日本GXグループ、11月18日にシードラウンドで資金調達を実施し市場拡大へ

日本GXグループがシードラウンドで資金調達を実施

日本のGX（グリーントランスフォーメーション）を加速させ、持続可能な世界を目指す日本GXグループ株式会社（以下「当社」）は、2024年11月18日にシードラウンドでの資金調達を実施したことを発表しました。今回の資金調達には、株式会社オールアバウトおよび株式会社FLAG-41が参加しています。

当社は、カーボンクレジット売買プラットフォームである「日本カーボンクレジット取引所（JCX）」を提供しており、調達した資金はプロダクト開発や組織体制の強化に充てられる予定です。これにより、企業のグリーントランスフォーメーション（GX）のコンサルティングからカーボンクレジットの創出までを実施し、市場の拡大を目指しています。

背景と目的

日本では、2050年までにカーボンニュートラルを達成し、2030年度には温室効果ガスを2013年度比で46％削減することを国際公約としています。環境保全と経済成長を両立させるために、カーボンクレジットが重要な役割を果たすとされています。

国が認証するJ-クレジットの普及が政策として推進されていますが、日本の年間CO2排出量約10億トンに対し、J-クレジットの発行量は年間約100万トンと少なく、取引の活況とは言い難い状況です。2023年10月には東証カーボンクレジット市場が開設されましたが、取引量は約38万トンにとどまっています。

カーボンクレジット市場の活性化

当社は、カーボンニュートラルに経済合理性をもたらすために、カーボンクレジットの需要と供給を増やし、誰でも利用できるプラットフォームを提供することを目指しています。2023年9月には、民間で国内初となる日本カーボンクレジット取引所（JCX）をオープンしました。

現在、JCXは法人だけでなく個人にも市場を開放することを目指しています。これにより、企業の資金調達の多様化を促進し、新たな投資機会や環境貢献の可視化を実現することが期待されています。

日本GXグループのサービスと今後の展開

当社は、JCXにとどまらず、グリーントランスフォーメーション（GX）を推進するための多くのプロダクトを提供しています。今回調達した資金は、取引所の追加開発や社内組織体制の強化に利用される予定です。

特に、今年度は日本を代表する自然資本である森林と海におけるCO2吸収量を増大させるべく、九州、瀬戸内海、東北を中心に、森林経営や藻場造成を通じた環境価値創出に取り組む計画です。

カーボンクレジットの創出と流通

当社は、J-クレジットやJブルークレジットの創出・流通を通じて、事業創出・継続に必要な設備投資や維持管理費用を循環させながら、経済的にも持続可能な形で市場拡大に努めていきます。

新規引き受け先企業のコメント

株式会社オールアバウトの社長室 加藤 寛人氏は、「2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みはまだ始まったばかりであり、一般の理解も広がっていない。日本GXグループは、この大きな課題を経済的・社会的な成長機会と捉えている」と述べています。

また、株式会社FLAG-41の代表取締役 山本芳司氏は、「日本GXグループは、地に足をつけている企業であり、持続可能な社会の実現に向けてしっかりとした基盤を持っている」と評価しています。

採用情報とサービス紹介

当社では、持続可能な社会の実現に向けて共に働く仲間を募集しています。環境への責任を果たしつつ、経済成長を支える革新的なソリューションを開発・提供していくことを目指しています。

当社の主なサービスには以下のものがあります：

• 日本カーボンクレジット取引所(JCX) – プラットフォーム上で売買が完結するカーボンクレジットの取引所サービス
• GXリサーチ – 環境貢献度や環境スコアリングについて企業を横断して情報開示するポータルサイト
• Green-X – 新たなGX戦略を推進するためのソリューションサイト

会社概要と問い合わせ先

日本GXグループ株式会社は、東京都中央区に本社を置き、2023年4月に設立されました。資本金は184,500,000円で、カーボンクレジット流通事業やGXコンサルティング事業を展開しています。

問い合わせ先は以下の通りです：

カーボンクレジット取引所・クレジットの調達のご相談

https://jp-gx.com/contacts/credit

GXコンサルティングに関する相談

https://jp-gx.com/contacts/sx

資本・業務提携や出資をご検討の方（CVC・VCを含む）

https://jp-gx.com/contacts/partner

まとめ

日本GXグループ株式会社は、シードラウンドでの資金調達を通じて、カーボンクレジット市場の拡大を目指しています。今後は、取引所の開発やプロダクトの強化を行い、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていく予定です。

この情報をもとに、今後の日本GXグループの活動に注目が集まることが期待されます。