2026年卒学生に人気の就職ブランドランキング、伊藤忠が3年連続1位
ベストカレンダー編集部
2024年11月18日 09:44
2026年卒就職ブランド調査
開催日:11月18日
2026年卒業予定の学生に向けた就職ブランド調査の結果発表
株式会社文化放送キャリアパートナーズが2024年11月18日に発表した「2026年入社希望者対象 就職活動[早期] 就職ブランドランキング調査」の結果は、2026年卒業予定の学生にとって非常に興味深い内容となっています。本調査は、過去10年以上にわたり、年に3回実施されているもので、企業の就職ブランドに関する学生の意識を探るものです。
調査の結果、総合1位は3年連続で伊藤忠商事が獲得し、商社業界の人気が続いていることが明らかになりました。さらに、理系分野ではソニーが1位に輝き、女子学生の間ではマスコミ業界の人気が上昇しています。この調査は、学生の就職活動の傾向や企業に対する期待を把握する上で重要なデータを提供しています。
総合ランキングと企業の人気の背景
伊藤忠商事が1位に選ばれた理由として、同社が過去10年以上にわたり導入している働き方改革が挙げられます。朝型勤務制度や20時以降の残業禁止など、従業員を大切にする風土が学生に浸透しており、企業理念の「三方よし」が若年層に強く訴求されています。
また、総合商社の人気は、住友商事や三菱商事といった他の企業もトップ10にランクインしており、グローバルかつ多様な事業展開が高い人気の要因となっています。以下は、2026年卒業予定者の就職ブランドランキングの上位企業です。
順位 | 企業名 |
---|---|
1位 | 伊藤忠商事 |
2位 | 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ |
3位 | 日本生命保険 |
4位 | 大和証券グループ |
5位 | Sky |
6位 | 東京海上日動火災保険 |
7位 | バンダイ |
8位 | 住友商事 |
9位 | 三菱商事 |
10位 | ソニー |
理系・女子学生の人気企業とトレンド
理系ランキングでは、ソニーが1位を獲得し、早期調査が始まった2023年卒から4年連続でのトップとなりました。理系上位には、日本を代表する電機、化学、自動車メーカーが名を連ねており、特にDX人材の採用を積極的に行っている企業が人気を集めています。
女子学生のランキングでは、マスコミやエンタメ系企業の人気が高く、特に博報堂やKADOKAWA、集英社などが上位にランクインしています。これらの企業は、消費者としての憧れやクリエイティブな仕事への志向が影響していると考えられます。
- 女子ランキング上位企業:
- 1位: 伊藤忠商事
- 2位: 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ
- 3位: 大和証券グループ
- 4位: 日本生命保険
- 5位: バンダイ
就職活動の早期化と安定志向の強まり
近年、就職活動の早期化が進んでおり、インターンシップの接触数が増加しています。特に2025年卒からのインターンシップルールの変更により、大手企業が早期から学生との接点を持つことが求められています。この傾向は今後も続くと予想され、企業はより早期に学生を引き付けるための戦略を練る必要があります。
また、調査によると、学生の65.2%が「大手企業しか考えていない」または「できれば大手企業に就職したい」と考えていることが明らかになりました。不確実性の高い社会情勢が影響しており、安定した環境を求める傾向が強まっています。特に、以下の要素に高い関心が寄せられています。
- 社風(64.6%)
- 福利厚生制度(61.4%)
- 勤務地(59.8%)
- 平均年収・平均年齢(56.7%)
まとめと調査概要
2026年卒業予定の学生に向けた就職ブランド調査の結果、伊藤忠商事が3年連続で総合1位を獲得し、商社・金融・IT業界の人気が高いことが明らかになりました。特に、安定志向が強まる中で、大手企業への志望が増えていることが顕著です。
調査の概要は以下の通りです。
調査名 | 2026入社希望者対象 就職活動[早期] 就職ブランドランキング調査 |
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調査対象 | 2026年春入社希望の「ブンナビ」会員(現大学3年生、現大学院1年生) |
調査期間 | 2024年4月1日 ~ 2024年9月30日 |
有効回答数 | 7,930(男子4,366・女子3,594/文系6,519・理系1,411) |
この調査結果は、今後の就職活動において学生がどのような企業を重視するか、また企業側がどのようにアプローチを行うべきかを考える上で重要な指針となるでしょう。
参考リンク: