11月25日から始動する鉄筋結束アシスト装置で作業効率を向上
ベストカレンダー編集部
2024年11月25日 11:50
鉄筋結束アシスト装置開発
開催日:11月25日
鉄筋結束アシスト装置の概要
建ロボテック株式会社(社長 眞部達也)は、清水建設株式会社(社長 井上和幸)と共同で、鉄筋工事の生産性向上と作業従事者の身体的負担を軽減するために、スラブ鉄筋の結束作業を省力化する「鉄筋結束アシスト装置」を開発しました。この装置は、既製の鉄筋結束機を先端に取り付けて使用する補助装置であり、作業者が足元の鉄筋を立った状態で結束できることが特長です。
鉄筋工事では、所定の場所に鉄筋を配置した後、交差部を結束線で固定する作業が行われます。この際、作業者は腰をかがめて作業をする必要があり、身体的負担が大きいことが課題とされています。従来の自動結束機では、作業場所に開口部や段差があると効率が低下するため、鉄筋結束アシスト装置はその解決策として開発されました。
鉄筋結束アシスト装置の機能と特長
鉄筋結束アシスト装置は、以下のような機能と特長を持っています。
- 立ったままでの作業:装置を使用することで、作業者は腰を曲げることなく、楽な体勢で結束作業を行うことができます。
- 身体的負担の軽減:腰ベルト、肩ベルト、バネ機構により、作業時の腕にかかる負担を抑制し、身体全体で装置の重量を支えることが可能です。
- 使用の簡便性:結束機の装着は着脱機構のカバーを開き、所定の場所に結束機をはめ込むだけで完了します。
- 自動トリガー機能:結束箇所の直上からハンドルを押し込むことで、結束機のトリガーが引かれ、結束線が鉄筋の交差部に巻き付きます。
これらの機能により、作業者は楽な体勢で作業を行えるだけでなく、装置のバネ機構によって腕にかかる負荷も軽減されるため、作業効率が向上します。
開発の背景と今後の展望
鉄筋工事における結束作業は、従来の方法では多くの身体的負担を伴い、作業者の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そこで、建ロボテックは、身体的負担を軽減しつつ、生産性を向上させるための新たな解決策として、鉄筋結束アシスト装置を開発しました。
今後、この装置は清水建設の建設現場での活用が進められる予定であり、両社は協力して外販に向けた準備を進めていく考えです。これにより、建設技能労働者の働き方改革に寄与することが期待されています。
建ロボテック株式会社の企業情報
建ロボテック株式会社は、2013年に設立された特化型研究開発企業で、建設現場出身の創業者が率いています。企業の理念は「世界一ひとにやさしい現場を創る」であり、現場環境にフィットした省力化・省人化ソリューションを提供しています。
同社は、協働型ロボット「トモロボシリーズ」などを通じて、生産性向上と作業者の安全確保・負担軽減を実現しています。以下は、建ロボテックの基本情報です。
会社名 | 建ロボテック株式会社 |
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所在地 | 本社:香川県木田郡三木町大字上高岡246-2 東京オフィス:東京都豊島区東池袋3-20-16東池袋ハイツ弐番館101号室 |
設立日 | 2013年7月3日 |
代表者 | 代表取締役社長兼CEO 眞部達也 |
事業内容 | 建設現場に特化した省力・省人化ロボットソリューションの開発・提供、スマート施工コンサルティング、労働環境改善資材の開発・販売など |
建ロボテックは、建設産業の健全な進化・発展に貢献するため、研究開発に取り組んでいます。
鉄筋結束アシスト装置は、鉄筋工事の現場における作業効率を向上させるだけでなく、作業者の身体的負担を軽減する重要なツールとして期待されています。今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: