KADOKAWAとカカオピッコマの提携で新電子マンガマガジン「MANGAバル」12月16日開始

KADOKAWAとカカオピッコマの業務提携について

株式会社KADOKAWA（以下、KADOKAWA）は、2024年12月11日に株式会社カカオピッコマ（以下、カカオピッコマ）との間で、電子書籍事業におけるマンガコンテンツの企画・制作・配信に関する業務提携を行うことを発表しました。この提携により、両社は新たな電子マンガマガジン「MANGAバル」を共同で立ち上げ、毎日最新話を無料で提供することを目指します。

業務提携の目的と背景

KADOKAWAは、「世界の才能と、感動をつなぐ、クリエイティブプラットフォーマーへ」というコーポレートミッションを掲げ、様々なメディアを通じてIP（Intellectual Property）の創出を進めています。特に、出版事業からの新規IP創出の増加を目指し、2028年3月期には売上高3400億円、営業利益340億円の達成を目指す中期経営計画を推進しています。

一方、カカオピッコマは、2016年にスタートした電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」において、毎日1話を無料で読むことができる「待てば¥0(R)」という独自のサービスを提供し、瞬く間に多くのユーザーを獲得しました。2023年度には日本国内での年間取引金額が1000億円を突破し、アプリ市場でも消費者支出1位を達成しています。

両社の強みを生かした新たな取り組み

今回の業務提携により、KADOKAWAの多彩なIP創出力とカカオピッコマの強力なプラットフォーム基盤を組み合わせることで、以下の3つの主要な取り組みを推進します。

• 国内最大級のIP創出装置の創造：異世界ジャンルを含む多様なジャンルのオリジナル作品を高頻度で創出し、作家の発掘・育成も進めます。
• 電子書籍事業の拡大：カカオピッコマのプラットフォーム基盤を活用し、電子書籍の流通量を増大させます。
• IPのLTV最大化：メガヒット作品を生み出し、アニメ化や実写映像化を通じてIPの価値を最大化します。

電子マンガマガジン「MANGAバル」のサービス概要

新たに開始される「MANGAバル」は、オリジナル連載作品の最新話を毎日更新し、無料で提供する画期的な電子マンガマガジンです。KADOKAWAの編集部が企画・制作・編集を行い、様々なジャンルの作品を展開します。

具体的には、以下のようなサービス内容が予定されています。

1. サービス名：電子マンガマガジン「MANGAバル」
2. サービス開始日：2024年12月16日（月）午前11時
3. アプリダウンロード：こちらから
4. 公式サイト：こちらから
5. 作品更新：週単位で更新されるマンガコンテンツを提供し、曜日ごとに1作品、計7作品の週刊連載を予定しています。

「MANGAバル」では、アクションやファンタジー、少年少女向け、青春など、多様なジャンルのマンガが毎週独占先行で配信され、更新当日には誰でも無料で最新話を楽しむことができます。また、過去の話についても条件を満たすことで無料で読むことが可能です。

カカオピッコマの新サービス「￥0マガ」

カカオピッコマは、「MANGAバル」の立ち上げに伴い、作品更新日に最新話を無料で閲覧できる新サービス「￥0マガ」を開始します。このサービスは、ピッコマ内で特設の表示領域を設け、ユーザーに対して最適なUI（ユーザーインターフェース）・UX（ユーザーエクスペリエンス）を提供します。

さらに、SNSなどを活用した販売促進施策を実施することで、当社の電子マンガ作品の流通量を増加させ、価値の最大化を図ります。

業績への影響とKADOKAWAの企業概要

今回の業務提携がKADOKAWAの当期の連結業績に与える影響は軽微であるとされていますが、長期的には業績成長に寄与することが期待されています。KADOKAWAは、出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなどの事業を展開する総合エンターテインメント企業であり、世界中から才能を発掘し、多彩なIPを創出しています。

同社は、テクノロジーを活用してIPの価値を最大化する「グローバル・メディアミックス with Technology」戦略を掲げており、今後も様々なメディアでの展開を進めていく方針です。

まとめ

KADOKAWAとカカオピッコマの業務提携により、画期的な電子マンガマガジン「MANGAバル」が誕生し、毎日最新話を無料で提供するサービスが開始されます。両社の強みを生かした新たな取り組みが、国内のマンガ市場にどのような影響を与えるか注目されます。

このように、KADOKAWAとカカオピッコマの提携は、今後の電子マンガ市場において重要な役割を果たすことが期待されます。