Flora株式会社が11月19日に男性向けヘルスケアサービス「Wellflow」を開始
ベストカレンダー編集部
2024年11月20日 05:47
Wellflow男性版リリース
開催日:11月19日
Flora株式会社が男性の健康課題に関する調査を実施
Flora株式会社は、2024年11月19日に「男性の健康課題と仕事に関する調査」を発表しました。この調査では、2万人以上の男性データを分析し、法人向けヘルスケアサービス「Wellflow – 男性版」を開発したことが報告されています。特に、国際男性デーを記念して正式にサービスを開始したことが強調されています。
「Wellflow」は、現在60社以上の企業に導入されており、男性特有の健康課題に対応することを目的としています。近年では、男性更年期や不妊に対する支援のニーズが高まっており、Flora株式会社は男性の健康管理支援にも注力していくとのことです。
男性の健康課題による経済的損失
経済産業省の推計によると、男性の健康課題による経済的損失は年間約1.26兆円に達するとされています。このデータは、男性の健康問題が労働生産性に与える影響を示しており、今後の社会的な取り組みが求められています。
調査では、男性のQOL(生活の質)に関わる健康課題として、以下の3つが挙げられています。
- 男性不妊
- 育児に伴うメンタル不調やうつ
- 男性更年期
これらの課題は、男性自身の生活に大きな影響を及ぼすだけでなく、企業の生産性にも悪影響を与えることが明らかになっています。
男性更年期の影響
調査によると、男性更年期の影響が特に大きく、導入企業の多くでパフォーマンスが約3割低下していることがわかりました。具体的な数値としては、男性不妊による年間労働生産性損失が30万円、育児によるメンタル不調やうつが41万円、更年期症状が281万円に達しています。
女性の管理職が男性に比べて少ないことを考慮しても、女性の平均的な損失額は217万円であり、男性も同様に支援が必要であることが示されています。
男性の健康リテラシーの現状
調査結果によると、男性の健康リテラシーは全ての導入企業において女性を下回っていました。特に、更年期に関するリテラシーについては、情報収集や行動、医療従事者への相談の3つの観点で、男性は全てにおいて低いスコアを示しています。
観点 | 女性の平均点 | 男性の平均点 |
---|---|---|
情報収集 | 2.98点 | 2.10点 |
行動 | 2.70点 | 1.70点 |
医療従事者への相談 | 2.66点 | 1.15点 |
この結果は、男性における健康課題に対する自覚や情報収集の必要性がまだまだ浸透していないことを示しています。
管理職におけるリテラシーの課題
調査では、管理職のリテラシーについても評価が行われました。健康課題への理解や部下のサポートに関する認識について、自己評価と他己評価が行われましたが、男女ともにリテラシースコアに差はほとんど見られませんでした。
しかし、他己評価では男性の方が「同性の上司へ相談しやすい」と感じる人が少なく、相談した際の対応に対する評価も低い結果となりました。これにより、男性上司への相談がしづらいと感じる人が多いことが明らかになりました。
背景と今後の取り組み
背景として、女性は健康課題に対する認知度や自覚が高く、部下への具体的なサポートができることが多いのに対し、男性は当事者としての自覚が低かったり、症状への理解が不十分であることが指摘されています。これにより、男性の健康意識に課題があることが示されています。
Flora株式会社は、Wellflowを通じて男性の健康課題にアプローチし、具体的な支援を提供することを目指しています。
Wellflowの機能とサービス
「Wellflow」では、以下の機能を通じて男性の健康課題を解決することが可能です。
- 症状の自覚:日々の症状や気分を記録することで、その日の状態を可視化します。
- 相談機能:専門家監修のAIチャットを通じて、体調について相談することができます。
- オンラインクリニック:男性更年期や不妊についての無料相談が可能です。
- サーベイ・研修コンテンツ:男性従業員の課題を可視化するサーベイや泌尿器科医による研修コンテンツも提供します。
これらの機能を活用することで、男性自身が健康状態を把握し、必要なサポートを受けることができるようになります。
まとめ
男性の健康課題は、個人の生活だけでなく、企業の生産性にも大きな影響を及ぼします。Flora株式会社が提供する「Wellflow」は、男性特有の健康問題に対する理解を深め、適切な支援を行うことを目指しています。今後、男性の健康課題に対する意識を高め、組織全体の活性化を図ることが重要です。
男性の健康課題 | 年間労働生産性損失額 |
---|---|
男性不妊 | 30万円 |
育児によるメンタル不調やうつ | 41万円 |
男性更年期 | 281万円 |
これらのデータを基に、男性の健康に対する理解を深め、適切な対策を講じることが求められています。
参考リンク: