Wacom Yuify、11月15日からオープンベータ開始!デジタル作品を保護
ベストカレンダー編集部
2024年11月14日 14:41
Wacom Yuify開始
開催日:11月15日
ワコムが提供する新サービス「Wacom Yuify」について
株式会社ワコムは、2024年11月15日(金)より、デジタル作品の保護と著作者証明を可能にするプラットフォーム「Wacom Yuify(ワコム ユイファイ)」のオープンベータ版の提供を開始します。このサービスは、クリエイターが自身のデジタル作品を安全に保護し、著作権を管理するための新しいツールとして注目されています。
「Wacom Yuify」は、デジタル作品に目に見えない固有のデジタルIDを埋め込むことによって、著作権の保護を実現します。クリエイターは、このプラットフォーム上で自身の著作権記録を簡単に管理できるため、安心して創作活動に専念できる環境が整っています。
マイクロマーク技術による作品保護
「Wacom Yuify」の最大の特徴は、作品に埋め込まれるマイクロマーク技術です。この技術は、ワコムが独自に開発し、特許を取得したもので、作品を保護するための強力な手段となります。具体的には、CLIP STUDIO PAINT、Rebelle 7、およびPhotoshopで作成された2Dイラスト作品に対応しており、これらのソフトウェアからプラグインまたはエクスポートオプションを使用してJPEGやPNG形式で作品を出力する際に、マイクロマークが自動的に埋め込まれます。
このマイクロマークは、作品の著作権を証明するためのデジタル署名の役割を果たし、作品がオリジナルであることを証明します。さらに、「Wacom Yuify」はブロックチェーン技術を活用しており、著作権記録は不変かつ永続的です。これにより、原作者と作品との関係がデジタルで結びつけられ、より強固な保護が実現します。
著作者の検索機能「Yuifinder」
「Wacom Yuify」には、保護された著作者の記録を探索できる「Yuifinder(ユイファインダー)」というツールが備わっています。この機能を使用すると、公開された画像をスキャンするだけで、マイクロマークが埋め込まれているかどうかを確認でき、オリジナル作品を簡単に特定することができます。
「Yuifinder」は、誰でもサインアップすることなく利用可能で、クリエイターの権利を保護するための重要な手段となります。利用者は、スキャンした作品とともに著作者記録や制作の背景など、作者が登録した作品の情報を閲覧することができます。
- Yuifinderの利用手順:
- 画像をダウンロードしてYuifinderでスキャンします。
- 作者のプロフィールが表示され、著作権情報が確認できます。
クリエイターの権利保護の重要性
デジタルアートの世界では、オリジナル作品を制作するクリエイターの権利が守られることが重要です。「Wacom Yuify」を活用することで、自身の作品の著作権を保護し、デジタルアートの完全性と由来を維持することが可能になります。特に、プロとしての道を歩み始めたばかりのクリエイターにとって、自分の権利を守ることは非常に重要です。
インク・ディビジョンのシニアバイスプレジデントであるハイジ・ワンは、「分散型のデジタルの世界において、オリジナル作品のデジタルアートを制作したクリエイターの権利が守られるべきだと考えています」と述べています。彼女は、「Wacom Yuifyは、クリエイターの創作の証を残すことができる強力なツールです」と強調しています。
Wacom Yuifyベータ版への参加方法
「Wacom Yuify」のパブリックベータ版は、2024年11月15日(金)から無料で提供されます。利用するには、CLIP STUDIO PAINTとRebelleの最新バージョン、またはPhotoshopのプラグインを使用してエクスポートオプションを利用する必要があります。なお、使用にはWacom IDの登録が必要です。
CLIP STUDIO PAINTのWacom Yuify対応版は、以下のリンクからダウンロード可能です。
CLIP STUDIO PAINTダウンロード
「Wacom Yuify」の詳細や参加方法については、公式サイトをご覧ください。
Wacom Yuify公式サイト
「コネクテッド・インク2024」での体験
「Wacom Yuify」は、2024年11月15日(金)・16日(土)に開催される「コネクテッド・インク2024 東京」でも紹介されます。来場者は、ぜひ「Wacom Yuify」ブースに立ち寄り、この新しいサービスを体験することができます。
イベントの詳細は以下の通りです:
開催日時 | 場所 |
---|---|
2024年11月15日(金)15:00~(受付開始14:30~) | 東京・新宿 住友ビル三角広場 |
2024年11月16日(土)13:00~(受付開始12:30~) | 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル |
ご来場の際はコネクテッド・インクへの参加登録が必要です。登録は以下のリンクから行えます。
コネクテッド・インク参加登録
まとめ
「Wacom Yuify」は、デジタル作品の保護と著作者証明を可能にする新しいプラットフォームです。マイクロマーク技術やブロックチェーン技術を活用し、クリエイターの権利を強力にサポートします。さらに、著作者の記録を探索できる「Yuifinder」機能を通じて、作品のオリジナリティを維持する手助けをします。
以下に、この記事で紹介した「Wacom Yuify」の主なポイントをまとめます。
ポイント | 詳細 |
---|---|
サービス開始日 | 2024年11月15日(金)からオープンベータ版提供開始 |
対応ソフトウェア | CLIP STUDIO PAINT、Rebelle 7、Photoshop |
マイクロマーク技術 | 作品に埋め込まれるデジタルIDによる著作権保護 |
著作者検索機能 | 「Yuifinder」を使って保護された著作者の記録を探索可能 |
イベント情報 | コネクテッド・インク2024 東京で体験可能 |
このように、「Wacom Yuify」はデジタルアートのクリエイターにとって非常に有用なツールとなることが期待されています。
参考リンク: