森田富美子さんの被爆体験を綴る書籍が2025年6月4日に刊行決定
ベストカレンダー編集部
2024年12月10日 14:44
書籍『わたくし96歳』発売
開催日:6月4日
「わたくし95歳」森田富美子さんの被爆体験を綴った書籍が2025年に刊行
戦後80年となる2025年6月4日、株式会社講談社から書籍『わたくし96歳 #戦争反対』が刊行されることが決定しました。この書籍は、長崎での原爆体験を持つ森田富美子さんが、95歳の今に至るまでの思いを綴ったものです。また、彼女の体験はSNSでも広く共有されています。
森田さんは、1945年8月9日に長崎で原子爆弾によって家族を失い、その後長い間、自身の体験を語ることができませんでした。しかし、2020年に「わたくし91歳」というアカウント名でTwitter(現X)を通じて当時の出来事を発信し始めました。彼女のアカウントは年齢を重ねるごとに変化し、現在は「わたくし95歳」となっています。
ノーベル平和賞受賞の喜び
2024年10月11日、日本被団協がノーベル平和賞を受賞した際、森田さんは自身のXアカウントでその喜びを表現しました。「速報が出た❗️日本被団協がノーベル平和賞受賞‼️」との投稿には、多くのフォロワーからの祝福が寄せられました。彼女にとって、この受賞はまるで自身が平和賞をもらったかのような感動をもたらしたといいます。
森田さんの発信は、単なる被爆体験の共有にとどまらず、核兵器禁止や戦争反対のメッセージを含むものであり、彼女の考えや感情は多くの人々に影響を与えています。現在、彼女のXアカウントには8.5万人のフォロワーがいます。
書籍『わたくし96歳 #戦争反対』の内容
森田富美子さんが著した書籍『わたくし96歳 #戦争反対』は、彼女の日々の出来事や政治への思い、そして被爆体験を交えた内容となっています。特に、彼女が16歳のときに経験した原爆投下の瞬間や、その後の家族との悲しい再会について詳しく語られています。
書籍の中では、以下のような内容が取り上げられています:
- 原爆投下時の衝撃的な体験
- 家族を探し求めた苦悩
- 戦争の記憶とその教訓
- 現代社会に向けたメッセージ
また、彼女は毎年誕生月の6月にアカウント名を変更しており、2025年には96歳になる予定です。彼女の体験を知ることは、戦争の悲惨さを理解するために重要なことです。
動画公開と体験の共有
森田さんの被爆体験やノーベル平和賞受賞の感想については、FRaU公式YouTubeにて動画が公開される予定です。2024年12月10日には、「わたくし96歳 #戦争反対」というタイトルで、彼女自身の声を通じて体験を語る内容が配信される予定です。
さらに、彼女の体験を元にした記事も公開され、原爆投下当時の様子や家族との再会について詳細に語られています。これらの情報は、戦争の記憶を次世代に伝えるための貴重な資料となります。
森田富美子さんのプロフィールと影響
森田富美子さんは1929年に長崎に生まれ、1945年8月9日には爆心地から離れた工場で被爆しました。その後、結婚し家業に従事しながらも、長い間自身の体験を語ることができずにいました。2007年には東京に移り、家族との関係を深めていきました。
彼女はコロナ禍を機にSNSを利用し始め、自身の経験を発信することで、多くの人々に影響を与えています。特に、彼女の投稿は若い世代にも広まり、ウクライナ戦争に関する意見を述べるなど、国際的な問題にも関心を持っています。
まとめ
タイトル | わたくし96歳 #戦争反対 |
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著者 | 森田富美子・森田京子 |
発売日 | 2025年6月4日 |
定価 | 1,650円(税込) |
ISBN | 978-4065388303 |
森田富美子さんの体験とそのメッセージは、戦争の悲劇を忘れないために重要なものです。彼女の言葉を通じて、私たちは過去を振り返り、未来に向けた平和の大切さを再認識することが求められています。