DNP、12月4日からAI審査サービス開始!法令チェックで業務効率化
ベストカレンダー編集部
2024年12月4日 10:08
DNP審査サービス提供
開催日:12月4日
生成AIを活用した業務効率化の新サービス
大日本印刷株式会社(DNP)は、2024年12月4日より、生成AIを活用した新たな審査支援機能を「DNP AI審査サービス(校正・回覧業務)」に追加し、保険業界向けに提供を開始しました。この新機能の導入により、販促物や製品パッケージの法令遵守や専門用語のチェック業務を最大80%削減できる見込みです。
DNPは、業務の効率化とミスの低減を目指し、長年にわたり多くの販促物や広告物、製品パッケージの審査業務に取り組んできました。しかし、従来の校正支援サービスでは、専門的な知識が必要な内容のチェックには限界がありました。そこで、生成AIを活用した新機能の開発に至ったのです。
新機能の特長とその効果
新たに追加された機能は、法令に基づく制作物の表示に関するルールや専門用語のチェックを支援するものです。この機能は、以下のような特長を持っています。
- 法令観点での審査業務のチェック支援:専門家が監修したルールに基づき、誤認の可能性がある表現を指摘し、代替案を提示します。
- 専門用語・固有名詞のチェック支援:利用者が独自に設定した専門用語や固有名詞の誤表記を指摘し、正しい用語を表示します。
- その他のチェック機能:文法チェック、ロゴマークの確認、文字サイズ、注意文言、料金表などのチェックにも対応しています。
これにより、企業は審査業務にかかる時間を大幅に削減できるだけでなく、法令遵守の精度も向上することが期待されています。
開発の背景と課題
企業が年間を通じて制作する販促物や広告物、製品パッケージは膨大であり、それに伴う審査業務も非常に煩雑です。これまでは高い専門性が求められ、多くの業務が人手に依存していました。特に、法令やガイドラインに基づくチェックは、属人化やミスのリスクを伴うため、効率化が急務とされていました。
DNPは、これらの課題を解決するため、生成AIを活用した新機能を開発しました。生成AIは、過去のデータを学習し、法令準拠の状況や専門用語の適切な使用をチェックすることが可能です。これにより、従来の校正支援サービスでは難しかった解釈や判断が必要な内容のチェックも実現しました。
今後の展開と目標
DNPは今後、対応する法令の拡充を図りながら、「DNP AI審査サービス」のさらなる機能拡充を進めていく方針です。現在は保険業界に向けた提供が開始されていますが、2024年12月中には銀行、化粧品、飲料、食品業界などにも対応予定です。
また、DNPは2025年度に年間10億円の売上を目指しており、関連するサービスを含めた展開を進める考えです。これにより、企業の業務効率化の支援を加速させていくことでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | DNP AI審査サービス(校正・回覧業務) |
提供開始日 | 2024年12月4日 |
対象業界 | 保険業界(今後銀行、化粧品、飲料、食品業界に拡大予定) |
業務削減率 | 最大80% |
目標売上 | 2025年度に年間10億円 |
このように、DNPの新しいAI審査サービスは、企業の業務効率化を大幅に進める可能性を秘めています。法令遵守の精度向上と業務の省力化を実現するこのサービスは、今後の展開が期待される分野と言えるでしょう。