忠臣蔵サミットで披露された記念碑、斉藤ロクロとサカマグロがデザイン
ベストカレンダー編集部
2024年12月14日 12:05
忠臣蔵サミット記念碑
開催日:12月14日
忠臣蔵サミットにてお披露目された記念碑について
株式会社アクリルコンプレックスは、2024年12月14日12時00分に、忠臣蔵に関連する記念碑を兵庫県加東市の大悲山観音寺に建立しました。この記念碑は、「第三十三回義士親善友好都市交流会議」、通称「忠臣蔵サミット」の開催を祝して製作されたものです。
記念碑は180cmを超える大きさで、熟練の職人による美術鋳物として仕上げられ、製作には約8か月を要しました。デザインは、人気クリエイターである斉藤ロクロとサカマグロの両名が手がけており、彼らは『ペルソナ5 メメントスミッション』やにじさんじのVTuberユニット「3SKM」の衣装デザインなどで知られています。
忠臣蔵サミットの概要
忠臣蔵サミットは、兵庫県赤穂市の呼びかけにより創立され、忠臣蔵にゆかりのある全国32の自治体が加盟しています。このサミットは毎年持ち回りで開催されており、今年の第33回は兵庫県加東市で行われました。
このイベントは、忠臣蔵の歴史や文化を広めるための重要な機会であり、参加自治体間の親善交流を深める役割も果たしています。記念碑の建立は、このサミットの意義をさらに高めるものとなっています。
記念碑の詳細とデザイン
記念碑には、忠臣蔵の立役者である大石内蔵助が中央上に描かれ、加東市にゆかりのある神崎与五郎(左下)と吉田忠左衛門(中央右)が描かれています。大石内蔵助は忠臣蔵の象徴的な存在であり、彼の周囲には義士たちの物語が息づいています。
神崎与五郎は、義士の中でも特に美男子であり、優れた俳人としても知られています。また、彼の名前を冠した「与五郎橋」が加東市には存在し、地域の歴史を感じさせます。吉田忠左衛門は大石内蔵助の信頼を寄せられる腹心であり、彼が作ったとされる状ヶ池も地域に残されています。
記念碑の製作に関する背景
記念碑のデザインは、斉藤ロクロとサカマグロによる描き下ろしであり、両名は世界的にヒットしたゲーム『ペルソナ5』のコミカライズを手がけています。彼らは、鋳物鋳造に適した線を追求し、製造を担当するアレグロと平和合金の両社と密に打ち合わせを重ねて、現在のデザインを完成させました。
また、両名は加東市の地域振興にも貢献しており、加東義経伝説ARスタンプラリーや地元の名酒「たましずく」のラベルイラストなども手がけています。
クリエイターからのメッセージ
記念碑の製作に関して、斉藤ロクロは「加東市は、神戸在住だったころにご近所だった懐かしの場所です。忠臣蔵のイラストを手がけることができて光栄でした」と述べています。彼は、観音寺にある赤穂義士47人の供養墓碑や、加東市の散策を楽しむことを勧めています。
サカマグロも「忠臣蔵は古くから愛されているテーマであり、私たちが手がけることで歴史を身近に感じていただければ幸いです」とコメントしています。彼は、この記念碑が地域の歴史を再認識するきっかけとなることを願っています。
記念碑の技術的な詳細
記念碑の技術的な仕様は以下の通りです:
項目 | 詳細 |
---|---|
高さ | 184.6cm |
幅 | 94.4cm |
厚さ | 5.5cm |
素材 | アルミ合金/ステンレス |
企画 | 加東市観光協会 |
製作 | 株式会社アクリルコンプレックス |
デザイン | 斉藤ロクロ、サカマグロ |
設計 | 株式会社アレグロ |
鋳造 | 株式会社平和合金 |
設置 | 加東美広社 |
この記念碑は、忠臣蔵の歴史を伝える重要なシンボルとして、地域の文化や観光の振興に寄与することが期待されています。加東市は、歴史ロマンあふれる地域であり、訪れる人々に新たな発見と感動を提供する場となっています。
今回の記念碑の建立は、地域の歴史や文化を再認識する良い機会となります。忠臣蔵に関する様々な情報を知り、実際にその地を訪れることで、より深い理解が得られることでしょう。