日揮HD、11月25日にタングーEGR/CCUSプロジェクトのEPCI契約受注
ベストカレンダー編集部
2024年11月25日 11:53
タングーEGR/CCUS契約受注
開催日:11月25日
日揮ホールディングスがタングーEGR/CCUSプロジェクトのEPCI契約を受注
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO:佐藤雅之)は、2024年11月25日に、インドネシア共和国の西パプア州に位置するタングーLNG EGR/CCUSプロジェクトに関する重要な契約を受注したことを発表しました。この契約は、タングーLNG事業を運営するBP Berau, Ltd.が2023年11月21日に最終投資決定(FID)を行ったことに伴うものであり、日揮グループの現地法人であるJGCインドネシア社が関与します。
本契約は、陸上での天然ガス昇圧設備や酸性ガス(二酸化炭素(CO2))の収集・圧縮設備などに関する設計、調達、建設および据付(EPCI)を含むもので、プロジェクトの詳細は以下の通りです。
契約の詳細
- 契約先:BP Berau, Ltd.
- 建設予定地:インドネシア共和国 西パプア州 ビンツニ地区 タングーLNGプラント敷地内(首都ジャカルタの東約3,200km)
- 役務内容:陸上の天然ガス昇圧設備、EGR圧縮設備およびコンバインドサイクル発電設備等に係る設計、調達、建設および据付(EPCI)役務
- 契約形態:ランプサム契約
- 受注金額:約24億米ドル
プロジェクトの概要
タングーLNG EGR/CCUSプロジェクトは、ウバダリガス田の開発と、既存のヴォルワタガス田におけるCCUS技術の適用を通じて、CO2排出量の削減と天然ガスの生産効率向上・増産を目指しています。具体的には、天然ガスの生産に伴って排出されるCO2を回収し、ヴォルワタガス田に再圧入・貯留することで、CO2の排出削減と同時に天然ガスの生産効率向上を図るものです。
日揮グループは、既存のタングーLNGプラントの敷地内に設置される天然ガス昇圧設備(2,350 MMSCFD×3基)、酸性ガス除去装置から酸性ガスを収集・圧縮するためのEGR圧縮設備(270 MMSCFD)、コンバインドサイクル発電設備およびその他の必要なユーティリティ設備を担当します。
CCS/CCUS技術への取り組み
日揮グループは、CCS(Carbon Capture and Storage)およびCCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)技術を、脱炭素化の加速とエネルギー需要の増加という二つの課題に対応するための重要な技術ソリューションと位置付けています。これらの技術は、温室効果ガスの排出を削減するために、CO2を回収し、利用し、貯留することを目的としています。
日揮グループは、CCS分野においてリーディングコントラクターとしての評価を築いており、2004年にアルジェリアで初のCCS設備を建設した実績を持ちます。また、オーストラリアのLNGプラントでのCCS設備の導入や、日本初の大規模CCS実証プロジェクト(北海道)など、多くの実績があります。これらの経験を活かし、今回のプロジェクトに参加することで、CCS/CCUS分野での専門知識とノウハウをさらに発展させることが期待されています。
プロジェクトの意義
タングーLNG EGR/CCUSプロジェクトは、日揮グループにとって重要な契約であり、グローバルなエネルギー産業における脱炭素化を支援するための価値あるソリューションを提供する機会となります。このプロジェクトを通じて、日揮グループは持続可能なエネルギーの実現に向けた取り組みを強化し、世界のエネルギー需要の変化に対応していくことが求められています。
プロジェクトの要約
項目 | 詳細 |
---|---|
契約先 | BP Berau, Ltd. |
建設予定地 | インドネシア 西パプア州 ビンツニ地区 タングーLNGプラント敷地内 |
役務内容 | 天然ガス昇圧設備、EGR圧縮設備、コンバインドサイクル発電設備の設計、調達、建設および据付 |
契約形態 | ランプサム契約 |
受注金額 | 約24億米ドル |
プロジェクトの目的 | CO2排出量の削減と天然ガスの生産効率向上・増産 |
タングーLNG EGR/CCUSプロジェクトは、日揮グループが取り組むCCS/CCUS技術の進展と、持続可能なエネルギーの実現に向けた重要なステップとなります。このプロジェクトの成功により、日揮グループは今後もエネルギー産業の脱炭素化に寄与することが期待されます。