12月16日始動!Thinkerの次世代ロボットハンド開発プロジェクトがNEDO支援に採択

次世代ロボットハンド開発

開催日:12月16日

次世代ロボットハンド開発
次世代ロボットハンドプロジェクトって何?
Thinkerが開発する近接覚センサー搭載のロボットハンドで、非接触で物体を認識し、効率的な作業を実現します。
近接覚センサーの利点は?
赤外線とAIを組み合わせ、物の位置と形を高速で把握し、鏡面や透明物質の取り扱いを可能にします。
近接覚センサー搭載「次世代ロボットハンドプロジェクト」が国立研究開発法人NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択 画像 2

近接覚センサー搭載「次世代ロボットハンドプロジェクト」の概要

株式会社Thinker(以下、Thinker)は、近接覚センサーを搭載した次世代ロボットハンドの開発プロジェクトが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択されたことを発表しました。このプロジェクトは、ロボットハンドの民主化を目指し、技術の確立や事業化、社会実装に向けた革新的な取り組みの一環です。

NEDOが実施する「ディープテック・スタートアップ支援事業」とは、長期の研究開発と大規模な資金を必要とする技術の研究開発を支援するもので、2023年度には約308億円、2024年度には約200億円の支援が予定されています。Thinkerは、NEDOが設定する「STSフェーズ(Seed-stage Technology-based Startupsフェーズ)」として、2年間の事業期間で最大2.15億円の支援を受けることになります。

近接覚センサー搭載「次世代ロボットハンドプロジェクト」が国立研究開発法人NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択 画像 3

近接覚センサーの技術とその利点

Thinkerが開発する近接覚センサーは、カメラを使用せずに赤外線とAIを組み合わせた独自の技術によって、モノの位置と形を非接触かつ高速で把握することが可能です。この技術により、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面や透明物質の取り扱いが可能となり、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが実現します。

具体的な利点として、以下の点が挙げられます:

  • 非接触でのセンシング:物体に触れることなく、瞬時に位置や形状を把握できる。
  • 高分解能:赤外線を用いることで、高精度のセンシングが可能。
  • 作業効率の向上:ティーチングの時間や労力を大幅に軽減できるため、運用コストが削減される。
  • 多様な物体の取り扱い:従来のロボットでは難しかった物体も取り扱えるようになる。

このような技術革新により、Thinkerはロボットハンドの利用可能性を飛躍的に広げ、様々な業界での導入が期待されています。

近接覚センサー搭載「次世代ロボットハンドプロジェクト」が国立研究開発法人NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択 画像 4

プロジェクトの目的と今後の展望

Thinkerのプロジェクトは、単に技術を開発するだけでなく、ロボットの社会実装を加速させることを目的としています。近接覚センサーを搭載したロボットハンドは、様々な業務において効率的かつ効果的に作業を行うことができ、これにより労働力不足の解消や生産性の向上が期待されます。

また、Thinkerでは、近接覚センサーの技術を用いて、エッジAIの活用を促進し、ロボットの“思考力”を高めることで、より高度な作業を可能にします。これにより、ロボットが“指先で考える”能力を持つことが実現され、業務の自動化が進むことが見込まれます。

現在、Thinkerは60社以上のパートナー企業とともに実証評価に取り組んでおり、量産工程における試験導入も始まっています。これからの展開において、さらなる技術革新が期待されます。

株式会社Thinkerの概要と連絡先

株式会社Thinkerは、大阪府大阪市に本社を置き、2022年8月に設立されました。代表取締役兼CEOの藤本弘道氏が率いるこの企業は、近接覚センサーの販売およびその技術を活用したソリューション提案を行っています。

会社のビジョンには、「考え抜く集団」「考えるロボット」「ロボットの進化を加速させる」という思いが込められています。Thinkerは、ヒトと協働するロボットの未来を切り開くことを目指しています。

以下に、Thinkerの基本情報をまとめます。

項目 詳細
名称 株式会社Thinker
住所 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−3 大阪センタービル6F-188
代表者 代表取締役兼CEO 藤本 弘道
設立 2022年8月
ウェブサイト Thinker公式サイト

Thinkerは今後も、近接覚センサーを活用した次世代ロボットハンドの開発を進め、ロボット技術の社会実装を加速させることに邁進します。これにより、ロボットの可能性を広げ、より多くの業界での活用が期待されるでしょう。

参考リンク: