12月17日開始!Eco Catcher Battleが廃棄物処理工場と連携し実証実験を開始
ベストカレンダー編集部
2024年12月17日 11:06
Eco Catcher実証開始
開催日:12月17日
遠隔ゴミ分別ゲーム『Eco Catcher Battle』の概要
Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.(DEA)は、2024年12月17日に、廃棄物処理工場と連携し、ゴミ分別業務支援ツールとしての活用実証を開始すると発表しました。この取り組みは、AI自動分別を実現するアノテーションプラットフォームとしての役割も果たすことを目指しています。
DEAはシンガポールを拠点に、課題解決ゲームプラットフォーム事業を展開しており、その一環として開発された『Eco Catcher Battle』は、AI搭載の自動選別ロボット「URANOS」を活用した遠隔ゴミ分別ゲームです。このゲームでは、プレイヤーがタブレットの画面上で流れるゴミをスワイプして分別し、その結果が実際の廃棄物処理工場での選別作業に反映されます。
廃棄物処理工場との連携と障がい者の就労支援
DEAは、Rita Technology株式会社と共同で『Eco Catcher Battle』を開発し、廃棄物処理工場との連携を通じて、ゴミ分別業務の支援ツールとしての実証実験を行います。この実証実験では、特に障がい者施設の利用者がこのゲームを利用し、障がい者の就労支援を目指します。
まずは、DEAと提携している障がい者施設での運用が開始され、その後は追加機能の開発や利用者層の拡大を視野に入れた展開が計画されています。この取り組みは、障がい者の社会参加を促進し、就労の機会を提供することを目的としています。
AI自動分別を実現するアノテーションプラットフォームとしての活用
『Eco Catcher Battle』は、AIの機械学習に必要な教師データを生成するためのアノテーションプラットフォームとしても利用されます。具体的には、プレイヤーがゲームを通じてリチウムイオン電池を含む廃棄物を選別することで、高精度なAI自動分別システムの開発を支援します。
現在、リチウムイオン電池を高精度で選別できるAIシステムは存在しておらず、『Eco Catcher Battle』が提供する「人間による選別データ」は、この課題解決の鍵となります。このデータは、廃棄物分野だけでなく、さまざまな領域でのAI自動化を進めるための基盤となることが期待されています。
『Eco Catcher Battle』のゲーム内容と社会貢献
『Eco Catcher Battle』は、廃棄物処理における労働力不足を解消し、一般市民のゴミ分別意識の向上を図ることを目的としています。ゲームを通じて、プレイヤーは楽しみながら廃棄物処理の重要性を学び、地域活性化にも貢献することが期待されています。
さらに、ゲーム内の「アノテーション・モード」から選別データを提供することで報酬が得られるPlay to Earnゲームとしての展開も計画されています。これにより、プレイヤーは楽しみながら社会貢献に参加できる仕組みが整備されます。
実証実験の背景と支援
DEAは、ジェトロ(日本貿易振興機構)の「対内直接投資促進事業費補助金」に採択されています。この支援は、日本への革新的な技術やビジネスモデルの導入を目指すもので、廃棄物処理のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるための重要なステップとなります。
DEAとRita Technologyの連携により、今後の廃棄物処理業界における新たなビジネスモデルの構築が期待されており、両社の取り組みが注目されています。
項目 | 内容 |
---|---|
ゲーム名 | Eco Catcher Battle |
開発会社 | Digital Entertainment Asset Pte. Ltd. |
提携企業 | Rita Technology株式会社 |
目的 | 廃棄物処理業務の支援、障がい者の就労支援 |
AIシステムの課題 | リチウムイオン電池を高精度で選別できるシステムが存在しない |
支援機関 | ジェトロ(日本貿易振興機構) |
このように、『Eco Catcher Battle』は、廃棄物処理の現場に新たな風を吹き込み、社会全体の意識を変える可能性を秘めています。今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: