12月4日提供開始、amptalkの新AI営業トレーニングツールで効率的な育成を実現

自社の営業資料を学習したAIと商談ロールプレイング

amptalk株式会社は、2024年12月4日（水）に生成AIを用いた営業トレーニングツール「amptalk coach（アンプトーク コーチ）」のβ版を提供開始することを発表しました。このツールは、企業の営業組織における人材育成や営業活動の効率化を支援することを目的としています。

営業組織における課題の中でも特に大きなものが「人材育成」です。調査によると、マネージャーが育成にかける時間は業務の14%にとどまるとされ、OJT（On-the-Job Training）に依存した育成構造は限界に達しています。また、営業企画部や営業推進部が作成した営業コンテンツの9割が現場で活用されていないというデータも存在します。

「amptalk coach」の概要と特徴

「amptalk coach」は、営業担当者が自社の営業資料や顧客事例などのコンテンツをAIに学習させ、その結果を基に商談ロールプレイングを行うことができるツールです。このプロセスを通じて、営業担当者は効果的に知識を習得し、実践的なトーク力や提案力を身につけることが可能です。

具体的な利用方法は以下の通りです：

1. 営業コンテンツをAIが学習します。
2. 想定顧客のペルソナを設定し、トレーニングコースを作成します。
3. 営業担当者がAIと商談ロールプレイングを実施します。
4. 営業コンテンツに即した説明ができているかを評価し、フィードバックを受けます。
5. 営業企画部や営業推進部はトレーニング結果をダッシュボードで確認し、資料のブラッシュアップや追加のトレーニングコースを作成することができます。

このように、「amptalk coach」は営業担当者が自立して学習し、実践できる環境を提供します。

開発の背景と営業組織の現状

日本では848万人もの人が営業職に従事しており、営業組織は多くの課題に直面しています。特に、労働人口の減少や離職率の増加が影響し、「一人当たりの売上・営業生産性向上」と「営業人材の即戦力化」は経営レベルの重要課題となっています。

具体的な課題としては以下の2点があります：

課題①：一人当たりの売上・営業生産性向上

企業は規模拡大や多角化から生産性の向上、一人当たりの売上増加に重心を移しています。しかし、営業企画部や営業推進部が作成したコンテンツの90%が活用されていないというデータもあり、実行に移すことが大きな課題です。

課題②：営業人材の即戦力化

営業職の人材不足が深刻化しており、多くの企業が中途採用や配属転換を行っていますが、営業人材を育成する仕組みが求められています。これまでのOJT中心の育成は限界を迎えており、体系的かつ継続的な育成が必要です。

会社概要と今後の展望

amptalkは「人と人が向き合う時間を最大化する」というミッションを掲げ、営業組織のレベルアップを目指しています。日々の商談データを資産に変えることで、営業活動の効率化を図ります。

具体的には、電話や商談解析ツール「amptalk analysis」や、SFA/CRMへの商談記録をAIが支援する「amptalk assist」を通じて、営業の生産性向上を実現します。

公式ウェブサイトでは、amptalk coachの詳細や利用方法についても詳しく紹介されています。

以上のように、「amptalk coach」は営業組織の課題を解決するための新たなツールとして期待されています。営業担当者の育成やナレッジの浸透を促進し、効率的な営業活動を実現するための一助となるでしょう。