福島で新たな学びの場『F-Discover Labo』が11月18日に始動

F-Discover Labo開始

開催日:11月18日

F-Discover Labo開始
F-Discover Laboって何をするところなの?
F-Discover Laboは福島の双葉地域で学びと探求の機会を提供するプラットフォームで、地域の文化や経験を可視化します。
F-Discover Laboの特徴は何?
F-Discover Laboはパッケージ型やカスタマイズ型の視察・研修プログラムを提供し、デジタルマップで地域資源を可視化します。

福島の新たな学びの場『F-Discover Labo』の概要

一般社団法人双葉郡地域観光研究協会(通称:F-ATRAs)は、2024年11月18日に福島で新たな学びと探求のプラットフォーム『F-Discover Labo』を立ち上げました。このプラットフォームは、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を経験した双葉地域における学びと探求の機会を提供することを目的としています。

具体的には、ウェブサイト(https://f-discover.com/)及びデジタルマップ(https://stroly.com/viewer/1717120166)を通じて、福島県沿岸地域の企業や団体と連携し、様々な学習・探求機会を提供していきます。

『F-Discover Labo』に込めた想い

F-ATRAsが『F-Discover Labo』に込めた想いは、「双葉町にあった人々の営みや文化を少しでも多く再生し、未来へ繋げていく」というものです。この想いは、福島県沿岸地域で観光振興に取り組むF-ATRAsの根幹に強く根付いています。

このプラットフォームは、原子力災害からの社会再生を目指すために不可欠な、地域にある見えづらいけれども非常に貴重な営みや文化、経験を可視化し、地域に関わる全ての人と共有することを通じて、双葉、福島、そして日本の未来を探求する試みです。

学び・探求プラットフォームの特徴

『F-Discover Labo』を通じて提供される体験デザインは、以下の3つのタイプに分かれています。

  • パッケージ型の視察・研修プログラム
  • パッケージ型をベースとしたカスタマイズプログラム
  • 視察事前のオンラインや現地体験などを一から構築するフルカスタマイズプログラム

特に注目すべきは、フルカスタマイズプログラムです。このプログラムは、企業の新事業開発や大学の中長期フィールドワークの設計など、現地滞在の細かな企画にも対応しています。

地域資源を可視化するデジタルマップ

『F-Discover Labo』のもう一つの大きな特徴は、地域資源を可視化するデジタルマップの提供です。このデジタルマップは、原子力災害によって見えづらくなってしまったストーリーや地域資源を可視化し、訪問者がその営みから体験や発見を得られるように設計されています。

このデジタルマップは、ツアーガイド時に使用されるだけでなく、カスタマイズされた探求プログラムやオンラインでの事前学習でも活用されます。

サービスの展開方法

『F-Discover Labo』の個人向けサービスは、JTB BokunなどのOTAを通じて提供されます。特に、サイトリリースを記念して特別なガイド体験が用意されており、2024年11月30日にガイドツアーが開催される予定です。この機会に双葉での学び体験をすることが推奨されています。

また、企業や大学などの団体向けサービスについては、F-Discover Laboのサイト内に設置されたお問い合わせフォームからの連絡が可能です。興味のある方は、以下のリンクからアクセスできます。

お問い合わせフォーム:https://f-discover.com/contact/

今後の展望と代表メッセージ

F-ATRAsは2024年11月7日に創業5年を迎えました。創業当初は、未だ帰還困難区域であった双葉町に法人登記し、観光・誘客を行うことが想像できない時期でした。しかし、5年の歳月が経ち、ビジョンに共感してくれる仲間も増え、地域再生と法人発展のスタートを切ることができたと感じています。

国内外の企業や大学からもお声がけをいただく機会が増え、グローバルな事業展開も視野に入るようになりました。そんなタイミングで『F-Discover Labo』をローンチできたことは非常に意義深いものです。

代表理事の山根辰洋氏は、以下のように述べています。

「震災と原発事故は、社会の脆さと己の無知、そして都市に生まれ育った自分が地域の破壊に加担した一人だったのではないかという問いを、私に突きつけました。支援者として双葉町に来た私は、双葉町にある何千という営みや文化、人々の生き様に触れ、いつしかこの町に支えられ、成長をさせてもらい、生き方を学ばせてもらっていることに気がつきました。」

この言葉からも、地域に対する深い愛情と未来への希望が伝わってきます。

まとめ

『F-Discover Labo』は、福島県双葉町における新しい学びと探求のプラットフォームとして、地域の営みや文化を再生し、未来へ繋げることを目指しています。提供されるサービスは多岐にわたり、個人向けから団体向けまで幅広く対応しています。

以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。

項目 内容
プラットフォーム名 F-Discover Labo
設立日 2024年11月18日
目的 福島での学びと探求の機会を提供
提供する体験デザイン 視察・研修プログラム、カスタマイズプログラム、フルカスタマイズプログラム
デジタルマップ 地域資源を可視化
個人向けサービス JTB Bokunなどを通じて提供
団体向けサービス お問い合わせフォームからの連絡

このプラットフォームを通じて、多くの方々が地域や日本の未来を探求できることが期待されます。

参考リンク: