アイリスオーヤマが2025年上旬に赤ちゃん用紙おむつ生産開始、王子ネピアと提携
ベストカレンダー編集部
2024年11月27日 14:51
赤ちゃん用紙おむつ生産開始
開催日:1月1日
アイリスオーヤマと王子ネピアの新たな提携
アイリスオーヤマ株式会社(以下、アイリスオーヤマ)は、王子ネピア株式会社(以下、王子ネピア)との間で重要な契約を締結したことを発表しました。2024年11月21日付で、王子ネピアが国内で販売している赤ちゃん用紙おむつ「Genki!」ブランドの生産設備の一部を取得し、さらに11月25日にはそのブランドのラインセンス契約を締結しました。この動きは、アイリスオーヤマが赤ちゃん用紙おむつ市場に新規参入することを示しています。
アイリスオーヤマは、2025年上旬を目途に、富士裾野工場において赤ちゃん用紙おむつの生産を開始する予定です。この工場は、飲料水の生産工場として2023年7月に稼働を開始したばかりであり、今後は新たな製品ラインが追加されることになります。
新たな生産設備の取得とブランド戦略
アイリスオーヤマが取得したのは、王子ネピアが所有する国内の赤ちゃん用紙おむつの生産設備の一部です。これにより、アイリスオーヤマは「Genki!」ブランドの知名度を活用しつつ、自社の強みである物流体制と販売網を駆使して新規事業を展開することが可能になります。
具体的には、以下のような内容が含まれています:
- 生産設備の取得: 売買契約日:2024年11月21日
- ライセンス契約: 締結日:2024年11月25日
この契約により、アイリスオーヤマは赤ちゃん用紙おむつ事業を新たな柱として加えることができ、今後の事業展開に大きな影響を与えると考えられます。
ヘルスケア事業の強化と今後の展望
アイリスオーヤマは、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響で急増したマスク需要に応じて、国内外の生産体制を強化してきました。これに伴い、マスク以外の不織布製品の開発にも取り組み、除菌ウェットシートやフローリングシートなどの新商品を発売しています。
赤ちゃん用紙おむつの生産設備を取得したことにより、アイリスオーヤマはヘルスケア事業の経営基盤をさらに強化する方針です。今後は、赤ちゃん用紙おむつの生産を通じて、衛生用品のラインアップを拡充し、2030年にはヘルスケア事業で売上高約400億円を目指すとしています。
特に、富士裾野工場では、飲料水の生産において重量物を取り扱っているため、赤ちゃん用紙おむつを混載することで物流の効率化を図ることが可能です。これにより、積載効率を最大化し、コスト削減にも寄与する見込みです。
王子ネピア株式会社の概要
王子ネピアは、ティッシュや紙パルプ加工品、さらには紙おむつの製造・加工・販売を行っている企業です。以下は、王子ネピアの基本情報です:
名称 | 所在地 | 代表者 | 事業内容 |
---|---|---|---|
王子ネピア株式会社 | 東京都中央区銀座5-12-8 王子ホールディングス1号館 | 代表取締役社長 森平 高行 | ティッシュ及び紙パルプ加工品、紙おむつの製造、加工及び売買 |
王子ネピアは、長年にわたり高品質な紙製品を提供してきた実績があります。今回の提携を通じて、アイリスオーヤマはその技術とブランド力を活用し、新たな市場での競争力を高めることが期待されています。
アイリスオーヤマ富士裾野工場の概要
アイリスオーヤマが赤ちゃん用紙おむつの生産を行う富士裾野工場について、以下の情報があります:
工場取得日 | 所在地 | 敷地面積 | 延床面積 | 従業員数 | 製造商品 |
---|---|---|---|---|---|
2023年1月24日 | 静岡県裾野市須山2810番地の4 | 60,759㎡ | 20,981㎡ | 約140名 | 飲料水 |
また、物流倉庫の情報は以下の通りです:
延床面積 | パレット数 |
---|---|
45,583㎡ | 約80,000パレット |
この工場は、今後の赤ちゃん用紙おむつ生産においても重要な役割を果たすことが期待されています。
以上の情報をまとめると、アイリスオーヤマは王子ネピアとの提携により、赤ちゃん用紙おむつ市場に新たに参入し、ヘルスケア事業の強化を図ることが明らかになりました。今後の展開が注目されます。
項目 | 詳細 |
---|---|
生産設備取得日 | 2024年11月21日 |
ライセンス契約締結日 | 2024年11月25日 |
赤ちゃん用紙おむつの生産開始予定 | 2025年上旬 |
ヘルスケア事業の売上目標 | 2030年に約400億円 |
このように、アイリスオーヤマは新たな市場に挑戦し、さらなる成長を目指しています。
参考リンク: