PLUGが10.3億円の資金調達を発表、EC市場での成長に期待

ショッピングアシストアプリ『PLUG』運営の株式会社STRACTが10.3億円の資金調達を実施

株式会社STRACT（本社：東京都文京区、代表取締役社長：伊藤 輝）は、2024年11月20日に、ショッピングアシストアプリ『PLUG（プラグ）』の運営に関連する資金調達を発表しました。今回の調達は、Headline Asiaをリードインベスターとして、Coral Capital、デライト・ベンチャーズが引受先となる第三者割当増資で、調達額は10.3億円に達しました。この資金調達により、同社は今後の事業拡大に向けた研究開発やマーケティング活動を強化する方針です。

激化するインターネット広告・EC市場の成長状況

2023年のインターネット広告市場は前年比で2,418億円増の3兆3,330億円に達し、過去5年間で1.89倍に成長しました。今後も市場は拡大を続けると予測されています。特に、2024年には国内のBtoC EC市場規模が24.8兆円を超える見込みです。

一方で、日本のEC化率は10%未満にとどまっており、ECサイトが増加する中で消費者が最適なサイトや購入タイミングを選ぶことが難しくなっています。このような背景から、『PLUG』はユーザーインタフェースの革新を目指し、すべてのECサイトを束ねることで、簡単かつ迅速に経済的で安心なパーソナライズされた選択肢を提供することを目指しています。

ショッピングアシストアプリ『PLUG』の概要

『PLUG』は、提携する1,100以上のECサイトで利用できるキャッシュバックやクーポン、最安値情報を自動で発見・通知するアプリです。ユーザーの購買や行動データに基づき、オファーをパーソナライズしてLTV（顧客生涯価値）の最大化を図り、ユーザーとEC事業者双方に価値を提供しています。

2022年3月の正式リリース以降、2024年10月末までにアプリダウンロード数は130万を突破し、利用者レビュースコアは4.6以上を維持しています。また、流通取引総額（GMV）も8四半期連続で過去最高を更新し、FY2024 1QからFY2025 1Qにかけて308％の大幅な成長を遂げています。

資金調達の目的

今回の資金調達は、以下の目的に充てられる予定です。

• 研究開発の強化：大規模データを活用したパーソナライズ強化に向けて、検索エンジン及び推薦エンジンを用いたインタフェースの研究開発や計算機資源への投資が行われます。
• 組織体制の強化：事業開発の強化に伴う人材採用が推進され、ソフトウェアエンジニアやプロダクトマネージャーなどの各ポジションの採用が行われます。
• マーケティング活動の強化：利用者の拡大を目指すために、マーケティング及びアライアンスの強化が図られます。

資金調達の概要

今回の資金調達に関する詳細は以下の通りです。

投資家からのコメント

調達の発表に際し、各投資家からもコメントが寄せられています。

• Headline Asiaの田中章雄氏と西島伊佐武氏は、PLUGがユーザーの同意を得たゼロパーティデータを活用し、EC事業者のCVR向上を実現すると期待しています。
• Coral CapitalのJames Riney氏と嘉陽ティファニー氏は、ユーザー視点を重視したデータドリブンなプロダクトの開発を行うことで、EC市場の課題に応えていくと述べています。
• デライト・ベンチャーズの南場智子氏は、PLUGがネクスト大型to Cアプリとして購買体験の変革に挑戦することに期待を寄せています。

代表取締役社長 伊藤 輝のコメント

伊藤社長は、今回の資金調達に際し、ユーザーや投資家、チームメンバーに感謝の意を表し、PLUGが持つ成長性と市場へのインパクトを強調しました。PLUGはECサイト群をアグリゲーションするポジションにあり、ユーザーの選択肢を広げる役割を果たしています。

さらに、PLUGは物販等のECにとどまらず、金融や不動産などの取引分野へも拡大を目指しており、情報格差をなくし、誰もが簡単にベストな選択をできる世界の実現を目指しています。

株式会社STRACTの概要

株式会社STRACTは、2017年7月28日に設立され、スマートフォン向けアプリの企画・制作・運営を行っています。代表取締役社長の伊藤輝は、ソフトウェアエンジニアリングやアプリ開発に長年取り組んできた経験を活かし、PLUGの成長を牽引しています。

同社のコーポレートサイトは以下のリンクからアクセスできます。

• 株式会社STRACT コーポレートサイト

まとめ

今回の資金調達により、株式会社STRACTはショッピングアシストアプリ『PLUG』のさらなる成長を目指しています。今後の展開に注目が集まる中、同社はユーザー体験の最適化やサービス強化に向けた取り組みを進めていくでしょう。

この資金調達は、PLUGが目指す長期的な目標への第一歩であり、今後の展開に期待が寄せられます。