもと、幅広い機能開発と提供を進めています。以下はその主要機能です。
- マスキング機能: 特許出願準備中のこの機能は、事前に定義された機密情報をダミー値に置換し、情報漏洩のリスクを軽減します。
- タグ付け機能: 生成AIが資料内容を解析し、類似データをカテゴライズして自動で表示します。これにより、ナレッジの整理と検索が容易になります。
事業・プロダクト説明会の開催
LayerXは、AI・LLM事業責任者から事業やプロダクトの現状、今後の構想を紹介するイベントを開催します。このイベントでは、各チームマネージャーがそれぞれの役割や日々の業務についても説明します。
イベントの詳細は以下の通りです。
日時 | 開催場所 |
---|---|
11月19日(火)19:30〜21:30(19:15開場) | ハイブリッド開催(オフライン: 株式会社LayerX セミナールーム、オンライン: StreamYard予定) |
参加希望者は、事前に申し込みが必要です。
株式会社三菱UFJ銀行の概要
三菱UFJ銀行は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社であり、世界をリードする金融グループの一員です。金融機関に求められるサービスは多様化・複雑化しており、三菱UFJ銀行は自社での新サービス開発に加え、各グループ企業や外部事業者との連携を通じて、法人顧客のDX支援や資金調達・決済の効率化に取り組んでいます。
以下は三菱UFJ銀行の基本情報です。
設立 | 1919年8月 |
---|---|
代表者 | 取締役頭取執行役員 半沢 淳一 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 |
資本金 | 17,119億円(単体) |
コーポレートサイト | https://www.bk.mufg.jp/index.html |
Ai Workforceについて
Ai Workforceは、「企業と成長を共にするAIプラットフォーム」をコンセプトにした生成AIプラットフォームです。業務をAIに指示し、資料を読み込ませることで、社内に蓄積されたナレッジやノウハウをデータベース化します。このデータベースは従業員が活用するだけでなく、AIが参照することも可能であり、人とAIが相互に協力することにより、構造化されたデータが滑らかに循環するプラットフォームを目指しています。
具体的には、PDFやMicrosoft Word、Excel、PowerPointなどの多様な形式のドキュメントに散在するナレッジを生成AIによって構造化し、利用者が検索・アクセスしやすい形で蓄積・共有します。
株式会社LayerXの概要
LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げ、SaaS+Fintechを軸に、AIを中心としたソフトウェア体験を社会実装するスタートアップです。法人支出管理や人的資源管理などの業務効率化クラウドサービス「バクラク」を中心に、デジタルネイティブなアセットマネジメント会社を目指す合弁会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント」、大規模言語モデル(LLM)関連技術を活用し企業や行政における業務効率化・データ活用を支援する「AI・LLM事業」などを開発・運営しています。
以下はLayerXの基本情報です。
設立 | 2018年8月 |
---|---|
代表者 | 代表取締役CEO 福島良典 / 代表取締役CTO 松本勇気 |
所在地 | 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア5階 |
資本金 | 132.6億円(準備金含む) |
コーポレートサイト | https://layerx.co.jp/ |
以上の情報をもとに、LayerXが開発した「Ai Workforce」の導入が三菱UFJ銀行にどのような影響を与えるか、また今後の展開に注目が集まります。