LINE NEXTが2025年1月にミニDappポータルをリリース予定、LINEメッセンジャーで新体験
ベストカレンダー編集部
2024年12月12日 10:34
ミニDappポータル発表
開催日:1月1日
LINE NEXT、ミニDappポータルを2025年にリリース予定
2024年12月12日、LINE NEXT(LINE NEXT INC.、代表:コ・ヨンス)は、LINEメッセンジャーを基盤としたミニDapp(MINI Dapp)およびDappポータルサービス「Dapp PORTAL」を2025年の第1四半期内にリリースすることを発表しました。この新しいサービスは、ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーション(Dapp)を通じて、ユーザーに新たな体験を提供することを目的としています。
LINE NEXTは、Kaia FOUNDATION(議長:ソ・サンミン)と共同で進めているWEB3開発者支援プログラム「Kaia WAVE」を通じて、ミニDappとしてリリースされるプロジェクトの中から、30個を先行公開する予定です。これにより、開発者は新しいアプリケーションをユーザーに届ける機会を得ることができます。
Kaia WAVEプログラムの概要と取り組み
Kaia WAVEは、LINE NEXTとKaia財団が共同で進めるWeb3開発者支援プログラムです。このプログラムは、国内外のブロックチェーンエコシステムを活性化し、Web3開発企業の育成を目指しています。今年の9月から3ヶ月間で、合計800以上のチームが応募し、来年の上半期までに150以上のプロジェクトが公開される予定です。
Kaia WAVEの詳細なリストは、LINE NEXTのDappポータルMediumチャンネルやKaia WAVE公式ウェブサイトで確認可能です。以下は、公開予定のプロジェクトの一部です:
- Shin-Chan’s Match Daily: 人気アニメ『クレヨンしんちゃん』を活用したパズルマッチミニゲーム
- Captain Tsubasa-RIVALS-on LINE: 人気サッカー漫画『キャプテン翼』を基にしたカジュアルゲーム
- Bombie: アクティブユーザー3,400万人を持つPluto Studioによる作品
- Heroic Arena: ACGスタイルのMOBA世界観を基にした放置型ミニDapp
- Superz: 健康リワードアプリ「SuperWalk」を開発したチームによる新作
LINEメッセンジャーとの連携とユーザー体験の向上
開発者はKaia WAVEを通じて提供されるKaia基盤のDapp開発プラットフォームを活用し、手数料やマーケティング支援を受けながらミニDappを開発できます。Dappポータルを通じて、ユーザーはLINEメッセンジャー内で多様なDappを利用でき、サービスを利用しながら様々なリワードを受け取ることが可能です。
LINE NEXTは、キーレスデジタルウォレット、迅速なトランザクション、手数料代行機能を提供し、Web3サービスへのアクセス性と利便性を実現します。この取り組みにより、Web2とWeb3の垣根を取り払う新たなサービス体験が提供されることになります。
開発者向けSDKの公開とエコシステムの拡大
さらに、LINE NEXTはKaiaチェーンを基盤としたミニDappを簡単に開発・展開できるSDK(ソフトウェア開発キット)を公開しました。このSDKは、Kaiaウェーブに選ばれた開発企業だけでなく、さまざまな開発者がWeb3サービスを効率的に開発するために役立てられます。
LINE NEXTの代表、コ・ヨンス氏は「LINE NEXTは既存インターネットとWeb3のユーザー・開発者双方の観点から、Web3サービスへのアクセス性を高める方法を模索してきました」と述べており、アジア初の大規模Web3 Dappを披露し、ユーザー基盤を拡大する意向を示しています。
関係者のコメントと今後の展望
Kaia DLT財団の議長、ソ・サンミン氏は「Kaiaは、誰もが簡単に活用できるユーザー中心のWeb3サービスを追求してきました」と述べ、アジアで最も多く利用されているLINEメッセンジャーを通じて便利なブロックチェーンサービスプラットフォームを構築できたことに感慨深いと語っています。
Pluto StudioのCEO、デイビッド・マク氏は「LINEのミニDappがアジアで初めてローンチされることに大きな期待を寄せています」とコメントし、今後の新作ゲームの展開を目指す意向を示しています。
LINE NEXT株式会社とKaiaブロックチェーンの紹介
LINE NEXT株式会社は、Web3プラットフォーム事業を運営する米国法人であり、グローバルなWeb3エコシステムの構築を目指しています。Kaiaブロックチェーンは、Web3の価値や技術を革新し、ユーザーに利便性の高いブロックチェーンサービスを提供することを目的とした高性能なパブリックブロックチェーンです。
Kaiaは、アジアを代表するIT企業であるカカオ(Kakao)とLINEがそれぞれ開発したブロックチェーン「Klaytn」と「Finschia」のガバナンスメンバーたちの統合合意により誕生し、アジア最大のWeb3エコシステムを構築しています。これにより、全てのユーザーがWeb2メッセンジャーに匹敵するスピードでWeb3サービスを利用できる環境が整います。
Kaia DLT財団の役割と目的
Kaia DLT財団は、アラブ首長国連邦の国際金融自由区に本社を置き、2024年に設立されました。財団は、韓国を代表するグローバルなLayer1ブロックチェーンプラットフォームであるKaiaのエコシステムを拡大することを目的としています。
開発者やユーザーにとってアクセス可能で透明性が高く、持続可能なブロックチェーンプラットフォームを提供する役割を担っており、エコシステムに関する意思決定や技術革新を促進します。
項目 | 詳細 |
---|---|
リリース予定日 | 2025年第1四半期 |
プログラム名 | Kaia WAVE |
応募チーム数 | 800以上 |
公開予定プロジェクト数 | 150以上 |
主要プロジェクト例 | Shin-Chan’s Match Daily, Captain Tsubasa-RIVALS-on LINE, Bombie, Heroic Arena, Superz |
LINE NEXTのミニDappポータルは、LINEメッセンジャーを基盤にした新しいサービス体験を提供し、Web3エコシステムの拡大に寄与することを目指しています。今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: