西武鉄道、12月16日からタッチ決済開始！21駅で新たな乗車体験を提供

西武鉄道の乗車券システムが進化

2024年11月27日、西武鉄道株式会社は、より便利でシームレスな乗車体験を提供するために、タッチ決済による乗車サービスを2024年12月16日より開始することを発表しました。この新しいサービスは、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなどのタッチ決済に対応したカード、またはそれらのカードが設定されたスマートフォンを利用して、特定の駅で乗車できるものです。

この取り組みは、ビザ・ワールドワイド、三井住友カード、ジェーシービー、オムロン ソーシアルソリューションズ、QUADRACなどの企業との協力により実現されます。これにより、2027年3月までに全駅にタッチ決済、QRコード使用乗車券対応の改札機を整備する予定です。

タッチ決済乗車サービスの詳細

タッチ決済乗車サービスは、以下のスケジュールで展開されます。

なお、小竹向原駅は除外されます。タッチ決済乗車は、対象駅相互間での乗降に限られ、西武線内での利用に限定されます。

対象駅と利用方法

タッチ決済乗車が利用できる対象駅は以下の通りです。

• 池袋駅（対象改札口：1F改札、B1F改札）
• 練馬駅（対象改札口：中央口改札）
• 石神井公園駅（対象改札口：中央口改札）
• 大泉学園駅
• 保谷駅
• ひばりヶ丘駅
• 秋津駅（対象改札口：南口改札）
• 所沢駅（対象改札口：中央改札）
• 飯能駅
• 西武秩父駅
• 豊島園駅
• 西武球場前駅
• 西武園ゆうえんち駅
• 西武新宿駅（対象改札口：正面口改札）
• 高田馬場駅（対象改札口：ビッグボックス口改札、早稲田口改札）
• 東伏見駅
• 田無駅
• 花小金井駅
• 小平駅
• 本川越駅（対象改札口：1F改札）
• 国分寺駅（対象改札口：西側改札）

利用方法は、対応ブランドのタッチ決済対応のカードやスマートフォンを自動改札機にタッチすることで、大人普通運賃と同額で利用できます。なお、IC運賃ではなく、子ども運賃は利用できません。

タッチ決済の利便性と各社の役割

タッチ決済は、国際標準のセキュリティ技術を活用した決済方法で、スピーディーかつ安全に支払いが完了します。利用可能なブランドには、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯が含まれ、Mastercardも順次追加される予定です。

このプロジェクトにおける各社の役割は以下の通りです。

西武鉄道株式会社

鉄道の運行、タッチ決済・QRコード対応設備の整備、企画の実施

三井住友カード株式会社

キャッシュレス決済の導入支援および認知プロモーション

ビザ・ワールドワイド

Visaのタッチ決済に関するソリューション提供

株式会社ジェーシービー

キャッシュレス決済の導入支援、タッチ決済に関するソリューション提供

オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社

タッチ決済・QRコード乗降車用改札機の開発

QUADRAC株式会社

交通事業者向け決済および認証に関するプラットフォーム提供

QRコードを使用したデジタル企画乗車券

西武鉄道では、2022年9月からデジタル企画乗車券の販売を開始しています。このデジタル企画乗車券は、スマートフォンを使って購入から利用までをキャッシュレスで完結できる便利なサービスです。

2024年12月16日からは、タッチ決済乗車の実証実験対象駅において、QRコードに対応した自動改札機を通過できるようになります。これにより、利便性がさらに向上し、従来の駅窓口での専用読み取り機での利用は終了します。

サービス拡大と持続可能なシステムへの移行

西武鉄道は、タッチ決済乗車とQR企画乗車券の利用を2026年3月までに約50駅、2027年3月までには全駅での利用を目指しています。中期的には、磁気乗車券を順次廃止し、持続可能なシステムへの移行を進める方針です。

このように、タッチ決済やQRコードを利用した乗車券の導入は、利便性向上だけでなく、環境への配慮にも寄与することが期待されています。

西武鉄道の新しい乗車券システムは、利便性と効率性を向上させるための重要なステップです。これにより、利用者はより快適に移動できる環境が整うことが期待されます。