11月27日開館!宮崎県西都市の高校に18歳のための図書館が登場
ベストカレンダー編集部
2024年11月27日 11:45
18歳の図書館開館
開催日:11月27日
西都市唯一の高校に新たにオープンした「18歳の図書館」
2024年11月27日、宮崎県西都市において、地元の高校「宮崎県立妻高等学校」に日本一の貸出期間を誇る「18歳の図書館」が開館しました。この図書館は、地元の若者を応援するために設立され、貸出期間はなんと3年間。これは大学生が就職活動を行う20歳までの期間をカバーしており、若者たちが自分の成長を振り返る貴重な機会を提供します。
「18歳の図書館」は、「18歳に、3年後もう一度読んでほしい本」というテーマのもと、著名人79名が選書した250冊の本を取り扱っています。選書者には、西都市出身のオカリナさんや米良美一さん、また宮田愛萌さんなど、様々な業界で活躍する方々が名を連ねています。生徒たちは背表紙のタイトルを手がかりに自分の一冊を選び、借りる際には3年後の自分宛に読書感想文を送ることが求められます。
「18歳の図書館」の背景と目的
西都市は、大学がない地方自治体として、多くの若者が高校卒業後に地元を離れるという課題に直面しています。この問題を解決するために、西都市は「西都はじめるPROJECT」を推進し、若者たちが自分の可能性を広げるための支援を行っています。『18歳の図書館』は、若者たちが地元を離れた後もつながりを持ち続け、再び帰省する際に思い出を振り返る機会を提供します。
この図書館の貸出期間を3年間に設定することで、若者たちが大学生活や社会人生活を経て成長し、その後に戻ってくることを期待しています。図書館を通じて、彼らが西都市の魅力を再認識し、地元に貢献する意欲を持つことを目指しています。
選書のプロセスと著名人からのメッセージ
『18歳の図書館』で貸し出される本は、著名人79名が選んだ250冊です。選書者たちは、自身の経験や思いを込めて本を選びました。生徒たちは、自分の感情や将来への期待を込めた読書感想文を執筆し、3年後にそれを振り返ることになります。
以下は、選書者たちからのサプライズメッセージの一部です:
- オカリナ(おかずクラブ): 「高校生のうちにしかできないことを楽しんでください。」
- 米良美一: 「笑顔を絶やさず、人生を変えていきましょう。」
- 宮田愛萌: 「本を通じて友達や自分について考えてみてください。」
これらのメッセージは、生徒たちにとって大きな励みとなり、図書館への期待感を高めています。
コンセプトムービーと参加した生徒の感想
開館当日には、コンセプトムービーも公開されました。このムービーでは、213名の生徒たちが本を手に取り、将来への不安や夢を語る様子が収められています。彼らは本を通じて、自分の気持ちを整理し、未来に向けた第一歩を踏み出すことを期待しています。
生徒たちの反応としては、以下のような感想が寄せられました:
- 「これから大変になった時に、心の支えになる一節があると思って選びました。」(3年5組 山元愛來さん)
- 「自分の気持ちを探すために本を探していて、これだなと思った。」(3年7組 松永光生さん)
- 「神職として4年後帰ってきたい。」(3年4組 川越優心さん)
これらの感想からも、図書館が生徒たちに与える影響の大きさが伺えます。
今後の展望と他自治体への展開
西都市では、今後も毎年『18歳の図書館』のプロジェクトを実施し、地域の若者を支援していく計画です。また、同じ課題を抱える他の地方自治体にもこの取り組みを広め、共に若者たちを応援する仕組みを作っていくことを目指しています。
このような取り組みを通じて、西都市は若者たちの未来を切り開く手助けをし、地域の発展に寄与していくことを期待しています。
項目 | 内容 |
---|---|
図書館名 | 18歳の図書館 |
開館日 | 2024年11月27日 |
貸出期間 | 3年間 |
選書者数 | 79名 |
選書冊数 | 250冊 |
対象高校 | 宮崎県立妻高等学校 |
『18歳の図書館』は、地域の若者たちが自分の未来を見つめ直し、成長するための大きな一歩となることが期待されています。この取り組みが今後も多くの若者に影響を与え、地域の活性化につながることを願っています。
参考リンク: